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あわてない、あわてない。赤ちゃんが「はいはい」するように、のんびりゆっくり進みましょう。


●汽車 / EPO 1992年

ボクは鉄道が好きで、大きな一眼レフを持って車両の写真を撮り歩いたりはしないけれど、小さなカメラをカバンに入れて列車に乗り込むのは大好きだな。出来れば、機関車が牽引するタイプの列車がいい。

汽車って、もともとは蒸気機関車が牽引する一編成の列車の事を言うんだろうけれど、たとえそれが電気機関車でもディーゼル機関車でも、機関車に牽引されていれば「汽車」ってムードがある。ボク的には「汽車」だな。

そう! やっぱり電車じゃなくて、汽車じゃなくちゃ。


♪ 私たちは 永遠に 汽車に乗ってる
  私たちは 永遠の 汽車に乗ってる



当時は、何も恩恵を受けることのなかったバブル景気も終わりそうな頃で、ボクは2番目の子供も授かっていて、やみくもに自分で始めた仕事もすこし安定して来ていて、なんとなく、乗り込んだ汽車の行き先はきっと正しい場所なんだろうって思っていた。
この歌の歌詞のように、たまたま誰かと隣り合わせたり、駅での別れがあったりしながら、そしてその汽車は正しい場所にボクを運んで行ってくれるんだろうってね。

人とのつながりが感じられながらも全体的に孤独なムードが漂っている。そんなところも、この曲に共感したところなんだと思う。

「汽車」を聴くと思い出されるのは、そんな時代の、仕事場から自宅に向かう中央線の電車の中での自分だな。
扉に開けられた窓から外を眺めると、線路脇のビルの一室に残業をする人影があったり、ショウウィンドウの灯りの前を通り過ぎる家族が居たり。すると、この人たちとボクとは、今が唯一の接点だったなのかもしれないな、なんて1つの別れの様に感じたりした。

家に帰れば家族がいるのに、ある種の寂寥感がある。

孤独と憂鬱とは、きっとボクの友人なんだろうなって、そんな風に思った。

*****

あれから20年近く。
今でも列車に乗るのは好きで、そして寂寥感を感じる。列車に乗るのはちょっとだけ人生に似てないか、ってね。
さて、はたしてボクは正しい方向に向かって来たかと聞かれると、ちょっと苦しい。
ボクはきっと言い訳をするな。

いやボクは今、乗り換え駅で次の列車を待っているところなんですよ。とね。


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$///   H A I H A I S M   ///-3歳の誕生日

早かったような、そうでもなかったような。

今日で、ブログを始めて3年が経ちました。

これも、いろいろと絡んでくれた皆さんのおかげです。
どうもありがとう。

ボクは子供の頃から「飽き性」でね。
この性格の事を、父は「お尻が熱い」って表現していた。
でも、他の人からその言い回しを聞いたことがない。

だからググってみたんだけどな。出てこない。
フランス語では「お尻が熱い」ってのは「欲情している」って意味だって記事を見つけたんだけど。

子供のころから欲情してたワケないですから!


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まだ、ブログは続ける予定だよ。これからもよろしく。
パアッとお金使ってください!今ならなにする? ブログネタ:パアッとお金使ってください!今ならなにする? 参加中

いや、下手でもなんでも使うのは楽しいんだけどね。お金は使う時に価値がよく分かる。
でも「上手」な使い方を考える前に使う金の稼ぎ方をまず考えるべきじゃないのか?

まったくその通り! 「なつむぎ」です。

*****

小学生の頃、もらったお年玉は銀行預金することになっていたんだ。
これってボク名義の通帳の数字が増えるだけで、子供としてはちっとも嬉しくなかった。

貯金はつまらないよ。パアッっと使いたいよ。

そう思ってボクは、お年玉の中から1,000円だけ抜き取って引き出しの中に隠して置いたっけ。

1,000円あれば、日曜日ごとに行っていたソフトボールの練習の帰りに、菓子パンを買って公園で食べて、大玉をなめながら自転車で家まで帰る。
これを何回もできるって思うとワクワクした。

さすがにもう1,000円じゃぁワクワクしないよ。そんな風に思ったりもしたけれどさぁ。金額の多寡に係わらずちゃんと楽しい使い方が出来るってのが大人なんじゃないかって思い直したんだ。


10億円だったら?
なつむぎ美術財団の設立だな。毎年優秀な若手芸術家に賞を贈る。ボクさぁ、富豪になったら芸術家のパトロンになるのが夢だったんだよね。いや万が一の想定だよ。富豪になれるなんて思って無かったし。

1億円だったら?
小さなライブハウスくらいなら作れるかも。毎晩、気に入ったミュージシャンのライブをやる。主にボサノバとラテン。経営のことなんてあんまり考えないよ。潰れるまでの間の限定です。

1,000万円だったら?
明日から旅に出る。いったい何年旅を続けられるだろうか。その間の家族の生活はどうなるの? そんな心配はしないよ。旅に出られなくなっちゃうから。

100万円だったら?
なんかだんだん身近になって来た。今、気になってるデジカメを迷わず全機種買っちゃおう。あれと、これと、それも、あと……

10万円だったら?
やれって言われたら自分の力でも出来そうな金額だけど、でも自分の10万円なら決してやらない。10万円握りしめてブックオフに行って、今読みそうな本もしばらくは読まなそうな本も、目に付く順番でどんどん買っちゃう。

1万円だったら?
ゼリービーンズを買うね。そしてガラスのビンに入れて飾る。ゼリービーンズは大好きだよ。色も、味も、食感もね。子供っぽいって言われるけどね。

$///   H A I H A I S M   ///-Jelly Beans

そして、子供の頃にワクワクした1,000円だったら?
1,000円でどんな特別なことが出来るだろう……
そうだ。最初に出会った物乞いに1,000円を恵んであげよう。
でも物乞いはどこに居るんだろう。もう日本ではずいぶんと見なくなってしまった。どこの国に行っても必ず居たのに。

だから、物乞いにお金を恵む時はぎこちなくなる。慣れてないからね。
相手を蔑むんじゃなく、傲慢な気持ちでじゃなく、脚の不自由な老人や乳飲み子を抱えた母親にお金を渡すのは、自分の人としての力量も試されているんじゃないかって思ってさ。
ちょっと緊張する。


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並んで歩くときの位置はどこ? ブログネタ:並んで歩くときの位置はどこ? 参加中

ボクは右利きで、女房は左利き。
いや彼女が本当はどの程度左利きなのかは、長く一緒に暮らしているんだけど、時々分からなくなる。

包丁はどっちの手で持っているんだろ。
字はどっちの手で書いているのかな?
テニスのラケットは? ボーリングのボールは? トイレットペーパーは?

でも、箸を左手で持っているのだけははっきり知っているんだな。
カウンターで並ぶときにお互いの箸を持つ手がぶつからないように、ボクが右、彼女が左に座るってルールになっている。

---- おい、おまえの手がぶつかったから料理が落ちちゃったじゃないかぁ。
---- なに言ってんのよ。箸の持ち方が下手な、あんたがいけないんじゃない!

と、無用なバトルを避けるための、生活の知恵ってやつですね。

歩く時もボクが右側を歩く方が落ち着くんだよね。
だから、かえで(ラブラドール ♀)の散歩は気持ちがいい。ボクが右で彼女が左だから。
自転車を押して進むのは、なんだか違和感がある。
国産車で助手席に座るのは居心地が悪いから運転する方がいいかな。外車なら助手席でもいいよ。

でもさ、中学校、高校、大学と、講義を聴くときはいつも一番左後ろの席だった。
その席が好きだったんだ。

どうして? って考えたんだけど、これって……
ボクの関心が教室の中じゃなくて、窓の外にあったからなんだね。きっと。

*****


●Side by Side by the Puppini Sisters

Side by Side は、Harry M. Woods の作曲、Gus Kahn の作詞です。

♪ Oh, we ain't got a barrel of money,
  Maybe we're ragged and funny
  But we'll travel along
  Singing a song
  Side by side.

  Don't know what's comin' tomorrow
  Maybe it's trouble and sorrow
  But we'll travel the road
  Sharing our load
  Side by side.


♪ 金が山ほどあるワケじゃない
  服はぼろぼろヘンテコリン
  でも ボクらは行くよ
  歌いながら
  二人並んでね

  明日のことなんてわからない
  やっかいなことや 悲しいことかも
  でも ボクらは進むさ
  荷物はハンブンコ
  二人並んでね




●Side By Side by autopiano


●Side By Side by Harry Woods


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●パフィー de ルンバ / Puffy 1998年

パフィーは「脱力系」って称されることがよくあったけど、デビュー曲の「アジアの純真」なんかではボク的には全然脱力できなかった。パワフルなんだもの。
で、だんだん脱力がボク好みになったなって思ったのがこの「パフィー de ルンバ」あたりで、以来なんとなく好き、リラックスできるわぁ~ ってな、温泉に浸かるムードで聴く曲になってる。
といっても、ワザワザこの曲をかけることはないんだ。仕事をしながら流している iTunes で、たまたまこの曲がかかると、しばし熱い風呂に肩まで入った時のように、あ~~~っ、ってなる。

脱力が好きなのに、気がつけばいつも筋肉に力が入ってる。
じっくりと腰を落ち着けて仕事にかかればいいのに、つい、功を焦ってしまっている。
100点を目指しちゃだめだよ、70点でいいんだからさぁ。

そんな風な自分にちょいとうんざりしてたころに、良く聴いてた曲でね。
お盆休みの、熱風の中に放り込まれた様な夏の午後に、この曲を聴きながら家族で車でステーキハウスに行った時の情景が思い浮かぶよ。

せめてこの一週間だけは、なににも心を煩わせることなく、のんびりと、ゆっくりと、脱力しよう。

ボクはそう「力一杯」決意していた。

脱力下手は、どうも治らん。


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