デビュー曲「想い出の渚」

(66年11月発売)が大ヒット、

社会現象となった

GSブームのきっかけを

作ったあとも、
小さな倖せ」(67年2月発売)、

夕陽と共に」(67年5月発売)、

さらに植田芳暁が

ドラムを叩きながら歌う姿が

衝撃的だった

青空のある限り」(67年9月発売)

の連続ヒットで、
すでにトップグループと

なっていたワイルド・ワンズの

5枚目のシングル

愛するアニタ」(68年1月発売)に

合わせて出された

セカンドアルバム(68年2月発売)。


メンバーは

加瀬邦彦(G,Vo)、

鳥塚繁樹(G,Vo)、

植田芳暁(Dr,Vo)、

島 英二(B,Vo)。
 

沸騰するGSブームをうけて

急いで作られたのか、

全曲オリジナルであった

ファーストアルバムとは違い、
オリジナルは7曲にとどまり、

のこりは

CALIFORNIA DREAMIN'」

YESTERDAY」など
カバー曲で占められている。


なお、冒頭に収められている

青空のある限り」は

シングルヴァージョンとは違い、
オーケストラと厚めの女性コーラス、

そして重めのファズをかけた

加瀬邦彦のギターをフィーチャー、
植田芳暁のヴォーカルも

シングルよりもリラックスしたのか、

かなりのびのびと歌われており、
再結成後に新録されている

ヴァージョンも含めて、

この曲のベストテイクだと思う。

(★★★★)」(2006.7.23記)

 

ワイルド・ワンズ、

大好きでした。

 

のちにジュリー、ショーケンと並ぶ

GS界のアイドルになる、

チャッピーこと渡辺茂樹さん

(当時16歳)は、

「愛するアニタ」の

レコーディングに参加

(ただしジャケットには

写っていません)、

ほどなく5人目のメンバーに

なりました。

 

ワイルド・ワンズでは

オルガンとフルートを

担当していたチャッピーですが、

参加前に所属していた

ディメンションJrというバンドでは、

ドラムスを担当していました。

 

このバンドの兄貴分にあたる

ディメンションというグループに、

植田芳暁さんがいて、

当時チャッピーの使っていた

ドラムセットは、

植田さんの使用していたものだそうで、

バスドラムのヘッドに書かれていた

「Dimension」のロゴに

「Jr.」と書き足して

使用していたそうです。

 

有名な話ですが、

「愛するアニタ」は、

もともとタイガースのために

「可愛いアニタ」のタイトルで書かれ、

録音までされたのですが発表されず、

さらにフラワーズ

(内田裕也さんのバンドです)

が録音しましたが、

どういうわけかこちらも

発表されませんでした。

 

そして、

作曲を担当した加瀬さんの、

ワイルド・ワンズで

カバーすることになった曲です。

 

詳細は不明ですが、

テンプターズが録音した

ヴァージョンも存在します。

 

ワイルド・ワンズのヴァージョンは、

なんといっても島さんの

「アニター!」がいいですよね。

 

*過去記事

 (加瀬邦彦と)ザ・ワイルド・ワンズ

アルバム第3集

リサイタル! '68

リサイタル '69 

ワイルドワンズのすべて~想い出の渚

HAPPY END CONCERT

GSオリジナル・ストック① ザ・ワイルド・ワンズ

ワン・モア・ラヴ

コカ・コーラCMソング集 1962-89

Mera…Mera Mera~Group Sound Original Cinema Trak

G.S.オン・ステージ

FROM LIVERPOOL TO TOKYO

S.O.S.コンサート

サヨナラ日劇ウエスタン・カーニバル Vol.1 

 植田芳暁

サーフ・ライダース:黄色いワーゲン

 

↓「青空のある限り」の

アルバムヴァージョンです。

 

↓「愛するアニタ」です。