GSブームが終わり、

ニューロックとフォークが

広がりを見せていた

音楽状況のなか、
アコースティックなサウンドを

ベースにしながらも

パワフルなヴォーカルと

層の厚いコーラス

聞かせることを目指して

結成されたGAROの

デビューアルバム

(71年11月発売)。


メンバーは

堀内護(G,Vo)、

日高富明(G,Vo)、

大野真澄(Vo)。


末期GSのミルク

(松崎しげるも

メンバーだった時期がある)

で活動していた

堀内、日高が中心となり、
タイガースを脱退し、

ソロ活動をしていた

加橋かつみが出演していたこと

(そしてとある事情で

逮捕されたこと)で知られる、

ミュージカル「ヘアー」

に出演していた大野を、

ダブルキャストで共演していた

堀内が誘い3人で結成された。

 

アコースティックギターを中心に

構成された楽曲に

重厚なコーラスという、
いままでにない斬新なサウンドを

凝縮した全10曲は、

作詞の一部を除いて

メンバーによるオリジナルで、
先行シングル「たんぽぽ」

(71年10月発売)、

セカンドシングル

「地球はメリー・ゴーランド」

(72年2月発売)

はもちろん、
「暗い部屋」の

ドラマティックな構成と、

堀内、日高の高音に

大野の中低音が絡む

層の厚いコーラスワークは、
のちの多くのアーティストにも

影響を与えていたと思われ、

いま聞いても新鮮で刺激的。


プロデューサーは

ミッキー・カーチスがつとめ、
アルバムごとに

違ったコンセプトで

このグループの可能性を

表現していくことになる。


また、当時彼のバックバンド

サムライ」の

メンバーだったことから

起用されたのではあろうが、
原田裕臣(Dr)、

山内テツ(B)らをからめた

メリハリのある演奏も聴きどころ。

(★★★★★)(2009.2.6記)

 

ガロのファーストアルバムです。

 

ほとんどの人は(私もでしたが)、

大ヒット曲「学生街の喫茶店」が

収録されている「GARO 2」から

聞きはじめていると思いますので、

外部作家の曲と

外国曲カバーで埋められた

セカンドアルバムと、

全曲オリジナルの、

このファーストアルバム

との違いには、

驚かされたと思います。

 

いまから

50年以上前に出された

このアルバムですが、

いま聞いても

全く古さを感じさせない

素晴らしいアルバムだと思います。

 

堀内さんと大野さんが22歳、

日高さんが21歳だったのですから、

3人とも早熟なミュージシャン

だったのだと思いますし、

この時点では最高のスタッフに

囲まれていたのでしょう。

 

ただ、

以後迷走してしまうんですよね。。。

 

 *過去記事

GARO 2

GARO 3

GARO LIVE

GARO 4

CIRCUS(サーカス)

吟遊詩人

三叉路

GARO BOX

ゴールデン・ベスト

 

FROM LIVERPOOL TO TOKYO 2

かまやつひろし:どうにかなるさ

 

大野真澄

VOCAL'S VOCALS

堀内 護

シローとブレッドバター:ムーンライト

マーク・ファースト 六夢(りくむ)

日高富明

シークレット ゾーン

 

 

↓最近UPされた、

デビュー間もないガロの映像です。

↑ ムッシュかまやつWEB記念館 には、

このような

数多くの貴重な動画が

UPされ続けています。

 

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