まだ夢を見たいのか。
今年のクリスマス。
なんにも用意すらなくイブ。
すこし体調を崩した事も手伝って、自分へのプレゼントすら買い控えてしまった。
目当ては中古カメラ店棚で見つけたミノルタXEのジャンク品…巻き上げに難あり。この巻き上げ不良は簡単に修理可能(分解経験があればの話)で、何より大好きな機種だし、他の状態が良ければ…と思ったのだ。
フィルムカメラなんて今更なんだろうけど、このカメラが手元にある事で、自分が夢を捨てていないように思えるからだろう。
夢なんて終わっているし、この先に待っているものはロスタイムに近い。
それでも明日どこに行こうかなぁ…と、計画をしていた時間や期待感を少しだけ懐古したいのだ。
手元にあるXEは、ブログに幾度と登場している初代機。もとは廃棄寸前のジャンクであったのをベースにして、何台か分解して部品を入手して組み上げた。
初めて能を撮影したのも、実はこの初代機なのだ。いささか無謀だったと思うが、当時は必死だった。
この一台で夢を手に入れられるならば、本当に幸せなのだろう。
どうやらサンタも来ないようだし、今夜はカメラを枕元に置いて寝よう。
点滴
この寒気、私の喘息疾患を悪化させた。新宿駅でのトラブルも影響したのだろう。やや無理をかけたら発作が止まらず、昨日は近所の救急に駆け込んだ。
医師『ひとます点滴をしましょうねぇ』
病院のベット、見慣れた病室の天井。たぶん、私が最後に目にする物体は間違いなく、どこかの病室で少しシミが浮いた白い天井だろう。
そんな事を考えていると看護師さんがトレイに点滴器具を乗せて現れた。
問診をしつつ、私の腕を取る。ここまでは通常の所作だが…ん、ん、ん…何か変だ。血管を探しているようだが。そんなに私の腕は難しくないはず。
そう。彼女の触診が下手なのだ。これは、挿菅技術が上手くないに違いない。間違いなく、今回は痛いぞ…。案の定、一回目、二回目と挿菅に失敗。血管に当たらずグリグリと、私の腕には穴が二つ。
結局、応援に来た別の看護師が挿菅して点滴開始。最初の看護師の方を責めてはいない。点滴を入れる技量が足りないという不幸な事実があるだけだ。
看護師として最高の技術があるんだなと実感したのは、脳梗塞を疑われてドクターヘリ要請で、お世話になった時に、私へ点滴をしたフライトナースだ。彼女は迷いや狂いもなく一瞬で針を入れた。まさに匠の技、職人に近い。フライトナースが基本的に点滴作業に失敗しては話にならない。それは当たり前の話である。
彼女が相当の美人であったのも手伝って、テレビドラマのシーンを連想させた。
※結局、ドクターヘリは来たけど乗るまでには至らなかった。
誇りを忘れたのか
昨夜は新宿駅での人身事故に遭遇した。
駅構内に走り込んできた山手線電車が突然に警笛を『ブワーーーーーン』と鋭く流したまま停止。
飛び込みである。
時間は終電近くだ。…あとは書き述べる必要もない。都会に暮らす人ならば周知のように終電での帰宅を絶たれた難民と化し、私の財布は一瞬にして軽くなった。
年末忘年会季節の金曜、終電近くに駅構内は人で溢れている。それなのにホームに配置している駅員の少なさ。コストカットと金儲け主義も結構だが、JR東日本は帰宅の足を確保する保証を守って欲しい。
かって、昭和二十年八月十五日の日本敗戦。それでも国鉄のダイヤは時間通りに運行され、敗戦に希望を失いかけた人々を運び続けた鉄道マンの誇りは、今どこに行ったのか。忘れてしまったのだろうか。


