子犬の教育・飼い主学校　Nursery+ Blog -2ページ目

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04Sep
- 9月の飼い主学校　10日（火）は満席となりました。
  前回のポスト飼い主学校　9月の開催日のご案内でご案内させていただきました、講師・大谷による「飼い主学校」。・9月10日（火）→満席となりましたので、お申込みを締め切らせていただきます。・9月25日（水）→若干の空きがございます。ご参加を希望されている方は、こちらの日程をご検討ください。※特にご希望日がある場合は別途ご相談ください。長年のキンダーガーデンドッグスのメソッドから2017年生まれたNursery+(ナーサリープラス)。国際救助犬連盟IROの犬達からパピー、家庭犬までよりコミュニケーションのレベルが深まるよう学習を提供しています。＜東京町田市周辺エリア、神奈川県エリア＞
27Aug
- 飼い主学校　9月の開催日のご案内
  『今よりもっと自分の犬を知り、今よりもっと自分の犬と楽しむ』をテーマに、飼い主さまの学びの場として開催するNursery+の「飼い主学校」です。お待たせしてしまいましたが、ようやく日程が整いました！■第1回／9月10日（火） →満席のため、お申込み締め切り（9月4日追記）■第2回／9月25日（水）　催場所：町田市下小山田町368　Nursery +セミナールーム講師：大谷久子（Nursery+ Coaching Staff）　　　　　時間：開場：10時開講：10時30分～15時30分（休憩時間約1時間を含みます）定員：4名参加費：1名様でご参加の場合→ 20000円／1回1名　　　　　　　　　　同居のご家族2名様以上でご参加の場合→家族割 15000円／1回1名＜詳細＞・少人数のサロンスタイルで実施いたします。・ご参加者の皆様それぞれの疑問やご質問内容をベースに、講師・大谷とのディスカッションを進めて参ります。・具体的な事例を掘り下げることで、今よりもっとご自分の犬を知り、犬のために何ができるかを知り、よりレベルアップした、犬の読み方、感じ方、あたえ方、楽しみ方を知っていただくためのステップを構築いたします。＜お申込み＞・ご参加を希望される方は、メールもしくはお電話にてお申し込み下さい。・お申し込み必要事項→希望日／お名前／ご参加人数／ご連絡先／ご愛犬情報（頭数、飼育状況、犬飼育経歴など、基本的な情報を簡単にお知らせ下さい）　・ご料金のお支払い→開催当日、受付にてお支払い下さい。（現金のみ）・定員に達ししだい、各回ごとに受付を終了させていただきます。・Mail→公式サイトTOPページのメールフォームをご利用下さい＜当日ご用意いただくもの＞・質問事項一覧　→講師・大谷に聞きたいこと、知りたいことを、思いつくだけリストアップして下さい・筆記用具・ご昼食（周辺2km以内には、お食事の施設やショップがありません）＜ご愛犬の同伴について＞当校はしつけ教室ではなく、飼い主さまのための学びの場。セミナールーム内にご愛犬をご同伴いただくにはおよびません。飼い主さまのみで、身軽にご参加下さい。同伴を希望される場合は、あらかじめご相談下さい。＜アクセス＞都立小山田緑地　サービスセンターとなりです。小山田緑地は、ご愛犬とのお散歩にもとてもよい場所です。アクセスはこちらのページをどうぞ。https://www.tokyo-park.or.jp/park/format/access063.htmlお車でお越しの場合は、駐車スペースのご案内をいたします。長年のキンダーガーデンドッグスのメソッドから2017年生まれたNursery+(ナーサリープラス)。国際救助犬連盟IROの犬達からパピー、家庭犬までよりコミュニケーションのレベルが深まるよう学習を提供しています。＜東京町田市周辺エリア、神奈川県エリア＞
23Aug
- 楽しくて忙しい、子犬育て1ヶ月
  7月22日にやってきた、我が家のニューフェース「Nia」。うちのこになって、まる1ヶ月が過ぎました。子犬を迎えての1ヶ月。とっても忙しいのです。日々成長し、いろんなことを吸収してゆく子犬をこまやかに観察し、「わたし」と「わたしの犬」「我が家の犬」としての関係のゆるぎないベースを築く、もっとも大切な期間。頭と身体、時間をめいっぱい使う期間なんです。人と犬、お互い初対面、知らない者同士。当然、迷ったり、失敗したりもするけれど子犬がもっとも子犬らしく愛らしいので、「子犬、かわいい」「子犬育て、楽しい」が、めいっぱい味わえる時期、なんですよね。そうわかっていながらも1ヶ月の間中、少々整いにくかったお腹の調子や自分自身の犬としてはじめて迎えた訓練系シェパードの特質に予想以上に右往左往した自分がいたりする。まだまだ引き出しの中身を充実させて行かなくては、と、実感した１ヶ月。３頭の訓練系シェパード男子を、私自身にとっての理想の家庭犬として、同時に国際救助犬連盟（IRO）基準の救助犬として育て上げている　わたしのでっかいお師匠・大谷に助けられながらの１ヶ月。で、ありました。そして今日という日に、改めて、心の底から思うこと。かわいい、のです。Nia。かわいいなあ、と、涙目になるほど、かわいいのです。Niaと関わり続けた１ヶ月という時間の中で、はじめましての子犬が、ゆるぎなく、「わたしの犬」になっていたのでした。長年のキンダーガーデンドッグスのメソッドから2017年生まれたNursery+(ナーサリープラス)。国際救助犬連盟IROの犬達からパピー、家庭犬までよりコミュニケーションのレベルが深まるよう学習を提供しています。＜東京町田市周辺エリア、神奈川県エリア＞
02Aug
- HPをリニューアルしました！
  東京・町田市の駅前マンションから多摩丘陵の一角に移転して、そろそろ1年。8月1日付けで、動物取扱業の登録を「飼養施設なし」から「飼養施設あり」に変更したNursery+です。「お預かり」「子犬の保育園」など、ご提供できる内容も増えましたので、HPをリニューアル！しました　Nursery + HP→https://nurseryplus.wixsite.com/nurseryplus建物もHPもまだまだ整っておりませんが、日々少しづつ手を加えながら活動しております。ご不明の点など、どうぞお気軽にお問い合わせ下さい。長年のキンダーガーデンドッグスのメソッドから2017年生まれたNursery+(ナーサリープラス)。国際救助犬連盟IROの犬達からパピー、家庭犬までよりコミュニケーションのレベルが深まるよう学習を提供しています。＜東京町田市周辺エリア、神奈川県エリア＞
30Jul
- とうとう”Nia”がやってきた！
  7月22日（月）。我が家にとっての、はじめてのジャーマンシェパードがやってきました。↑↑我が家にやってきた日5月5日生まれ、GOGOな女の子。おかあさんはオーストリア出身、おとうさんはIGP（国際作業犬試験規定）の「シュッツフント」競技で活躍しています。映画やドラマでおなじみのシェパードは「ブラック＆タン」という毛色ですが、この子は「ウルフグレイ」と呼ばれる訓練系シェパード独特のカラーです。長年救助犬活動に取り組まれている「村瀬ドッグトレーニングセンター」で繁殖された10頭きょうだいのうちの1頭を、お譲りいただきました。↑↑生後31日、選びにいった日名前は、家人がつけてくれました。この子を迎えることが決まってから、ずーーーっと考えてくれていたらしく。Nia（ニア）「brightness（輝き）」「beauty（美）」という意味のアイルランド語の、さらにウェールズ語形、とか。スワヒリ語でも「Purpose（目的）」という意味がある、とか。英語の「Near（近くに）」と音が同じ、とか。シンプルなような、ややこしいような。ま、「いつも近くにいる美しく輝かしい　わたしたちの娘になってね」そんな欲張りな願いが込められた名前のようです。生徒さんにお伝えしているパピー育て。そんなわけで、わたしも毎日実践中です。自分の子犬を育てる。それも、こんなパピーの時期から育てることができる。こんな豊かで贅沢ですばらしく驚きと喜びに満ちた時間は、あっという間に過ぎ去ってしまいます。も、ほんっとに期間限定。だから、1日1日を、楽しまなくちゃねそして、めいっぱい楽しんだ子犬育てのあとは、さらに豊かに充実し、さらに喜びに満ちてアメイジングな、成犬との生活が待っているのですWOW　長年のキンダーガーデンドッグスのメソッドから2017年生まれたNursery+(ナーサリープラス)。国際救助犬連盟IROの犬達からパピー、家庭犬までよりコミュニケーションのレベルが深まるよう学習を提供しています。＜東京町田市周辺エリア、神奈川県エリア＞
11Jun
- 犬への大きなプレゼントが、私たち飼い主へのプレゼントになる幸せ
  こんなタイトルですが、前回に続く病院・病気ネタなのですよーー。というか、前回記事は、実はこの記事を書きたいがための前フリ、だったのですねえ。DAWNちゃんがすごいんです、の意味というのも。我が家のDAWN（ミニチュア・プードル／メス／現在１０歳半）　２０１８年３月末　２０１８年１１月末　２０１９年２月末わずか１年の間に、３度の大きな医療措置を受けました。そして３回とも、獣医師の予想をかな～り上回る回復のはやさ。特に昨年１１月の手術はかなりシビアな腫瘍切除で手術時間も長く、アラテン（10歳前後）という年齢もあって予後は心配されたのですが、短期間で劇的に復調しました。その様子に「犬ってすごいですね」と言うと、長年DAWNを診てくださっているかかりつけドクターは、う～むとうなりながら「いや、DAWNちゃんがすごいんだと思います」と、おっしゃるのです。開業15年、多くの家庭犬を診てきたドクターがそうおっしゃってくださる。その意味を考えました。↑↑アタシすごい？by DAWN許容量の大きさが回復を左右するそりゃね、体力はあるんです。精神状態も安定している。実働救助犬チームの、まだまだ現役犬ですから。でも、それだけではないな、と思いました。犬を育てるものとして、手術後のDAWNの様子を見て強く感じたのは、病院でのストレスが少ない様子だ、ということです。手術翌日の面会では、病院スタッフに連れてこられたドーンは平静で落ち着いて見えました。そして面会時間が終わるとごく自然に病室に連れ戻されて行き、振り返ることもしなかった。中にはそれを「寂しい」「ちょっと冷たいんじゃない？」というふうに感じる飼い主さんもいらっしゃるかもですが、わたしがその時感じたのは「たいしたもんだなあ」ってこと。そして、大きな安堵でした。↑↑安堵、っていえば、へそてんでしょ！by DAWNDAWNは、彼女の限られた理解の中で、与えられた状況を受け入れている。それも、相当に安定した精神状態で。いやあ、ここまで許容量がでっかいとは思わなかった。これなら心配ない。そんなふうに感じたのですね。ストレスの大きさとは「相対的」なものだって、人間同様、ストレスの多寡は術後の回復に影響があるはずです。早く回復させたい術後の入院中に、入院それじたいが大きなストレスになっては、回復に影響も出るでしょう。大きな手術、大きな病気であればあるほど、その「ストレス」の大きさが、決定的なものとなってしまうことだって、あるかもしれません。そして、ここで忘れてはならないこと、それは、ストレスの「大きさ」とは、絶対的なものではなく相対的なものだということです。ストレスが与える影響の大きさを決めるのは、その子の持つ「許容量」。すなわち、ひとから与えられたものごとを受け入れることができる、その器の大きさなのです。受け入れられる器の大きさによって、「まったく同じストレス」の与える影響の大きさは変わる。同じ病気、同じ手術、同じ入院をしても、許容量の大きい子の感じるストレスは小さく、許容量の小さい子の感じるストレスは大きくなるのです。ってことは、許容量が大きいことは、回復のしやすさに直結している。ね？許容量は飼い主が「大きく」開拓してやるもの犬は個性豊かな動物なので、持って生まれた許容量にも当然個体差があります。大きな許容量を持って生まれた子はラッキー小さな許容量の子は、ちょっと残念DAWNはラッキーな犬だったのねということになりそうですが。いえいえ、そうではないの。実は、その子その子の許容量を、めいっぱい開拓、拡張されている犬はそう多くありません。「開拓」「拡張」そう、犬の許容量って、実は人間が「開拓」し、ぐぐっと「拡張」してやることができるものなのです。それも、人との暮らしの中で必要なだけ、十分に。DAWNは生後2ヶ月で我が家にやってきた時、びっくりするくらい激しい「イヤイヤ」を表現していた犬でした。もしそこで手を拱いていたら、今の彼女の許容量はなかったでしょう。この一連の医療措置の中でDAWNが見せてくれた大きな許容量は、当時パピーレッスンを指導してくれたデッカイお師匠・大谷が「それこそがこの犬の一生の宝である」というゆるぎない信念から、たゆみなく身につけさせてくれたものでした。↑↑これも許容量のあらわれですか？by Dawnそれは一生の宝もの犬の一生に動物病院とのお付き合いは欠かせません。狂犬病の予防注射は毎年1回、混合ワクチンやフィラリア検査など、針を刺される機会も多く、病気や怪我を、まったくさせずに一生を過ごさせてやることはむつかしい。「病院がキライ」という犬は多いけど、キライ、というのは「病院を許容できない」ということと同義です。許容できないことは、その子にとっての大きなストレスになる。それならば、許容できるようにしてやろう。やらなくては。だって、この子の一生で、病院は避けて通れないものなんだから。と、ここまでは、大谷の指導のもと自然に考えが及んだわたしですが、DAWNの「許容量」を「開拓」し「拡張」してやったことは、じっさいには「病後の回復を助ける」ことに、いや、正確には「ストレスに邪魔されず、その犬最大限の回復力を発揮させてやれる」ことに、大きく寄与していました。まさしく「一生の宝」。そう思います。と、ここまで読んでくださった方は、こう思いますよね。「そこまではわかった。で、それはいつ、どうやって？」いつ？それは、その犬を迎えたその時から。わたしたちのパピーレッスンでは、パピーを迎えたその日から、その子の許容量を大きくしてやるための教育が始まります。「教育」っていう言葉のイメージ、どうもよろしくないようなのですが。しつけ、でもない。訓練、でもない。ともに暮らす人との関わりの中で、教え、導き、育てることによって、犬たちの許容量は大きく深く広がってゆくのです。それは、飼い主への大きなプレゼント！今年3月、長く続いた咳から全快したときのFB記事のコメントを引用します。途切れめない重い咳が長時間続く状態が何日も何日もだったので本犬もそうとう辛かったと思いますが体力があるのとひとになにかされることがストレスではないという許容量が今回もドーンを助けたように思います。素直に受け入れる心情を作ることの大切さは今回も思い知らされた。許容量を少なく育ててしまいかわいそうかわいそうと言いながら病の犬にストレスを与えることになるのは犬もですが人もつらいでしょう。私のこのコメントに、大谷はこんな言葉を返してくれました。犬の一生を考えての教育は財産です。許容量の大容量を身につけた犬たちは、プレゼントした私たち飼い主にとってもこの上ないプレゼントをいただいているようですよね。ああそのとおりだなあ。わたしは（先生・大谷の力を借りて）ドーンに大きなプレゼントをしたのですが、そのことによって、重大な病気からの回復、大げさに言えば「いのち」というプレゼントをもらったのですから。だからこそ。わたしたちは、すべてのセッションを通して、飼い主さんがご自身の犬たちに　この大切なプレゼントをおくれるよう、そして、犬たちからのプレゼントをいただけるよう、お手伝いをしています。心からそれが大切だと思えること。それもまた、犬たちがくれた大きなプレゼント、なんですよね。長い長い記事にお付き合いくださってありがとうございました。　　　　　　　長年のキンダーガーデンドッグスのメソッドから2017年生まれたNursery+(ナーサリープラス)。国際救助犬連盟IROの犬達からパピー、家庭犬までよりコミュニケーションのレベルが深まるよう学習を提供しています。＜東京町田市周辺エリア、神奈川県エリア＞
06Jun
- 専門医がふえてありがたい、獣医療の進化
  ・・・コソっ・・・おひさしぶりです・・Nursery+開業2周年、HPも開設2周年。そんなわけで、HPリニューアルめざして作業しております。と、いうのと。我が家のシニア犬DAWN（ミニチュア・プードル、メス、10歳半）がまたしてもの体調不良。ということがありまして。シニア犬の咳が続くといっても、重篤なものではなく、原因不明の咳が続く、というだけのことだったのですけれどもね。けれどもねーーー。たかが咳、されど咳。本犬にも見ている方にも、なかなか苦しい時間でした。経過は、こんな感じです。1月23日深夜、発作的な大きな咳が出、その後、日に何度か、小さく軽い咳が連続するようになる。1週間様子を見て、軽減する様子がないので獣医師に相談。すると「プードルは犬種的に喉が弱い傾向がある」「老齢性のものかもしれない」「乾燥がよくないので、湿度に気をつけて様子を見て」とのこと。そういえば、12月から薪ストーブを稼働している我が家。そうそう、薪ストーブって、乾燥するのよーー。と、湿度調整をはじめ、湿度計とにらめっこで2週間。しかし、少しづつ悪くなっていく感じです。2月上旬、レントゲン撮影。その結果「腫瘍などの異物は見られない」「小型犬に多い『気管虚脱』が見られる」「これが咳の原因では」という「仮」の診断がくだりました。一般的な治療の「標準仕様」って？そう、あくまで「仮」なんです。咳の原因を確定するには、気管支鏡という装置を使って、気管内部を確認する必要がある。気管支鏡で気管内部の状態や細菌、異物を検証し、他の可能性を取り除いて、はじめて病気の正体が「確定」になるの。しかし、標準的な獣医院が、この専門的な装置を持っていることは、まず、ありません。この装置を持っているのは、「呼吸器科」の診療を専門的に行っている大学病院や獣医院に限られる。その上、MRIやCT以上に高額な検査費用がかかります。そのため、まずは「仮」の診断にそって標準治療をおこない、効果があればラッキー、効果が見られなければ「仮定」を修正し、治療内容を変更する。それを「正解」にたどり着くまで繰り返す。これが、標準的な獣医院での標準的な治療になるのです。症状が重らず、正解にたどり着くのが早ければ、費用の負担が最低限で時間も手間も少なくて住む。これは飼い主にとってはありがたいこと。けれど、DAWNの場合は・・・薬を使った標準的な治療を開始するも、改善がみられない。2度薬を変え、ネプライザー吸入器も導入するなど、手を変え品を変えしても変化なく。どころか、食べてるときと散歩してるとき、寝入ってるとき以外はずっと咳、という状態にまで、症状が重っていました。治療開始から2週間経過したところで、「気管虚脱は気管虚脱としてあるけれど、今回の咳の原因は別にあると考えるべき」と、ドクター。相談の結果「犬・猫の呼吸器科」という専門病院を紹介していただくことになりました。検査と処置に丸1日！　一般的な開業獣医は「全科医」で、どんな科目でも診察・治療し、家庭のペットたちの健康全般をサポートしてくださる心強い存在です。一方で、最近は「専門医」として活躍されているドクターも多い。歯科、眼科の先生にお世話になったことはありますが、呼吸器の専門病院がある、ということは、今回初めて知りました。電話は不可、予約はメールのみ。初診の受け入れは1日1頭。やや敷居が高く感じられますが、獣医師さんの紹介がなくとも診察していただくことのできる病院です。DAWNの場合は、かかりつけドクターからの「2次診療」。これまでのカルテやデータは、診察日までにすべてメールで送ってくださっていました。開院と同時に受付し、少し待って、無麻酔で行う1次検査が2時間ほど。結果、全身麻酔も気管支鏡検査も可能な状態とのことで、2次検査にすすみます。2次検査の予定は午後いっぱい。それも「麻酔が覚めて、お返しできるのは夕方6時過ぎです」なるほど、初診が１日１頭に限定されているわけです！検査中は院内で待機もできるけど、施錠されてしまうため出入りができない、とのこと。病院から離れすぎないショッピングモールやカフェで時間をつかい、「無事終了しました」のお電話をいただいた時には、6時を大きくまわっていました。診察室に通されたとき、DAWNは麻酔から覚めかかっていました。X線透視下や気管支鏡で撮影された動画を見ながら、現状とその処置についてていねいにご説明いただきました。DAWNの咳の原因はやはり気管虚脱ではなく、細菌性のもの。病名は、「急性／亜急性気管支炎」。喉頭蓋に先天的な異型があることもわかりました。そのせいで妙な咳が出ていたようで、そのことも、かかりつけドクターを迷わせていたようです。1日３回のネプライザー治療の薬剤と内服薬を処方していただき、１週間後に再診と確定診断、ということになりました。直後から劇的に快方へ！気管支炎の咳は、細菌を外に出す役割をになっているので、咳が出ても咳止めは使えません。しかし、ていねいに洗浄していただいた結果か、「このまま呼吸ができなくなってしまうんじゃないか」と思わせるような咳はその夜から激減し、おどろくほど静かな時間がもどっていました。咳が急に全快することはありません。完治までは、１ヶ月ほどかかります。でも、いつのまにか、あの咳が嘘のようになっていますよ。呼吸器科の先生の言葉のとおり、咳が完全に消え去るまでには少し時間がかかりましたが、１週間後の再診までに、すでに８割方回復という印象でした。そして、３月１８日のFBのポストがこちら。「昨夜　さいごの抗生剤をのませました．　薬をのみきった時点で　咳がおさまっていれば　「完治」　そう言われているので　完治です❣️」２０年前、最初の犬と暮らし始めた頃には考えられなかった開業獣医師の高度な専門化。それが、今回のDAWNとわたしの大きな助けになりました。そして、専門医にかかるという判断のタイミング、診断書がきちんとシェアされていることなど、ホームドクターと専門医の連携がとてもうまくいったことが後押しになったと思います。「僕の診察に不満があるなら、勝手にすれば」って。専門医にかかる相談をしたら、２０年ほど前ですが、ほんっとーーーにそう言ったホームドクターがおられるんですよ。隔世って、こういうことですね。獣医療の進歩も、そして獣医師の進化も、わたしたち飼い主にとってはありがたいこと。その進歩と進化を、これからも、自分の犬たちのために上手に活用してゆきたいと思います。　長年のキンダーガーデンドッグスのメソッドから2018年生まれたNursery+(ナーサリープラス)。国際救助犬連盟IROの犬達からパピー、家庭犬までよりコミュニケーションのレベルが深まるよう学習を提供しています。＜東京町田市周辺エリア、神奈川県エリア＞
09Jan
- 2019年をむかえて。と、DAWNの手術のこと（平滑筋肉腫）
  松もとれてしまいましたが、年頭ですので、恒例の。あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。ブログを更新できずにいた期間のご報告を少し。わたしの相棒犬・ミニチュアプードルのDAWN（10歳）が、昨年11月末に大きな腫瘍を切除する手術をしました。平滑筋肉腫でした。腹腔内での癒着が進んでいたので、時間のかかる難しい手術になりました。「短ければ2時間」と言われていた手術時間は4時間を超え今でも、マズルの、挿管を止めていたところにくっきりと紐状のあとが残って、顔バリしてやっても消えません。↑↑手術当日。午前11時までに来院、と言われ、待合室で待機中午後1時ごろ処置がはじまり、問題なければ終了する時刻と言われた午後3時すぎに病院から呼び出しの電話をいただきました。腹腔内の画像とともに「想定していた中で最も状態が悪い。腫瘍が太い血管を巻き込み、癒着も進んでいる。リスクの高い手術になるから、ここで閉じてしまうという選択もできる。しかし排便排尿が障害されるのは時間の問題です。主治医としては続行したい。どうしますか？」とのお話。わたしはその場で飼い主としての選択をしなくてはなりませんでした。「きれいに取れましたよ」「今閉じています」とお知らせいただたのは、病院にかけつけてから2時間後のこと。DAWNは3月にも麻酔をする手術をうけているので、1年の間にこんな思いを2度も味わうことになりました。↑↑麻酔がさめた直後。挿管を抜いたあとで舌が出ていますが、しっかりこちらを見ていました。↑↑手術翌日の面会にて。すでに自分で歩き、トイレ散歩まで。朝ごはんも完食だったそうです。犬ってすごい！その後の1ヶ月は術後管理とリハビリです。そして大きな手術のあとにつきものの小さな不調と付き合いながら、　年明け2日、無事10歳の誕生日を迎えさせてやることができました。昨日8日には、2ヶ月ぶりの服従訓練を再開。とても、とても嬉しそうだったです、本犬。↑↑こんな感じに安静にさせておいてやれるので、獣医師の予定より少し早く連れ帰ることができました。DAWNより（かなり）大きな仔犬がやってくるかもしれない今年。本格的にシニアのステージに入ったDAWNですが、まだまだ元気で、いろんなことをともに学んで行ける1年にしたいと思っています。12月29日にセミナールームの工事もようやく完了いたしました。最初のご案内よりゆうに半年以上遅れてしまいましたが、完成にともない、ご案内できる科目が増えてまいります。別途ご案内させていただきますので、どうぞよろしくお願いいたします。　　　　長年のキンダーガーデンドッグスのメソッドから2018年生まれたNursery+(ナーサリープラス)。国際救助犬連盟IROの犬達からパピー、家庭犬までよりコミュニケーションのレベルが深まるよう学習を提供しています。＜東京町田市周辺エリア、神奈川県エリア＞
18Oct
- セミナールームの追加工事をはじめます
  小山田は町田のシベリアだよ、とか今まで住んでいた駅前より3度は低いよ、とか．いろいろ脅かされていましたがいやいや、そんなおおげさでしょ！って聞いてたのですね．が！10月に入ってからというもの朝夕に気温がぐぐっと下がって、本当に寒いです…大きな屋根がかかる12畳弱のオープンテラスを冬までの間そのままセミナールームとして使う予定でしたがやはり壁を作ってからの「飼い主学校」開講ということにさせていただくことにしました。お天気なら緑に囲まれたテラスは天国で先日、救助犬チームのミーティングを実施してみたのですがうまいこと使っていただくことができました．でも雨の日も風の日もありますものね‥薪ストーブも発注しましたよ！厳寒の時期に突入しても、ぽかぽかで皆様をお迎えできるよう準備をすすめています．FBや当ブログのアクセスから、開講を楽しみにしてくださってる方がおられる気もするのです．生徒さんかな？順延が続いておりますので、もしお困りごとがあるようでしたら開講を待たずにいつでもご遠慮なくご相談くださいね．画像提供：Susumu Yoshioka(Current Superb）子犬のしつけパピーレッスンNursery+(ナーサリープラス)完全プライベートセッションで子犬とご家族のこれからの暮らしをサポートいたします。子犬が来ると決まったその日に、ご連絡下さい！町田市／相模原市／横浜市
04Oct
- 充実感をただよわせて眠る犬っていいよねって思う。
  よーーーく寝ている我が家の犬。どっちから見ても、あきれるほどの熟睡ぶりです。たくさん体を使ったあとは、ぐっすり眠る。それは、犬も人間もおんなじです。でも、この姿は、それだけとはちょっと違う。なんだか、心からの充足感、やってやったぜ！感をただよわせた満足げな姿。飼い主でありハンドラーであるわたしの目には、そう見えるのですよーー。この日は、服従訓練の練習日でした。服従訓練では、犬は頭を使います。服従訓練って、よく誤解されているような「いうことをきくようになる」ための練習ではないんです。求められるのは、たえず変化する人間の要求を正確に受け止め、瞬時に実行すること。犬にとって、それはルールのある遊び、高度なゲームです。高度で難易度が高い、ということは、がっつりやりこなすのが、難しいということ。難しいということは、できたときに「やってやったぜ！」という達成感や「どんなもんだい！」という充実感を感じる、ということ。え、犬もそんなこと感じるの？と思われるかもしれませんが。そうなの、感じるのです。だから、服従訓練が終わったあとに、こんなふうに寝ている姿を見せられることは嬉しい。そして、次の練習のあとも、こんなふうに寝かせてやりたいなと思うのです。犬の喜びも、人が育てるものですよ。レッスンでそのお手伝いをしています。子犬のしつけパピーレッスンNursery+(ナーサリープラス)完全プライベートセッションで子犬とご家族のこれからの暮らしをサポートいたします。子犬が来ると決まったその日に、ご連絡下さい！町田市／相模原市／横浜市
07Sep
- お引越し完了、かな？と、犬の許容量のお話
  どうにか建物はできまして。8月半ばに、荷物は移したのです。日々、生活もできている。そういう意味ではお引越しできたのです、が。が。が。屋根裏部屋のように「がら～ん」と作ってしまった2階には、収納などの造作が必要で。まだカーテンのついてない窓もあるし。ああ、遮光を、遮光をしなくては死んでしまう！と言いながらだらだら汗をかいているうちに、9月になってしまいました。ものの収まりどころも定まっていない家で生活することって、人間にとってはストレスです。（たとえお気に入りの新居だとしても！）でも、我が家の犬、あきれるほど落ち着いて生活してます。体調もすこぶるいいらしい。緑地帯隣接地で環境がよくなったでしょ。とか。飼い主の在宅時間が長くなったよね。とか。プラスの要素はたくさんありますが。新しい環境、日常の中の数多い変化。人の出入りが格段に増えたこと。マンション時代はベランダだったリビングの掃き出し窓の外を、人が通ること。犬が「受け入れられませんよ」「そんなのストレスですよ」って態度をとる要素も、たくさんあるのです。そのこころもちは、この小さな生き物たちの体調にも必ず響く。それが、転居という大きな変化に伴うリスクです。でも、すーーーっと、自然に受け入れる。それも、ごくごく安定したこころもちで。それだけの許容量が、彼女にはある。↑ダンボールだらけでも、こんなふうにくつろげちゃうのです。↑いつの間に…どうやって入ったんでしょうね？許容量って、犬1頭1頭で、生まれ持った器の大きさは違うものです。と同時に、生活の中で、人との関わりのありようで、大きく育ったり、小さく縮こまったりするものでもある。わたしのDAWNはけして許容量大きく生まれついた犬ではないし、どちらかといえば「気にしい」な気質を持っていると感じます。生後2ヶ月で我が家に来たときは、いろんなことに激しい「いやいや」を表現していました。しかし、パピーからの関わりを通じて飼い主としてできうる限り大きく育ててやった許容量が、今の彼女の、このゆったり安定した精神状態を作っているのです。「うちの子」の小さい器を大きくしてやることは飼い主の大切な役割だなあと今回の転居でも自分の犬に教えられました。犬の許容量。人が育てるものですよ。レッスンでそのお手伝いをしています。子犬のしつけパピーレッスンNursery+(ナーサリープラス)ご自宅でのプラーベートセッションで子犬とご家族のこれからの暮らしをサポートいたします。子犬が来ると決まったその日に、ご連絡下さい！町田市／相模原市／横浜市
13Jul
- 工事の進捗状況と近況など。
  なんとお久しぶりな更新になってしまいました。建築中の自宅兼仕事場は、まだ建築中でーーす。3月に骨組みだけお見せしたセミナールームは、こんな感じに漆喰壁を塗っていただきました。濡れ色では金色という感じでしたが、乾くと白に近い黄に見える。漆喰って、なんだかおもしろいのです。東京とはいえこんな片田舎でもオリンピックの影響で職人さんが捕まりにくく、工事全体が相当にゆっくり進んでいて、工事期間だけ見ると「どんな豪邸なの！？」だけど、実のところそれはもうミニマルな家でして。それでも「造作家具の塗装やります！」「漆喰も塗りたい！」「木部のオイルも自分で塗るから！」と、あれもこれもと自分でやりたがり。実際に大工さんと一緒に作業をはじめてみると・・・いやーー、できそうな気したんだけどなーーー。気のせいだったかなーー。毎日滝汗でヘトヘトで筋肉痛なのに、ぜんぜん終わんないな。自分でやってみるなら、犬小屋までだな。と、思った次第。人間の住む家は小さくても大きいのだと全身の痛みとともに知りました。レッスンは通常どうりやらせていただいておりますが、セミナー開催は早くて10月というところになりそうです。楽しみに待っていてくださる方もいらっしゃるところ、大きく先延ばしになってしまって申し訳ありません。あと少し、お待ち下さいね。子犬のしつけ＆パピーレッスンNursery+(ナーサリープラス)ご自宅でのプラーベートセッションで子犬とご家族のこれからの暮らしをサポートいたします。子犬が来ると決まったその日に、ご連絡下さい！町田市／相模原市／横浜市
20Apr
- お口パッカーン！になってきたら、そろそろ注意です
  わたしの犬Dawn（ミニチュア・プードル／９歳／メス）。カメラを向けると「ん！」って口を閉じ、なんだか「学級委員長」な表情になっちゃう。でも、２日前に撮影したコレ。あら、いい笑顔。で、気が付きました。「そろそろ、熱中症に注意！の季節だわ！」犬は気温が高いのが苦手です。まあ中には『真夏でもひなたぼっこ』派の子がいたりもしますが一般的には、とっても苦手。毛皮を着てますし、汗かけないですし、身体の割に大きなエンジンが搭載されているのに体熱が放散されにくい。彼らは口をあけ、できるだけ舌を外に出し、パンディング（ハアハアという口呼吸）によって上昇した体熱を処理します。が、気温が高くなってくると、それだけではとうてい追いつかない。ラジエーターが小さすぎるというわけです。昨年のポストを見返すと、「運動のあとには涼感素材のシャツを着せましょう」という記事をアップしたのは７月上旬のこと。こんなヤツね。今週末にはすでに３０度近い気温が予想されている今シーズン。わたしたちも定例の瓦礫捜索練習をする予定です。ね？出番ですよ犬の熱中症予防、運動のあとでのおすすめは？-1犬の熱中症予防、運動のあとでのおすすめは？-2■子犬のしつけ＆パピーレッスンNursery+(ナーサリープラス)■ご自宅でのプラーベートセッションで子犬とご家族のこれからの暮らしをサポートいたします。子犬が来ると決まったその日に、ご連絡下さい！町田市／相模原市／横浜市
11Apr
- 復活！からの、服従訓練再開です
  2月末ごろから持病が再発し、3月5日から投薬治療を再開していたDAWN。それ以来、服従訓練の練習会はずっと見学（笑）だったんですが。3月29日に手術。それからはずっと体調上向きで、一時的に減った体重もしっかり乗ってきました。食べっぷりもよし。というわけで、今週の練習会から服従訓練再開しました。犬の体調が悪い時トリミングはしないので、ブサ犬っぷりに磨きがかかっておりますが。いい顔していますこれは「基本姿勢」と呼ばれるもので、犬の肩がハンドラーの膝に揃ってるのが正しい位置。みずからとっても正しい位置にポジションしたため、本犬、たいへん得意そうです。ウキウキしすぎると、このポジションがほんの少し前のめりになったり。早くコマンドよこせ！な気分だと、伏せの姿勢で肘が浮いたり。犬って心も感情もあるイキモノなので、日々そんなブレがおこります。ですが、この日の練習で、DAWNの動きはどこまでもどこまでも「正解」でした。１ヶ月ぶりの練習です。彼女の「さあ、やるわよ！」という気分と、質の高い集中が感じられる。そしてじっさいに精度高い作業をやってみせ「どんなもんだい！」と、得意そうにしてる。犬の心情って、おもしろいものだなあ。そして、なんてかわいいんだろう。そんなふうに、この犬との関係を築けてよかった。そんなふうに、この犬との作業を築くことができてよかった。心からそんなことを感じさせてもらった、お久しぶりねの服従訓練のヒトコマでした。さて、今週はDAWNを洗ってトリミングしないと！ブサ犬からも復活させてやらなくちゃ、です。■子犬のしつけ＆パピーレッスンNursery+ナーサリープラス■ご自宅でのプラーベートセッションで子犬とご家族のこれからの暮らしをサポートいたします。子犬が来ると決まったその日に、ご連絡下さい！町田市／相模原市／横浜市
09Apr
- 2018年WUSV世界選手権選考会！
  この週末は朝霧アリーナに3日間（勝手に）缶詰で2018年度のWUSV（ジャーマン・シェパード犬協会世界連盟）世界選手権日本代表選考会の観戦＆（勝手に）応援でした。毎度「警察犬みたいなヤツ」と雑～にご紹介しているシュッツフント(Schutzhunt）競技ですが、これあくまでドッグスポーツ、でして。訓練系シェパードの祭典。なんです。あっちを向いてもこっちを見ても、さまざまなラインの訓練系シェパードだらけ。きら～ん！と輝く瞳でいたずらっぽい顔していたり、威風堂々王者のようだったり、おぼっちゃまっぽい子に高飛車女子もいる。犬種標準を満たしてさえいれば、あとはそれぞれの繁殖者の「好み」や「哲学」を反映して作出される彼ら。大きさ、体型、顔つきも本当にバラエティーに富んでいて、それだけでも楽しいのです。2015年から毎年この選考会にうかがっています。最初の年、ちゃんと観戦できたのは「服従作業」だけでした。わたしたちのIRO試験も、もともとが同じ「国際作業犬試験規定」に即したものなので、「服従作業」では共通するものが多いですから。でも、今ではシュッツ独特の「防衛作業」もかな～り楽しんで見られるようになってきた。まず競技の内容を把握すること、次に、そこで求められるものの質を理解すること。特に後者にはけっこう時間がかかってしまいましたが、経験者や競技者のみなさんにうるさいくらい質問を浴びせつづけた結果昨年まで見落としがちだったエレメントにも目が向けられるようになり、ますます興味深く観戦できるようになってきました。若い犬たちが明るく軽やかな表現でこの負荷のかかる作業に挑んでいく姿を見ると、わくわくと心躍ります。大きな犬たちが、がっしりと強い身体をフルに使って勇敢に作業するさまは、本当に圧巻で。そういう作業の時は、ヨーロピアンになりきって『ブラボーーーー』って、叫んじゃう！長く見続けていると、犬の成長とともに変化する課題に飽くことなく取り組むハンドラーの姿をまぢかに見せていただけることもあります。この競技会でその取組の成果が思うように出ても出なくても、その結果を受け止め、検証し、ここから次の1歩をスタートする。そうやって、ペアとして磨き上げられていく。ああいいなあ、それこそがドッグスポーツ、自分の犬と挑む価値だよなあ、と思うのです。次のお楽しみは、この選考会で選ばれた犬たちが今年10月の世界選手権本戦でどういう作業を見せてくれるか？です。⇒2018年WUSV世界選手権デンマークなので、見にはいけません　ネット配信で！くーーっ！■子犬のしつけ＆パピーレッスンNursery+(ナーサリープラス)■ご自宅でのプラーベートセッションで子犬とご家族のこれからの暮らしをサポートいたします。子犬が来ると決まったその日に、ご連絡下さい！町田市／相模原市／横浜市
02Apr
- もしも、突然失ってしまったとしても
  先週木曜のこと。わが家のDawn（ミニチュア・プードル、9歳）が生まれて初めて麻酔をかけ、生まれて初めての外科手術を受けました。重病とか急病とか怪我ではなく、ここ2年ほど繰り返している「痛み」の症状を根治できる可能性から選択した手術です。午前11時に病院にお預けし、処置がはじまったのが午後3時少し前。無事終わりました、麻酔からも醒めかけていますよ、という連絡をいただいたのが、夕方6時。長い長い午後でした。いえね、ことさらに難しい手術ではなかったんですよ。だけど、どんなに獣医学が進み、どんなに慎重に処置しても、必ず事故はある。実際、知り合いの犬は、もっとも一般的に行われているはずの去勢手術の麻酔から、醒めることができませんでした。「もしも」はあってほしくないけど、その危険は常にある。そのことは、必ず心の中に置いておかなくてはなりません。幸い、今回Dawnに「もしも」はありませんでした。だけど、病院から連絡をいただくまでの長い長い時間、否応なく考えた「もしも」。あってほしくはないけど。「もしも」、突然彼女を失ってしまったとしたら。どれほど悲しいだろう。どれほど寂しいだろう。9年の歳月は短すぎる。そう、短すぎるのだけれど、彼女との時間は、とてつもなく濃密だった。その前の土日に広域捜索の合宿があり、9歳だけどまだまだ伸ばしてやれるところがある、と頭をしぼりながら練習を組み立て、それでも胸の奥では「この練習が最後になることだってあるのだから」どれだけでも得意そうになれる達成感を感じさせてやらなければと思っていた。Dawnは、2日間よく走りよく吠えて、いい捜索をしました。1本1本の捜索に、心をこめて、犬を出すんだよ。今の救助犬チームに所属したばかりのころ、捜索の練習中に先輩がそんなことを言ってくださった。自分がそうできているかはわからないけど、犬と重ねてゆく日々は、そんな1本1本の、1日1日の積み重ねなのだと思っています。もしも、突然失ってしまったとしても。目が溶けるほど泣いたとしても、反省すること、悔やむことがあるとしても。その時「自分のできることは全部やった」と言えるくらいに、自分の犬の心に触れる日々を、過ごさなくちゃ。だって、自分の犬なのだから。あらためて、そんなことを考えました。そんな、当たり前のこと。■子犬のしつけ＆パピーレッスンNursery+ナーサリープラス■ご自宅でのプラーベートセッションで子犬とご家族のこれからの暮らしをサポートいたします。子犬が来ると決まったその日に、ご連絡下さい！町田市／相模原市／横浜市
28Mar
- 老犬って、かわいいのです
  わたしの相棒・ブリス。現在11歳半。年齢は立派なシニアですが、練習ともなるとこんなです。なんというか「オイラがお手本見せてやる！」な、勢い。これは昨日の定例練習会のもので大谷が撮ってくれたスマホ画像。見て思ったことは「うわあ　思ってた以上に得意そうにやってるなあ」あと、「桜キレイ」笑訓練は犬にこういう顔をさせてやれることが醍醐味で、犬がとぼとぼしていたり、言われて仕方なくやってますよ感を醸し出しているようでは、いろいろと見直しが必要です。これは「脚側行進」と言って、ハンドラーであるわたしがどう動こうとも、犬は、この定められたポジションをキープする、という課目。どんなに長く歩いても。いきなり、走っても。後ろに下がっても。くるりとまわっても。つんのめる勢いで止まっても。ブリスはこの位置に付いてくる。一所懸命、という以上に、どんなもんだい！な雰囲気を撒き散らして、付いてくる。精度高く、正確に。若い犬にとっても、この集中と意欲を持続させることは楽ではありません。老犬であれば、なおさらのこと。だからこそ、この年齢になった時の犬の表現で、自分たちが訓練というフェーズで与えてきたもの、犬たちと共有しようとしてきたものの「質」が、覆いようもなく表れる。11歳半のブリスのこの表現からは、彼がこの作業を真の歓びとしていることが伝わります。犬の表現って、人が与え、犬が受け取ったものの結実そのものです。11年半自分の犬として関わってきた大谷と、2年半ハンドラーとしてかかわらせてもらってきたわたしが「何をしてきたか」「犬がそれをどう受け取ったか」。それが、11歳半のブリスのこの表現に、この表情に、ぎゅぎゅっと詰まっている。だから、老犬ってかわいいなあ。と、思うのですよ。それも、とてつもなく。■子犬のしつけ＆パピーレッスンNursery+ナーサリープラス■ご自宅でのプラーベートセッションで子犬とご家族のこれからの暮らしをサポートいたします。子犬が来ると決まったその日に、ご連絡下さい！町田市／相模原市／横浜市
21Mar
- ただいま準備中「飼い主学校」のお話を少し。
  どんなカリキュラムになるのか？ということの前に。「飼い主学校」は、なにより犬とのコミュニケーションの「質」の大切さを学んでいただける場に、と考えています。たとえばですが。大谷はよく「馴致（じゅんち）は馴致でしかない」と言います。馴致とは「なれさせ、なじませて、徐々に、望ましい状態達するようにする」ということ。ある状況を犬に受け入れさせる、あるいは、特定の行動を学ばせるために、目的に向かって行動分解し、シンプルな反復練習を積み重ねてゆく。多くの飼い主さんが学ばれる「しつけ」や「トレーニング」は、この「馴致」の考え方を基本に構成されています。馴致の手法は一定の成果をもたらしますが、人と犬の関係の質を高めたり深めたりすることに大きく寄与することはありません。なれさせたり、なじませたりといった手法で生み出される行動の量的な変化だけでは、その先の1歩を進め、自分の犬との関わりを深めてゆくのには不充分。「日本では、自分の犬を町なかに連れていく、子犬と遊ばせる、犬同士ご挨拶させる等、多くの時間をかけたとしても、関係のベースは深まらないのが現実です。」と、大谷は言うのです。1頭の犬と共有できる時間は十数年。犬を愛すれば愛するほど、またたく間に過ぎてしまう時間です。その限られた時間を豊かにし、犬との暮らしがもたらす歓びをよりいっそう大きく深いものにすることを望むのなら、犬との間に質の高いコミュニケーションが成り立つ関係をつくってゆくこと。それにまさるものはなく、そこに限界はありません。そのための本質を、飼い主の皆様が楽しく学んで行ける場をご提供させていただきたいと思っています。「飼い主学校」の工事は順調です！ただちょっぴり時間がかかってるだけ・・・■子犬のしつけ＆パピーレッスンNursery+ナーサリープラス■ご自宅でのプラーベートセッションで子犬とご家族のこれからの暮らしをサポートいたします。子犬が来ると決まったその日に、ご連絡下さい！町田市／相模原市／横浜市
14Mar
- おまたせしています、「飼い主学校」
  Informationでもお知らせしておりますが、「2018年３月スタート」とご案内してきた「飼い主学校」が、（ささやかな）セミナールームの工事の遅れなどから、少し先にのびました。楽しみにしてくださっていた皆様、ごめんなさい。夏前には第１回を開催できればと思っています。具体的なテーマは、セミナー担当の大谷と、これから選定します。Nursery＋では、コミュニケーションの形成に最も重要な子犬の時代にそのベースを作るお手伝いである「パピーレッスン」をしていますが、「飼い主学校」では、すでに犬と暮らしておられる飼い主さん、これから犬と暮らそうとしている方にも「学びの場」をご提供できればと思っています。犬というイキモノへの深い理解をベースに築く、質の高いコミュニケーション。そこへ至るために、飼い主さんがどう考えどう行動すればよいのか、具体的に見えること。◯◯メソッドというような手法ではなく。知っているとちょっとお得、というようなTIPSでは、さらになく。今よりももっと、犬を深く知るための。今よりももっと、互いの気持ちが伝わり合うための。「飼い主学校」の開校まで、あと少し。楽しみにお待ち下さいね。■子犬のしつけ＆パピーレッスンNursery+ナーサリープラス■ご自宅でのプラーベートセッションで子犬とご家族のこれからの暮らしをサポートいたします。子犬が来ると決まったその日に、ご連絡下さい！町田市／相模原市／横浜市
02Mar
- 「ことばが通じているみたい」
  犬とのコミュニケーションの質を言うとき、犬が「いうことをきく」「きかない」を判断の基準に考えることが多いのではないでしょうか。実はわたし、日常の生活の中で「命令語」をほとんど使いません。たとえば。ドアを出る時は「どうぞ」といい中に入る時は「お入りなさい」という。「よし」とか「ハウス」という命令語を置き換えただけと思われるかもしれませんが、そうではありません。「どうぞ」のかわりに「いいわよ」「はい」「出て」どれでも一緒。もちろんこれは犬が言語を解しているわけではなくて、犬に状況判断があり、ニュアンスが伝わっているに過ぎません。しかし、そこが大切な点。犬が頭を使って考え、人間が伝えようとしていることを受け止めている証なのですから。先日、犬と暮らした経験のない知人がわたしとDAWNのやりとりの様子を見ていて、その様子を他の方に説明するとき「言葉が通じているみたい」と言って下さいました。言葉が通じているように見えれば見えるほど、コミュニケーションの質は高い。そのような関係のベースは子犬の時に作られます。そして、このような関係のベースを作るためにパピーの時間を使うことこそが大切。それが、わたしたちの信念です。■子犬のしつけ＆パピーレッスンNursery+ナーサリープラス■ご自宅でのプラーベートセッションで子犬とご家族のこれからの暮らしをサポートいたします。子犬が来ると決まったその日に、ご連絡下さい！町田市／相模原市／横浜市