書くかどうか迷いましたが、事実と私が感じたことを交えてリンクシェアフェア 2011の感想を書くことにします。このブログで5年前アフィリエイトを始めてからのお付き合いのリンクシェアさん、数年前までは新興企業にありがちな元気のよさというかノリのよさを持ち合わせたワクワクする様なイベントをされる会社でした。(過去形です)
前社長をはじめとした中核メンバーの社員が辞めていき、昨年の合併で構成する人員にも大きな変化がありました。その間に大物ECサイトの転出、ECサイトのイベント参加見送りが増えていき、そして大震災と困難な中での開催になりました。
「リンクシェア大見本市」の名称を使わなかったのは新しさの強調や別のモノであることを示すためだったのでしょうが、期待した内容には程遠い内容でした。
例年出店している常連の企業ではブース展示も整っており展示会・商品見本市としての体裁をどうにか保っていました。しかし、初出店の企業の多くは来場者を客としか見ていないという大きな勘違いをしていました。
そしてリンクシェアスタッフと会場運営のスタッフの質もやる気のなさも目立ちました。会場の隅でスタッフ通しでおしゃべりに明け暮れていたり、来客者に道を譲らない者がいるなどの低いビジネスマナー・・・
モノが売れない時代といいますが、欲しがっている人に欲しいものを提案すれば幾らでもお客が買い物をしてくれるんです。無理に売りつけるのではなく、必要性や効用を気付いてもらえさえすれば自然に買っていただけます。
商品やサービスに気付いてもらうためには、タイミングよく、的確な言葉と写真などで紹介して認知してもらう必要があります。そのためにはコンテンツの製作に時間がかかります。しかし、生活や趣味の時間を削って取り組んでいることですから、嫌いなことは続きません。そして、何よりも大事なのが「時間収益性」です。報酬が安くて、数が売れない商品では稼ぐことが困難です。
Webで広告を掲載する場合、ブログサービス提供者が用意しているもの(アメブロだと、楽天やアマゾンなど)、リンクシェアのようなASPと呼ばれる成果報酬型広告の代理店、GoogleなどがやっているAdsence、そのほか類似の仕組みがあります。
ASPも数多くあり、そこで提携可能なECサイトも多数あります。有益な情報や商材を提供してくれるとか、こちらにもメリットがなければ中々広告を載せる気が起きません。バイヤーのように取り扱う商品を取捨選択しなければ到底無理です。デパート、量販店のアフィリエイトをすれば流通している商品のきわめて多い商品を紹介することが可能です。ですので、買った人が喜ばない商品、売れそうもない商品、やる気がない人とは付き合っている暇はないんです。
展示会に勘違いしてしまっている企業は売りたいものを持ってきてしまいます。新商品だったり、利益率が良かったり、売りたい事情は分かります。それをレビュー用の商品としてただ置いておいても、どんな人が欲しがるのか、役立つのかといった売るための情報がほとんど提供されていませんでした。
新規開発して売りたい商品だったらそれを伝えて欲しかった・・・
イベント全体的には難ありでしたが、私が今まで紹介している企業・ECサイトの担当者は熱心に商品の説明をしてくれていて、この商品は取り上げるぞと思って帰ってきました。
開催日 2011年5月21日(土)
13:00 - 17:30
会場 東京国際フォーラム
リンクシェアフェアのイベントの特徴としては、ECサイトの主催するセミナーが行われず、イベント参加初心者向けのツアーに重点が置かれていました。
来場者人数×500円をリンクシェアが赤十字に寄付するということで、会場で発表された来場者数は760名ということでした。寄付金額は38万円です。来場者は例年よりも半分ほどでしょうか。出店した企業・ECサイト数も減っており、ブースのサイズも小さめでしたが出展者とスタッフが目立つイベントになっていました。リンクシェア以外のアフィリエイトを主力事業として行っている上場企業の決算報告や事業報告書をチェックしていますが、どこも大きく売上を伸ばしており、アフィリエイターへの報酬の還元も伸び続けています。
今後、アフィリエイトASPの事業環境としては選択指向が強まってくるものと考えられ、イベントの動員を肌で感じたECサイトが他のASPへ逃げるのではないかと私は危惧しています。(ASPの変更があると提携し直し、旧リンクの削除と新リンクの貼り付けと作業時間が増え非常に面倒です。)
抽選会だよ・・・？ 人少なっ！ リンクシェア大見本市といっていた時代にはこんなことはないほど豪華商品が高確率で当選したものですが、こんなところにも退潮感が、決して抽選会は自粛していたわけではないと思いますが静かな感じでさびしいものでした。
こんなに素直に書いちゃっていいのかと思いますが、単刀直入、直球勝負です。
予感としてはLinkShareロゴの掲示がほとんど無くなっていることから、米国LinkShareの傘下を離れて三井物産の資本を薄めて楽天色を濃くするような資本異動がありそうですね。個人的には楽天には嫌な思いを何度もしているので先が思いやられます。
ところで、今年もタイミングよく「バイヤーひでりんのナイショ話 」（旧URL http://buyer-hiderin.seesaa.net/、旧URL http://blogs.dion.ne.jp/hiderin_blog/）のひでりんさんにお会いして話をすることができました。いろいろありますが頑張っていきましょう。
過去のリンクシェアのイベント記事はこちらです。
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