「つきあい」のいい犬たち
多くの犬にとって、「暑い」よりは「寒い」ほうが負荷が少ない。というわけで、犬のトレーニングに「夏休み」はあるけど、「冬休み」はありません。当時9歳だったBlissがわたしのパートナーになって2年半。11歳半の今、救助犬試験を受けることはもうないけれど、Blissが「オレやる!お手本見せてやる!」と毎度張り切ってますし、お互いになにかを「伝え合う」「わかりあう」を深めるための「ちょうどよいツール」服従訓練は、お互いにとって大きな楽しみになっている。だから、欠かしません。最近は試験課目だけでなく「新しいことを教えてみよう」と、いろんなこともはじめてみた。それがまた、新しい発見があって、オモシロイのです。たとえば「犬がハンドラーの足の間をくぐりながら歩く」っていうの。前々回の練習で、ブリスにやらせてみた。「足の間をくぐる」のはハンドサインですぐ理解する。でも、足を出しながら順番にくぐらせようとしても、8の字を描いてしまう。んんそうだったブリスは若い頃、大谷から「8の字股くぐり」を教わっていたのでした!そのコマンドが「くぐれ」で、わたしはその時Blissに「くぐれ」と声をかけていたのです。数年ぶりのコマンドにも、Blissは正確に反応していたのでした。それでは、と、今度は声をかけずにゆっくり前進しながら、ハンドサインを出してみる。すると、足の動きに応じて、足の間をくぐりながら上手に前にすすんで行きます。素直今週の練習が3回目になりますが、歩き出しに軽く「ウォーク(Walk)」と言ってやり、ハンドサインは「あ、これは失敗しそう」というタイミングでだけ入れてやればOKになってきました。「失敗しそうなタイミング」を作っているのは実はワタクシでして・・・Blissのデカイ身体をもてあまし、さっさと足を前に出せないことがある。足の位置がキープだと感じると、Blissはそれを「8の字股くぐり」の合図と理解するのです。これもまた素直。日々こんなことをしていると、犬との「訓練」の醍醐味は、この一連の「犬とのやりとり」の中にあり、「◯◯ができるようになる」というのは、ただの「結果」。そんなふうに思うのです。練習のあとの、「オレやった感」に満ちたBliss。この様子を見ると、やっぱり犬も同じように感じるからこそ、11歳半になった今でも「オレやる!お手本見せてやる!」と、張り切ってつきあってくれるんじゃないのかな。つきあいのいい犬たちに、今日もそんなことを教わっています。■子犬のしつけ&パピーレッスンNursery+ナーサリープラス■ご自宅でのプラーベートセッションで子犬とご家族のこれからの暮らしをサポートいたします。子犬が来ると決まったその日に、ご連絡下さい!町田市/相模原市/横浜市