ビール宅飲み | HOODのブログ

ビール宅飲み


秋の夜長には遠いが、叢で虫が鳴く。

雨が降ると条件反射的にビールが飲みたくなる。いや、これは屁理屈だ。飲む口実を探しているだけだ。

先日来、手術の縫合が痛くて、そりゃあ…飲んではイケナイだろう、と思いながらも結果的には深夜缶ビールを空けたりしていた。

さらに連日にわたって天候不順、雷雨の夜もあってビールが一際に冴えを感じた。そこで、ネタ探しに幾つかの銘柄を飲み比べてみた。でも、ビールへの感情論だから参考にはならないよ。

まず、結論から言えば、あまり評価していなかったエビスビール(通常缶)が、一番に美味かった。私自身も意外な結果だが、毎日でも飲みたいビールだった。昔から定番のキリンラガーも好きなのだが、少しビール感が軽い。もし、ラガーにビールらしい重みがあれば、私にはエビスと区別が付かないはずだ。

以前はサッポロ黒ラベルを飲んでいたのだが、実は苦味の中に微妙なヌカの香りを感じる事があって、アルコールでカバーしているように思えた。

サントリーのプレミアモルツは、缶よりもサントリーの直営店でサーバーから汲んだビールが本当に美味い。そこが大切なポイントなのだが、缶のプレモルは香りはサーバーと同じ雰囲気を出しているが、苦味は異なるのだ。つまりビールの『深み』に欠ける。プレモル飲むならば、都内に出た際に直営店で飲むか…となる。ゆえに、田舎暮らしの宅飲みには相応しくないのだ。


さらに難癖をつけるようだが、サントリープレモルは肉・ステーキやソーセージ、ピザ、チーズにはあの香りが確かに合う。しかし、普通の家庭で食卓に上がるのは豆腐や塩鮭、卵焼きなど、ありふれた食材だ。この平均的日本の食事には残念だがプレモルは全く合わない。

その意味で味わうと、一番搾りやキリンラガー、そしてエビスは上手に作られているんだなぁ…と思えた。

えっ…アサヒスーバードライ?

ドライは居酒屋御用達のビールだと思う。あの辛さが身上だし、お店の売り上げに貢献しているはずだ。だが、侘び住まいの宅飲み用ではないな。ドライ飲んでいると妙に寂しい感情が浮かんでしまう。
一昨日も深夜のベランダで、雨に半ば濡らしながら寝てしまい、傍らに飲みかけのエビスがあった。生ぬるく変わっていたけど、それも心なしか飲み残した私を恨むように苦味を残していた。

まぁ、酔いざまし感情論だからね。正しいビール論じゃないよ。