土星・火星・アンタレス…
夕方、所用の帰り。ふと…南西の空を見上げると見慣れない星座がある。
こんな星座、夏にあったかな…?
縦長に四つの輝く星…上から青白い星、二番目は赤く、三番目も紅色に近い、そこから少し離れて白い星…だ。
おかしいな。こんな夏の星座は記憶にないぞ。
帰宅して、幼稚園の時に祖母から買ってもらった『天文気象図鑑』保育社刊を開く。そんな古い本でも、悠久の天体運行に比較すれば一瞬にも満たない。たぶん本は、一生使えるだろう。
夏季の天体図を参照するが、やはり見当たらない。
次にネットで検索。『今月の星座』なんて便利なサイトもあるんだね。
そこに『8月24日・土星、火星、アンタレス(蠍座)が南西の空似並びます…』と記載されていた。
そうか、そういう四連星だったのか。一番下の白い星は蠍座に属する尻尾という事だ。
一説には35億年後には地球と火星は衝突するなんて記事もある。そんな先に人類がいるとは思えないが、最後を迎えた人類を救うのは哲学か、あるいは宗教、それとも科学なのか。いつしか人類は直面してゆくんだろうね。
ちなみに幼稚園時代に買ってもらった天文気象図鑑の時代、まだアメリカはアポロ計画の途上。それでも、この図鑑の知識で私は高校までは何とかなった。
ビール宅飲み
秋の夜長には遠いが、叢で虫が鳴く。
雨が降ると条件反射的にビールが飲みたくなる。いや、これは屁理屈だ。飲む口実を探しているだけだ。
先日来、手術の縫合が痛くて、そりゃあ…飲んではイケナイだろう、と思いながらも結果的には深夜缶ビールを空けたりしていた。
さらに連日にわたって天候不順、雷雨の夜もあってビールが一際に冴えを感じた。そこで、ネタ探しに幾つかの銘柄を飲み比べてみた。でも、ビールへの感情論だから参考にはならないよ。
まず、結論から言えば、あまり評価していなかったエビスビール(通常缶)が、一番に美味かった。私自身も意外な結果だが、毎日でも飲みたいビールだった。昔から定番のキリンラガーも好きなのだが、少しビール感が軽い。もし、ラガーにビールらしい重みがあれば、私にはエビスと区別が付かないはずだ。
以前はサッポロ黒ラベルを飲んでいたのだが、実は苦味の中に微妙なヌカの香りを感じる事があって、アルコールでカバーしているように思えた。
サントリーのプレミアモルツは、缶よりもサントリーの直営店でサーバーから汲んだビールが本当に美味い。そこが大切なポイントなのだが、缶のプレモルは香りはサーバーと同じ雰囲気を出しているが、苦味は異なるのだ。つまりビールの『深み』に欠ける。プレモル飲むならば、都内に出た際に直営店で飲むか…となる。ゆえに、田舎暮らしの宅飲みには相応しくないのだ。
さらに難癖をつけるようだが、サントリープレモルは肉・ステーキやソーセージ、ピザ、チーズにはあの香りが確かに合う。しかし、普通の家庭で食卓に上がるのは豆腐や塩鮭、卵焼きなど、ありふれた食材だ。この平均的日本の食事には残念だがプレモルは全く合わない。
その意味で味わうと、一番搾りやキリンラガー、そしてエビスは上手に作られているんだなぁ…と思えた。
えっ…アサヒスーバードライ?
ドライは居酒屋御用達のビールだと思う。あの辛さが身上だし、お店の売り上げに貢献しているはずだ。だが、侘び住まいの宅飲み用ではないな。ドライ飲んでいると妙に寂しい感情が浮かんでしまう。
一昨日も深夜のベランダで、雨に半ば濡らしながら寝てしまい、傍らに飲みかけのエビスがあった。生ぬるく変わっていたけど、それも心なしか飲み残した私を恨むように苦味を残していた。
まぁ、酔いざまし感情論だからね。正しいビール論じゃないよ。
雨の都会
師弟関係。雨の表参道にて・2010・10月某日・ニコンminiで撮影。
雨天、台風と妙にテンションが上がる。風雨が強くなると軽い興奮状態になる。
だが、時に持ち前の喘息が顔を見せる。これを『台風喘息』と呼ぶらしい。本当に低気圧によって発作を誘因するのかは未知だ。
横殴りの風雨を眺めながら、仕方なく撮影機材の整備をする。整備と言っても特に何かする訳ではない。デジカメはバッテリーやメモリーの確認、撮影予定の番組整理、未使用フィルムの本数など、雨天ならではの『時間つなぎ』である。
傍らのテレビには暴風下の都内・渋谷の風景が映し出されていた。台風接近で、さすがに人通りは少ないようである。私の経験では、雨天の渋谷こそが、この街を味わうに相応しいと思う。
渋谷の本来は、都会らしい落ち着いた大人の街だ。印象的には若者の喧騒に支配されているが、意外と田舎臭い空気感すら漂うと思っている。渋谷が田舎だってのは、野良犬同然なハチ公だって同意だろう。
そうだな…今日のような荒天は、渋谷などスナップ撮影に最適なんだよね…。
28ミリ一本で攻めたいところだ。



