/// H A I H A I S M /// -17ページ目

/// H A I H A I S M ///

あわてない、あわてない。赤ちゃんが「はいはい」するように、のんびりゆっくり進みましょう。

さて、ザグレブも最後の夜です。
聖体節の今日、聖母被昇天大聖堂ではミサが行われてました。おごそかだったな。
ザグレブの2日間は空振りだったけど、ま、それもいいかって気分になった。
で、ご褒美に(なんのご褒美だかからないけど)ちょっと高級なレストランに行ったよ。

ちなみに、昨日の夕ご飯は、
・マッシュルームの水煮の薄切りが入った薄めのスープ
・ぼんやり味の豚肉のグラーシュ(煮込み)とじゃがいもをつぶしただけのマッシュポテト山盛り
・しなびたレタスとキャベツと外側の黒くなった人参のサラダ
・本当はマーマレードとチョコレートと選べるらしかったんだけど、ボクがクロアチア語を話さないものだから面倒くさくておばさんが勝手に決めたチョコレート・クレープ2枚
・ビール
・あたしゃ人生に疲れたわよ、って感じのご年配のウェイトレスにチップ

以上で50クーナ、約800円だった。

で、今日の夕ご飯は、
・小エビとコーンのクリームスープ
・牛肉の煮込みなんたら風(忘れた)と上品なマッシュポテト
・コーヒー
・ちょっとプレミアムな黒ビール
・白一色の民族衣装に、金髪のポニーテール、小柄で性格がきつそうなウェイトレスにチップ

以上で200クーナ、約3200円。

値段は4倍だったけど、味は10倍くらい違うって感じだったな。

*****

ってはワケで、ここしばらくスラブ圏の国々を移動してたけど、明日からはちょっとスラブ圏を離れる予定です。「なつむぎ」です。

今のところ、今回の旅のヨーロッパの部は非常に居心地が良く順調で、さすが社会のシステムが出来あがってるんだなって、感心しちゃうよ。現地の言葉が出来ないのに、ボクの得意じゃないボディランゲージと、やっぱり得意じゃない英語でなんとかなるんだからすごいね。

ほんと、ボクがパントマイマーだったら英語も必要じゃないって思うくらいだよ。


さてその言葉なんだけど、簡単な挨拶くらいはその国の言葉でって思って、少し覚えたんだけどね。
たとえば「こんにちは」は、

チェコ     ドブリー・デン(Dobrý den)
スロヴァキア  ドブリー・デニュ(Dobrý deň)
スロヴェニア  ドベル・ダン(Dober dan)
クロアチア   ドバル・ダン(Dobar dan)

もぅ伝言ゲームしてるのか、っつー感じでしょ。
でも、これだけ似てても意思の疎通は難しいらしい。

あ、チェコ語とスロヴァキア語は通じるらしい。お互いに何を言ってるのか理解できるんだって。
相手の言葉を上手に話す事はできなくても、聞けば意味は十分わかる。
つまり、それぞれが自分の言葉で話せばちゃんと会話が成り立つってこと。

それって同じ言語って言っていいんじゃないかってボクは思うんだけど、彼らそれぞれ一つの民族としてのアイデンティティを持っていて、そして結局別々の国になっちゃうんだから驚きだなぁ。まぁ、歴史的な背景があるんだろうけどさ。


日本語でも、東京弁と大阪弁は上手に相手の言葉を話すことはできなくても聞き取ることはできるよね。なるほどチェコ語とスロヴァキア語ってそんな関係なんだなって、最初は思っていたんだ。

感謝をする時は、チェコ語では「děkuji」 スロヴァキア語では「ďakujem」
挨拶をする時は、チェコ語では「dobrý den」 スロヴァキア語では「dobrý deň」
値段を聞く時は、チェコ語では「Kolik to stojí?」 スロヴァキア語では「Koľko to stojí?」

ね、ほとんど一緒でしょ。

でもさ。東京弁と大阪弁と比べてみると……

「ありがとう」 が 「おおきに」 でしょ?
「こんにちは」 が 「もうかりまっか」 でしょ?
「お嬢さん、これいくらですか」 が 「ねぇチャン、これなんぼやねん」 でしょ?

全然違う! 全く違う! 外国語ほど違う。


ブログランキング・にほんブログ村へ  click me!


さて、バカな話は置いておいて、移動の準備しなくっちゃ。
クロアチアは今日「反ファシスト闘争記念日」でした。これね、祝日なの。
そして明日は「聖体節」。これもね、祝日なの。
そして明後日ボクは、朝早く次の街に向けてザグレブを発たなくちゃならない。

ことごとくお店の閉まってるザグレブの街を彷徨いながら、
「何のためにここに来たの?」状態の「なつむぎ」です。

まぁ、観光施設やレストランやカフェは開いてるんだけど、「お金を払って入る施設には、まぁたいてい入らない!」ってかたく心に決めているものでね。

*****

そんなこんなで時間を持て余してしまって、本当は次の街で送ろうと思ってた日本宛の荷物をパッキングして郵便局に行きました。
祝日なので宿の近くの本局も閉まっててさ。だからのんびり歩いて駅前の24時間営業の郵便局まで行ったんだけど、夏至の一日、空は雲一つなく陽射しが痛い。暑い。

299クーナを支払って小包を発送し終えてみると、郵便局の中は冷房がきいていて涼しいんだよ。だから人もまばらな郵便局のベンチに腰掛けてしばらくボーッとしてた。局員に渡されたおつりの1クーナコインを見ながらね。

1クーナコインは、表になんだか鳥の絵が描かれていて、裏には「1」の文字と「KUNA」の表示と、それからなんだか動物の絵が描かれている。
なんだか、なんだかだらけだけど、ボクは動植物には弱い。


$///   H A I H A I S M   ///-1 クロアチア・クーナ
↑いや、こっちが表なのかも知れないな。コインの表裏ってどう決まってるんだ?

で、その動物のいる方には国名が書いてあるんだけれど、それが、

  REPUBLIKA HRVATSKA

CROATIA って書いてないんだな。

そっか。クロアチア人は自分の国の事を「クロアチア」とは呼ばないんだ。

フィンランド人はフィンランドのことを「スオミ」って呼ぶこととか、
スペイン人はスペインのことを「エスパーニャ」って呼ぶこととか、
日本人はジャパンのことを「ニッポン」とか「ニホン」とか呼ぶこととかさえ知ってたけれど、
クロアチアは知らんかった。

「HRVATSKA」は「フルヴァツカ」って読むらしいよ。初耳だよ。

そういえば、クロアチアのサイトにアクセスする時に、なんで国のドメインが「.cr」とかじゃなくて「.hr」なんだろうって思った記憶がある。そして、調べなくちゃって思った記憶も。

疑問に思ったことはすぐに調べなくちゃダメ。疑問に思ったことすら忘れちゃうから。


ブログランキング・にほんブログ村へ  click me!

ちなみに、「.cr」は、コスタリカ。
----- リカはね、これからママとお出かけするのよ。かわいいお洋服でも買ってもらうの。
リカはそれを着てパーティにいくの。ワタル君やいずみちゃんも来るのよ。


香山リカ(もちろん精神科医じゃない方)。1967年に11歳デビューして、今年で55歳かぁ。感慨深いな。リカちゃんがボクよりお姉さんだったとは知らなかったな。
そう言えば小学校の同級生の女の子が、リカちゃんでんわでリカちゃんとお話ししたって言ってたっけ。

*****

今回の旅行を計画しながら、あちらのサイトこちらのサイトで宿やフライトなんかを予約していたら、ある時からクレジットカードが受け付けられなくなった時があってね。限度額まで使った記憶もないし、支払いが滞ったこともないし、気持ちが悪いからサイトに連絡してみたんだ。

そしたら、それはアンタの銀行に聞いてくれってことなので、そりゃその通りだと思ってカードの発行元に電話したのね。

----- あのぉ、なつむぎさま。なつむぎさまのカードはこちらでお止めしております。その、不正に使用されているんではないかとの疑いがありまして。

----- 不正使用? 不正使用って何がさ。誰がさ。ボクは一度も不正に使用したことなんてないけどな。

----- いや、なつむぎさまが不正に使用されたんではなくて、盗難かなにかにあわれて、不正に使用されているんじゃないかと……

あ、そういう事ね。尊敬の「レル・ラレル」じゃなくて、(被害の)受け身の「レル・ラレル」ね。日本語はややこしい。

どうも、ボクが日本であれこれアクセスしていたサイトが、ボクも全然意識してなかったけど、実はあっちの国の会社のサイトだったり、あるいはこっち国のサイトだったりして、カード会社からは短い期間にいろんな国でカードが使われている様に見えたらしい。

----- でも、ネットの時代なんだから、こんなこと普通にあるんじゃないの? その度にカードの使用を止められちゃったら不便だよ。

----- 大変申し訳ありません、なつむぎさま。なにぶん、そういったセキュリティ・システムになっておりますもので。

----- じゃぁさ、世界中をあちこち旅行している内に急にカードを止められちゃうこともあるワケ? すっごく困るじゃない。もちろん他のカードを使えばいいんだけどさ。ボクはそちらのカードのポイントを貯めてるからさぁ。 (←ケチくさい)

----- ごもっともです。その場合は事前にサービスセンターの方にご連絡いただければ、セキュリティを解除することができますので、そのようにしていただければ……

ってさ、セキュリティを解除するってのが、なんか気がかりだな。


でね。このいきさつの後、

----- それで、いったいどんな所から請求が来てるの?

----- そうですね。○○○ travel という、たぶん旅行代理店から。

----- あぁ、それなら航空券の予約をしたよ。

----- それから、えっと何と読むんでしょうか…… リカ? えっと、リカ? でしょうか……

----- ん? リカ? そんな女にゃ、覚えはねぇな!


ふぅ。やっとたどり着きました。

*****

クロアチアの首都、ザグレブに来ました。「なつむぎ」です。

すっかり国境が見えにくくなった感のあるヨーロッパですが、今回はちゃんとパスポート・コントロールがあってね。スロヴェニアの DOBOVA で出国し、クロアチアの SAVSKI MAROF で入国したって記録がパスポートに残りました。

で、宿はザグレブの目抜き通り「Ilica」通りのちょっと隠れ家的な小さな宿。居心地よし!


そう、この通りの名前なんだよな。
これ、「イリツァ」通りって読むんだけど、確かに「リカ」って読みたくなるよなぁ。
ま、リカちゃんは「LICCA」で、イリツァ通りは「ILICA」ですけどね。


ブログランキング・にほんブログ村へ  click me!


今回、この件があって初めて知ったんだけど、ネットで宿を予約したりする時に「デポジット」的な意味でクレジットカードの番号を相手に知らせることがあるでしょ。
その時、本当にそのカードが有効かどうか、試しに架空の金額で請求してみることがあるんだそうなんだな。実際には請求を実行しないけれど、実行できる状態かどうかを確認するために。

今回のザグレブの宿はそれをやったみたいで、それで、イリツァ通りのなんとかってところから請求があったと、カード会社は把握していたワケです。

つまりカード番号さえ分かれば、請求して実行できちゃうワケで(まぁ、分かっていたことだけど)、なんとも危ない社会だなって思ったよ。相手の事を信用してカード番号を教えちゃうんだけどね。相手に悪意があったらおしまいだなってね。

●Bossa de novo

やほ!
おとといスロヴァキアを発ち、途中オーストリアのグラーツで1泊し、ようやく次の目的地スロヴェニアに到着いたしました。

え? どこを発ってどこに到着したか? ですか?

だからぁ、スロヴァキアを発って、スロヴェニアに着いたの!
スロヴァキアの首都ブラチスラヴァを発って、スロヴェニアの首都のリュブリャナに着いたの!

*****

確かに似てるよなぁ。オーストラリアとオーストリアくらい似てるなぁ。
どちらも冷戦終了後に独立した国だからね。耳慣れないよね。
場所も、隣り合ってはいないものの似たところにあるしさ。
それに、国旗もそっくり。


///   H A I H A I S M   ///-slovakia
↑こちら、スロヴァキアの国旗

///   H A I H A I S M   ///-slovenia
↑こちら、スロヴェニアの国旗

もう、どっちがどっちだかわからないよ。

そんなアナタのために、
スロヴァキアとスロヴェニアの違いについて、可愛い女の子に説明してもらいましょう。


↑「あたしぃ福井県民なんだけどぉ、福岡でも福島でもないのよぉ」(超意訳)


ブログランキング・にほんブログ村へ  click me!
世界の車窓から、今日はオーストリア・ウィーン南西部にあるゼメリング鉄道をお送りいたします。



12時02分、ウィーン・マイドリンク駅を静かに出発した列車は、グロッグニッツ駅からゼメリング鉄道に入ります。グロッグニッツ駅からミュルツツーシュラーク駅まで続くこの区間は、世界初の山岳鉄道。建設当時から、トンネルや橋のデザインは景観に配慮したものであり、そのため鉄道全体が世界遺産に登録されています。

14のトンネル、16の高架橋、100を超える石橋、11の鉄橋。
列車は、アルプスの山々の美しい景観の中、急勾配と急カーブの続く線路をゆっくりと進み、ようやく目的地グラーツの駅に到着しました。

明日はグラーツを出発し、次の町へと向かいます。

(ナレーション:石丸謙二郎 の気分で読んでね)

*****

要するにさ。ゼメリング鉄道ってのはそういう物なんだよ。
ボクは今日、12時02分ウィーン発、14時33分グラーツ着の列車に乗ったんだよ。
進行方向窓側の席でさ。

列車は、こんな風景の中やら、

///   H A I H A I S M   ///-Semmering Railway

こんな風景の中やら、

///   H A I H A I S M   ///-Semmering Railway

こんな風景の中を、ゆっくりと進んだはずなんだよ。

///   H A I H A I S M   ///-Semmering Railway


でも85%は寝ていたよ。
そんな景色、ちっとも見なかったよ。

どうしても睡魔に勝てなかったんだよ。


ブログランキング・にほんブログ村へ  click me!