人の時間
明日から四月だ。
人は年度末、年度始めで『正月』よりも気ぜわしく多忙を口にする。
数日前まで、宵の空に金星・木星、そして月が一列に並んだ姿を見せていた。
見上げれば、意味深げな星の配置にも見える。
聞けば、オリオン座のペテルギウス星は恒星としての寿命を閉じようとしているとか…あるいは、すでに爆発消滅している説もある。
『一億光年輝く星にも寿命はあると…(さよならの向こう側に)』と、歌うように、今見ている星の輝きは既に光年という時間軸を経て到達した光だ。
地上の人間が忙しい…と言ったところで、人間の歴史でさえ一瞬の事だ。星の光にとっては『べらぼうめぇ!』と相手にはされまい。
しかし、そういう悠久の流れを楽しむ余裕が欲しいと願う。
星の一瞬を心にとめる事…日々の忙しさに追われ、あるいは人間関係に悩みや苛つきを抱え、強い負の状態に陥りながら夜道を歩いている事がある。
その瞬間の見上げた夜空に星があって、ただ無心のままに星の瞬きを受け止める気持ちが、私は持てるのだろうか。
駅の弁当
写メは、先日の上野駅で買った『会津地鳥弁当』会津駅…つくね、唐揚げ、ご飯やコンニャクの煮物等バランス良く、お勧め。
子供頃、旅行先で親が買ってくれる駅弁は不思議に美味しいと感じた。旅の楽しみでもあった。
しかし、学生時代に夏の旅行先で駅弁に食当たりしてから苦手となり、車内で飲食する行為さえ忌み嫌った。
狭い車内で食べ物や酒、煙草の匂いがたまらなく我慢ならなかった。
再び、駅弁を口にするようになったのは最近の事だ。
長距離を行く列車の空調やトイレが一新されたため、快適さという点では以前の列車旅とは比較にならない程に楽になったからだ。
そんな訳で、最近は駅弁を買う。
駅内がリニューアルされた東京駅や上野駅では各駅の名物駅弁が売られている。
そこで、駅弁の食べ方。(一人旅編)
一、必ずお茶(酒でも)を買う。
二、包装を開くのは列車が動き出してからだ。過ぎ行く車窓を眺めながら、悠然たる気分で食べるべし。
三、駅弁に敬意を表して、酒を飲むときは良いものを選ぼう。列車旅は酔うのが目的にあらず。
四、食べ終わったら包み紙を記念に持ち帰る。あるいは元のように包み直してゴミ箱へ。汚くビニール袋に押し込むなどは、旅の作法にあらず。
五、駅弁の余韻を楽しみながら、列車に揺られて軽く眠る…おやすみなさい。
植物からの言葉
写メは昨年末の球根や種を蒔いた花壇、その最近の状態。咲きだしたムスカリ、怪しい状態のレンゲ…。
雑草は狭い庭であっても、はやり生えてくる。
こんな狭い庭の片隅に、これまた小さな花壇を作ってみたりする。
私はレンゲの花が好きで、春の水田一面に咲いている風景など見ると、旅の途中で車を止めてでも立ち寄るくらいだ。
そんな憧れもあって、狭い花壇にムスカリとレンゲを昨年末に球根を植えたり種を蒔いたりした。
今月に入り、ムスカリが青い穂先が花を結び始めた。しかし、レンゲは花咲く状態には遙かに遠い。
植物の面白さの一つに、ホームセンターなどで売られている元気のない苗でも、大事に育ててやれば立派に再生する事がある。
焦らず辛抱強く待つ…そういう事を植物から教えられたりもする。
花壇片隅のムスカリの花が一つ穂先を伸ばした。すると、翌朝には他のムスカリも穂先を立て始めた。
確かに、一斉に春が来ると言うことだが…はてさて、レンゲも咲くのかな。
しかし、レンゲと一緒に生えていた雑草は抜くしかなかった。





