GSブームのさなか、

東京・大手町の

サンケイホールで行われた

ライブの実況盤

(68年12月発売)。


この時点でのメンバーは、

加瀬邦彦(G,Vo。当時27歳)、

鳥塚繁樹(G,Vo。同21歳)、

島英二(B,Vo。同20歳)、

植田芳暁(Dr,Vo。同20歳)、

渡辺茂樹(Key,Fl,Vo。同17歳)。

 
あのブルコメまでが
芸能雑誌のグラビアを
海パン姿で飾っていた
このころとはいえ、
終始途切れぬ黄色い歓声は
やはりいま聞くと新鮮。
 
そしてもちろん、
ジュリー、ショーケンと並ぶ
GS3大アイドルの
1人といわれた
チャッピーこと渡辺茂樹
への声援が
ずば抜けている。
 
ヒット曲のメドレーで幕をあけ、
カバーソングのあと、
チャッピーのソロ
「バラの恋人」では
思わぬゲスト(?)、
渡辺の妹(3歳くらい?)
のユミちゃんが
おませな歌声とおしゃべりを
聞かせてくれる。
 
こういうほのぼのとした場作りは、
のグループらしい。
 
めずらしいところでは、
加瀬邦彦がタイガースに書いた
「シー・シー・シー」
が聴けること。
 
もちろん
多くのヒット曲や、
海外POPSなど多彩な曲の、
若々しい演奏も必聴。
 
GSブームがひと段落した、
翌1969年の、
客席がすっかりおとなしく
演奏に聞き入っている、

「リサイタル '69」との比較も

おもしろいと思う。(★★★★)」

(2006.10.2記)

 

(加瀬邦彦と)

ザ・ワイルド・ワンズは、

寺内タケシとブルー・ジーンズの

セカンドギターだった

加瀬邦彦さんが、

ビートルズスタイルの、

歌って演奏するグループを

作るために、

公募で選んだメンバーで

結成されました。

 

当初は加瀬さん、鳥塚さん、

島さん、植田さんの4人でしたが、

GSブームがローティーンを

巻き込んでいったのに伴う、

グループのアイドル化に

対応すべく、

16歳の高校生・

渡辺さんを加入させ、

人気の回復に成功しました。

 

バンドでの担当楽器は

オルガンとフルートでしたが、

グループ加入前の

ディメンション・ジュニアでは、

ドラムを担当したこともあって、

当時のライヴでも、

ときどきドラムを

叩いていました。

 

また、ファルセットを

きれいに出すことができたため、

ワイルド・ワンズの

コーラスの幅も

大きく広がりましたね。

 

チャッピーがいかに

人気があったか、

このライヴ盤を聞けば

納得できると思います。

 

しかし、この帯の付け方は

問題ありですね。

 

鳥塚さんと植田さん、

そして加瀬さんも少し

隠れてしまっています。

 

はずした画像も貼っておきますね。

 

ワイルドワンズは、

メンバー同士が

とても仲が良かったので、

活動のお忙しかった

渡辺さんを除いた4人で

グループを再結成して以降、

いろいろな活動を

盛んに行っていたのですが、

時折参加されていた渡辺さんが、

2014年3月に64歳で、

約一年後の2015年4月に、

加瀬さんが74歳で

お亡くなりになられています。

 

現在は、

残された3人

(鳥塚さん、植田さん、島さん)に、

加瀬さんのご次男の

加瀬友貴さんを加えた4人で

活動を続けられて

いらっしゃいます。

 

*過去記事

 (加瀬邦彦と)ザ・ワイルド・ワンズ

アルバム第2集

アルバム第3集

リサイタル '69 

ワイルドワンズのすべて~想い出の渚

HAPPY END CONCERT

GSオリジナル・ストック① ザ・ワイルド・ワンズ

ワン・モア・ラヴ

コカ・コーラCMソング集 1962-89

Mera…Mera Mera~Group Sound Original Cinema Trak

G.S.オン・ステージ

FROM LIVERPOOL TO TOKYO

S.O.S.コンサート

サヨナラ日劇ウエスタン・カーニバル Vol.1 

 植田芳暁

サーフ・ライダース:黄色いワーゲン

 渡辺茂樹

キャンディーズ・ライブ

キャンディーズ:ファイナル・カーニバル・プラス・ワン