ファンサービス
当ブログは私の気まぐれに書いている。
一つにはブログを通じて、仕事の上に大切な能楽振興を図るという目的もある…しかし、周囲の人々が能の将来に危機を抱き、能楽界を憂う程には、私は精力的ブログ内容ではない。
観客を集めるのはスタッフでもなければ、弟子でもない。
全責任は能楽師自身にあると思っているからだ。
能楽には商業演劇に相当するプロデューサーや企画運営スタッフという人物は極めて希少である。たいていは能楽師自身が主催プロデュースしたり、数人の能楽師が協力して企画し、そこで演者を集めている。
劇作家や文学者、研究者が企画した場合でも、役者の人選等は能楽師自身が決定している。またスポンサー提供という問題においては、実に脆弱だと感じる。
おおかたの公演が『赤字』という点で、能楽は商業演劇とは無縁の世界だ。
最近、私がブログに書き込んでいる『AKB48』などは、おそらく分厚い営業企画書と脚本に台本、運営スタッフ、舞台スタッフ、かの某元氏を加えて、最後にメンバー達が揃う…はずだ。
比較して、こちらは各能楽師と家族、若干のスタッフ(たいていは素人の弟子達)などが総て賄うという小さい組織。
もちろん、公演後の観客へのハイタッチもなければ、ロビーにての見送りもない。ましてや『握手会』などない。
ダラダラと言い述べたが、要は能楽におけるファンサービスと、能役者と観客との関係とは何ぞや…と思ったのだ。
最近になって私が感じた事の一つに、能は一見や初心者を大切にしない部分が散見されるという点を上げておきたい。
この点をあげるのは、多少の嫌みであるかも知れないが、私自身がスタッフである場合もあり、自重を込めて反省と提言としたいからだ。
でわ…おやすみぃちゃん←ココはお約束!
物の怪
旅先での、ある夜の事だ。
隣家の屋根も包み込むような濃い霧が闇に流れていた。
『ぁあ、珍しい事もあるものだ…』と、遠景に霞む灯りと夜景を眺めていると、突然に隣家を挟んだ横道あたりから『クァ!』と何やら鳴き声が上がった。
たぶん蛙だろう。しかし…少し不気味だ。
しばらく耳を澄ますと、再び『クァ!』歩くような速度で移動しているようだ。
人が歩く速度…蛙がか?
次第に、こちらへ近づいてくる。
三度『クァッ!』
と闇を斬り裂くような鳴き声に変わった。
『クワァ!』
ついに隣家の角を曲がった…。
私は突然、ゾッ~と背筋が寒くなった。
しまった…これは、たぶん物の怪だ。
部屋に逃げ込むのも良いが…と、とりあえず継ぎ接ぎで読経を頭に念じた。
信心がないので、当てにはならないが…。
少し小さく、『クァ』と鳴き声上がった…が、今来た道を戻ってゆくようだ。
次第に遠ざかる怪かしの声…。
誰もが、本当に妖怪、物の怪など存在しない…と思っているだろう。
しかし違う。実は、彼らは時に動物や鳥、あるいは人間に姿を変えて人の隣にいたりするのだ。
ほら…ね。
Ψ(ΦωΦ)Ψ


