蒸気船、たった四はいで、夜も寝られず
<“空気について考える”・・・その6/全12回>
私は今の民間賃貸市場は、幕末の混乱状態と似ていると思っています。
“蒸気船、たった四はいで、夜も寝られず”の狂歌に表された状況です。
すなわち、
1隻目: 敷引き問題
2隻目: 更新料問題
3隻目: 賃借人居住安定法・・・
端的に言えば、滞納家賃督促制限法
4隻目: 民間賃貸における自殺者遺族への
損害賠償請求の禁止法(仮称)
です。3隻目までは勉強熱心な皆さんなら内容は把握されていると思います。でも、4隻目って聞いたことありますか?まぁ、これは“そういう法律を作ろうとしている団体があり、署名を15万人分集める運動”をしている段階ですが・・・
しかし問題は“この団体の行動そのもの”ではありません。“そのような行動=大家を叩いておけ”、という風潮をマスコミがなにも考えずに世間に垂れ流ししている状況こそが本当の問題なのです。この辺の所は、3月26日の勉強会で“新聞記事”をお見せしますよ。
多分、皆さん“震え”が来ますよ・・・・
<続く>
問題提起なんですよ!!!
<“空気について考える”・・・その5/全12回>
そんな時、全国賃貸住宅新聞の榎本編集長に、“賃貸住宅フェアで勉強会をやってみないか、いろんな人にめぐり合うことが出来ますよ!”とのお誘いを受けました。昨年のことです。この勉強会でスタッフメンバーの一人である、“税理士x大家“さん、その後、他の4名のスタッフの方とめぐり合うことができ、更に、皆さんともこのように情報交換できるようになりました。
“行動する大家さんの会”の理念は、“水も空気もどちらも大事”ですね! それでは次回から私のテーマである“空気”の部分についてブログに書きます。
なお、次回からの内容はあくまで“行動する大家さんの会=つまり皆さんご自身!”からの問題提起です、“こんな問題もあるから、一緒に考えよう”と。文章の流れから“結論めいて”見える部分もあるかもしれませんが、その辺は割り引いてお読み下さい。
<注意>
次のブログから“本題”には入りますが、あくまでこれから話題にする内容は、“大家としての私が、大家としての皆さんに問いかける”という内容です。これらのテーマについは、本職である弁護士や専門家の先生方が多くの講演を手がけておりますが、その内容とは“一線を隔す”点は予めご了承下さい。
また文章中に、“大家・大家さん”、“店子・店子さん”、“業者・業者さん”と書くことがあります。これらの言葉は避けるべきとのご意見があることは承知しておりますが、出来るだけ分りやすく、というのがこのブログの主旨ですので、あえてこれらの言葉を使います。特に区別する言葉としては、“悪徳〇〇”というように書きますので。
<続く>
大丈夫かぁ、賃貸住宅市場!
<“空気について考える”・・・その4/全12回>
そんな私が“サラリーマンの目”で見ると、賃貸経営には課題がテンコ盛り・・・・
私は営業・マーケティングが長かったので、仲介会社に対する営業のポイント、自物件の“Buying Point(Sales Pointではありませんよ!)”を訴求することは正直そんなに難しくなかったです。
反面、賃貸市場を取り巻く環境が余りにも酷い・・・・空室率の高さについても、なんでこんなに“需給の法則”が機能しないのか?(空室が約400万戸もあるのに、更に新築が増えていく・・・)。
この状況に対する私なりの結論の一つが“大家が何も言わないから”。
本来、“売り手と買い手は、同格”なはずです。しかし、相手が何も言わない、何も行動しなければ、おのずと“力関係”は変わっていきます。
<続く>