レコード会社の枠を超えた

画期的なGSライブセレクション

(2001年2月発売)。

 

この時点では誰疑うことなく

100%アイドルだった

ショーケン(テンプターズ)が5曲、
終始歓声が途切れない

王者タイガースが4曲、
黄色い歓声がありつつも、

あくまで大人の演奏を聞かせる

ブルコメが2曲、
激しい曲をそつなくこなす

実力派ワイルドワンズが3曲、
スピードと勢いなら

どこにも負けない

バニーズが2曲、
選曲も演奏も通好みの

ゴールデン・カップスが2曲、
そして野口ヒデト(真木ひでと)や

赤松愛の歌声も初々しい

オックスが4曲の、

計22曲が1枚に収録されている。


カバー曲が多いが、

かえって当時のライブの

盛り上がりようが確認でき、

グループごとの、

ヒット曲以外に

好んで演奏していた曲の違いが

興味深い。


ショーケンが客席に

みんな起立してください!」

といっているところなど、
終始スタンディングの

昨今のライブとは隔世の感がある。


涙のあとに微笑みを

(テンプターズ)、

ガールフレンド(オックス)の
客席の大合唱を聞いて、

半世紀以上も前とは思えないほどの

熱気に驚く人も多いだろう。

(★★★★)(2006.5.21記)

 

7つのグループの、

66年から69年までの

ライヴ音源からのセレクションです。

 

曲目(収録順)です。

 

 ザ・テンプターズ
ジャンピン・ジャック・フラッシュ
サティスファクション
孤独の叫び
モーディー
涙のあとに微笑を
 ザ・タイガース
タイム・イズ・オン・マイ・サイド
シーサイド・バウンド
ホリディ
ラスト・タイム
 ジャッキー吉川とブルー・コメッツ
踊ろよベイビー
蜜の味
 ザ・ワイルド・ワンズ
ハ・ハ・ハ
モニー・モニー
ビコーズ
 寺内タケシとバニーズ
太陽の花
ブラック・イズ・ブラック
 ザ・ゴールデン・カップス
モージョ・ワーキング
レット・ミー・ラヴ・ユー
 オックス
オックス・クライ
ハロー・アイ・ラヴ・ユー
ガールフレンド
テル・ミー

 

ほとんどが

発売済みの既存音源なので、

ディープなファンには

もの足りないかもしれませんが、

当時の雰囲気や

それぞれのグループの個性を

知りたい人には、入門編として、

このライヴアンソロジーも

おもしろいと思います。

 

あのGSブームから、

もう50年以上経つんですね。

 

鬼籍に入られた方も

多くなってきました。。。