人の時間 | HOODのブログ

人の時間

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明日から四月だ。

人は年度末、年度始めで『正月』よりも気ぜわしく多忙を口にする。

数日前まで、宵の空に金星・木星、そして月が一列に並んだ姿を見せていた。
見上げれば、意味深げな星の配置にも見える。

聞けば、オリオン座のペテルギウス星は恒星としての寿命を閉じようとしているとか…あるいは、すでに爆発消滅している説もある。

『一億光年輝く星にも寿命はあると…(さよならの向こう側に)』と、歌うように、今見ている星の輝きは既に光年という時間軸を経て到達した光だ。

地上の人間が忙しい…と言ったところで、人間の歴史でさえ一瞬の事だ。星の光にとっては『べらぼうめぇ!』と相手にはされまい。

しかし、そういう悠久の流れを楽しむ余裕が欲しいと願う。
星の一瞬を心にとめる事…日々の忙しさに追われ、あるいは人間関係に悩みや苛つきを抱え、強い負の状態に陥りながら夜道を歩いている事がある。

その瞬間の見上げた夜空に星があって、ただ無心のままに星の瞬きを受け止める気持ちが、私は持てるのだろうか。