ロゼッタへの道 -8ページ目

催し

 明日から所用で東京です。

 そのついでに、こんなイベントに出席します。


http://rakuhoku.blog87.fc2.com/blog-entry-204.html


 大学が終わった後で生協でこんな催しができるなんて、うらやましい・・・。

 



*  *  *



早稲田BC080626


祝! 『VOL 03』 (以文社)、
祝! ラッツァラート 『出来事のポリティクス』 (洛北出版)
刊行トーク

アート、知‐政治、反資本主義

講 師
イルコモンズ × 村澤真保呂 × 酒井隆史(予定)

イルコモンズ (アーティスト)
村澤真保呂 (龍谷大学・社会思想)
酒井隆史 (大阪府立大学・社会思想)

●日 時 6月26日(木) 19時15分~21時
●場 所 早稲田大学生協ブックセンター (閉店後)
●主 催 早稲田大学生協ブックセンター

早稲田大学生活協同組合ブックセンター
169-0051
東京都新宿区西早稲田1-6-1 17号館B1F

フォーラム@立命館



本日の企画は無事終了。参加していただいた皆様、ありがとうございました。

すでに報告しましたが、連チャンで次の企画がありますので、当該HPよりそのまま抜き出して再掲します。


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G8対抗国際フォーラム 関連企画


労働・雇用・保障のオルタナティヴ




広報資料がこちら からご覧になれます [PDF ファイル]。


○日時: 2008年6月23日(月) 14時~18時
○場所: 立命館大学衣笠キャンパス学而館2階 第2研究会室 (アクセスマップキャンパスマップ [PDF]

○企画趣旨:
 失業・過労・不安定生活・貧困を乗り越えていく力として、人々は何を手にしているのか。人がもつ労働力以外の力を十分発揮できるような社会保障のあり方があるのではないか。本企画では、イタリア生まれにてフランス在住の気鋭の思想家であるマウリツィオ・ラッツァラート氏を招き、芸術活動に従事する非正規労働者(アンテルミタン)や不安定生活者(プレカリアート)による運動の現状、そして、万人への所得保証に関する議論やその理論的成果について伺う。さらに、日本の非正規労働者の組合活動家、障がい者の介助労働者、若手研究者を交えて、労働・雇用・保障に関するオルタナティヴのあり方について討論を行なう。

○発表者:
 マウリツィオ・ラッツァラート (http://www.ritsumei.ac.jp/~so029997/db/lazzarato.html )
 渡邉 琢 (かりん燈――万人の所得保障をめざす介助者の会 )
 橋口 昌治 (立命館大学大学院先端総合学術研究科博士課程/ユニオンぼちぼち )
 中倉 智徳 (立命館大学大学院先端総合学術研究科博士課程) ほか

○コメンテーター (五十音順) :
 酒井隆史 (大阪府立大学)
 廣瀬純 (龍谷大学)
 村澤真保呂(龍谷大学)

○マウリツィオ・ラッツァラート(Maurizio Lazzarato)の紹介
 1955年、イタリア生まれ。社会学者、哲学者。現在はパリで働きながら、非物質的労働、社会運動などについて研究を行なっている。非常勤芸能従事者や不安定生活者などの活動に参加している。フランスにおけるガブリエル・タルド著作集発行の中心人物のひとりで、タルド研究者としても知られる。
 邦訳書には『出来事のポリティクス』 (洛北出版、2008年6月中旬刊行予定)、邦訳論文には「マルチチュードと労働者階級――ラッツァラートからパオロ・ヴィルノへの問い」(『現代思想』2003年2月号所収)、「所得を保証すること――マルチチュードのための政治」(『VOL 02』2007年所収、以文社)等がある。

○主催:
 立命館大学グローバルCOEプログラム「生存学」創成拠点院生プロジェクト
 「労働問題・不安定生活・保証所得をめぐる国際的研究」
 立命館大学生存学研究センター

○共催:
 龍谷大学国際社会文化研究所

○お問い合わせ:
 中倉智徳 (so029997 [at] ce.ritsumei.ac.jp) *[at]を@に変えて送信ください。

Alternative Media Gathering 08 #2 「もうひとつのメディア」のための集い 08

イベント告知

 龍谷大学国際社会文化研究所 + 洛北出版 + 立命館大学の共同イベントです。


http://rakuhoku.blog87.fc2.com/blog-entry-198.html



-----以下、洛北出版のHPより--------



マウリツィオ・ラッツァラート氏を招いて……

あ ら た な ネ ッ ト ワ ー ク と
メ デ ィ ア 運 動 の
創 造 に む け て
  ◇◇◇


ラッツァラート


日時 6月22日 18~20時
場所 ラジオ・カフェ (京都 寺町三条 西角)

まもなく来日するラッツァラート氏を招き、
イタリアやフランスの不安定生活者、
非常勤芸能従事者の状況、
あらたな社会運動のとりくみなど、
日本のマスメディアでは報じられて
いないような「出来事」をめぐって、
お話ししていただきます。

お酒を飲みながら(!)の交流の場です。
ぜひご参加くださいませ。
通訳は廣瀬純さん、杉村昌昭さん、
村澤真保呂さんがしてくださります。
書店発売前の邦訳書を特別販売もいたします。

場所 京都市中京区三条通寺町西入ル「とーべえ」ビル4F
     京阪三条駅から三条通りを西に5分、寺町通りとの交差点の西南角です。
電話 075-221-0797
問い合わせ → 洛北出版 竹中尚史
   電話 075-723-6305

入場無料です
お席をご予約の場合はinfo@rakuhoku-pub.jp(洛北出版:竹中)まで

マウリツィオ・ラッツァラート Maurizio Lazzarato
1955年、イタリア生まれ。社会学者、哲学者。
現在はパリで働きながら、非物質的労働、
労働者の分裂、社会運動などについて研究を行なっている。
アントニオ・ネグリやヤン・ムーリエ=ブータンらとともに、
フランスの政治思想誌『マルチチュード』の創刊以来の
編集委員でもある。非常勤芸能従事者や
不安定生活者などによる連携組織の活動にも参加している。
邦訳書『出来事のポリティクス』(村澤真保呂・中倉智徳訳、
洛北出版、2008年6月下旬に書店にて発売予定)

主 催:龍谷大学国際社会文化研究所
共 催:洛北出版  ↓
info@rakuhoku-pub.jp
http://www.rakuhoku-pub.jp

逮捕

 6日目。伝聞ですが、抗議運動の中心人物である稲垣浩さんが「道路の無断使用」の疑いで逮捕されたようです。まあ、彼は扇動したわけじゃないですから、それくらいしかパクれるネタはないんでしょうね。情宣車も押収とのこと。稲垣氏の支援者も逮捕するような雰囲気になっているそうです。


 あの朝日でもチラリと扱われてました。被害者も登場して傷跡を示すなど、西成署が違法な取り調べをしたのは明らかだと思うんだけど、そういうことには触れないんだなあ。


http://www.asahi.com/national/update/0618/OSK200806180062.html


 多くを語る資格はありませんが、大手マスコミは全国版で情報を流そうとしないし、東京の知人は「ぜんぜん知らない」って言うし、今回は労働関係のMLでもまったく情報が流れてないし、なんだか空恐ろしい感じです。「なんとかあと数日のうちに世論が動いてくれたら」と言っていた労働者の方々にとっては、とても無念な結末だと思います。もちろん、収束してほっとした人たちも多いと思いますが。


 たしか18年前の暴動のときは、ちょうど私は新聞記者で大阪にいて、終わりのころに興味本位で現場に向かった記憶があります。そのときは、どの新聞も競ってニュースにしたんですけどね。当時は警察から圧力に抵抗する雰囲気が新聞社にもありましたけど、もうそんな時代じゃなくなったんだろうな・・・。

 

 この数日間、釜ヶ崎の複雑な内情や歴史について毎日のように時間があるかぎり教えてくれた労働者のAさん、また暴動時の状況を的確に分析してくれ、危ないときにはすぐに正しい逃げ道を案内してくれた労働者のBさんには、とても感謝しています。ありがとうございました。

その後


 釜ヶ崎の労働者による抗議運動はその後も続いています。


(4日目)

 雨の翌日のこの日も、夕方の抗議集会から始まり、稲垣氏が西成署の前でマイクを握って「警察は労働者に謝れ」と迫りつづけていました。他にも多くの支援者たちがマイクで警察に謝罪を求めましたが、警察はいっこうに出てくる気配がなく、ただビルの上から監視カメラを回すだけで、人々もしだいに怒りを募らせていきました。ほんと1000人くらいはいたんじゃないか、ってくらい人がいました。


 カメラを回す警官たち


 抗議集会

 玄関の奥に空き缶やゴミ、空きカップが投げ込まれましたが、音沙汰なし。さらに、門に火のついた段ボールを投げ込まれても、ただ消火するだけで、とくに応答する気配もありません。

 途中、ヤクザが稲垣氏を殴って労働者に取り囲まれたり、某テレビ局の記者が人々の怒りを買って取り囲まれたりする一コマも。


 段ボールに火

 集まった人たち


 しかし、夜の十時半過ぎになって、さすがに機動隊が出てくると、それまで貯まっていた人々の怒りが集中しました。けっきょく午前2時頃までつづいたようです。



(5日目)

 この日の抗議では、放水車によって片眼をつぶされた労働者のことも問題とされていました。私は午後9時頃から来たのですが、かなり早い段階から機動隊が表に出てきたという話です。それまでとは違った緊迫感が漂っており、機動隊もかなり殺気立っています。この日も1000人以上はいたんじゃないでしょうか。サミットが終わったせいか、警察のほうも労働者を断固として排除する方針のようでした。だいたい1500人規模の機動隊員が投入されたという話です。


 投石する労働者たち


 「機動隊は出て行け」と叫ばれるなか、小型の打ち上げ花火が打ち込まれる場面も。

 花火も登場

 しかし、今回は機動隊がかなり荒っぽい手段に出て、二方向から挟み撃ちするかたちで人々を取り囲み、中学生など捕まりやすい順から暴行を受け、連行されていきました。なかにはホテルの中に逃げ込んだ子供を機動隊が追いつめる場面も。これがさらに人々の怒りを買いました。


 西成署前の制圧後


 その後、いったん解散させられたものの、途中でまた子供が機動隊に捕まって連行されたのを機に、また人々の怒りが爆発し、マイクで抗議がおこなわれていました。


 しかし、老人としか呼べない(元?)労働者が、それまで私に向かって警察にいじめられた話を穏和な顔で淡々としていたのが、機動隊がでてきたら顔つきが変わり、のそのそ歩きで投石に向かう姿をみたときには、ほんとうに涙が出そうになりました。警察がそれまでどんなふうにこの人を扱ってきたかが少しわかったような気がしました。もちろん警察だけじゃなくて、一般の人たちも本質的には変わらないのでしょうけど。