誇りを忘れたのか
昨夜は新宿駅での人身事故に遭遇した。
駅構内に走り込んできた山手線電車が突然に警笛を『ブワーーーーーン』と鋭く流したまま停止。
飛び込みである。
時間は終電近くだ。…あとは書き述べる必要もない。都会に暮らす人ならば周知のように終電での帰宅を絶たれた難民と化し、私の財布は一瞬にして軽くなった。
年末忘年会季節の金曜、終電近くに駅構内は人で溢れている。それなのにホームに配置している駅員の少なさ。コストカットと金儲け主義も結構だが、JR東日本は帰宅の足を確保する保証を守って欲しい。
かって、昭和二十年八月十五日の日本敗戦。それでも国鉄のダイヤは時間通りに運行され、敗戦に希望を失いかけた人々を運び続けた鉄道マンの誇りは、今どこに行ったのか。忘れてしまったのだろうか。
