逮捕
6日目。伝聞ですが、抗議運動の中心人物である稲垣浩さんが「道路の無断使用」の疑いで逮捕されたようです。まあ、彼は扇動したわけじゃないですから、それくらいしかパクれるネタはないんでしょうね。情宣車も押収とのこと。稲垣氏の支援者も逮捕するような雰囲気になっているそうです。
あの朝日でもチラリと扱われてました。被害者も登場して傷跡を示すなど、西成署が違法な取り調べをしたのは明らかだと思うんだけど、そういうことには触れないんだなあ。
http://www.asahi.com/national/update/0618/OSK200806180062.html
多くを語る資格はありませんが、大手マスコミは全国版で情報を流そうとしないし、東京の知人は「ぜんぜん知らない」って言うし、今回は労働関係のMLでもまったく情報が流れてないし、なんだか空恐ろしい感じです。「なんとかあと数日のうちに世論が動いてくれたら」と言っていた労働者の方々にとっては、とても無念な結末だと思います。もちろん、収束してほっとした人たちも多いと思いますが。
たしか18年前の暴動のときは、ちょうど私は新聞記者で大阪にいて、終わりのころに興味本位で現場に向かった記憶があります。そのときは、どの新聞も競ってニュースにしたんですけどね。当時は警察から圧力に抵抗する雰囲気が新聞社にもありましたけど、もうそんな時代じゃなくなったんだろうな・・・。
この数日間、釜ヶ崎の複雑な内情や歴史について毎日のように時間があるかぎり教えてくれた労働者のAさん、また暴動時の状況を的確に分析してくれ、危ないときにはすぐに正しい逃げ道を案内してくれた労働者のBさんには、とても感謝しています。ありがとうございました。