雨の都会
師弟関係。雨の表参道にて・2010・10月某日・ニコンminiで撮影。
雨天、台風と妙にテンションが上がる。風雨が強くなると軽い興奮状態になる。
だが、時に持ち前の喘息が顔を見せる。これを『台風喘息』と呼ぶらしい。本当に低気圧によって発作を誘因するのかは未知だ。
横殴りの風雨を眺めながら、仕方なく撮影機材の整備をする。整備と言っても特に何かする訳ではない。デジカメはバッテリーやメモリーの確認、撮影予定の番組整理、未使用フィルムの本数など、雨天ならではの『時間つなぎ』である。
傍らのテレビには暴風下の都内・渋谷の風景が映し出されていた。台風接近で、さすがに人通りは少ないようである。私の経験では、雨天の渋谷こそが、この街を味わうに相応しいと思う。
渋谷の本来は、都会らしい落ち着いた大人の街だ。印象的には若者の喧騒に支配されているが、意外と田舎臭い空気感すら漂うと思っている。渋谷が田舎だってのは、野良犬同然なハチ公だって同意だろう。
そうだな…今日のような荒天は、渋谷などスナップ撮影に最適なんだよね…。
28ミリ一本で攻めたいところだ。
