まだ夢を見たいのか。
今年のクリスマス。
なんにも用意すらなくイブ。
すこし体調を崩した事も手伝って、自分へのプレゼントすら買い控えてしまった。
目当ては中古カメラ店棚で見つけたミノルタXEのジャンク品…巻き上げに難あり。この巻き上げ不良は簡単に修理可能(分解経験があればの話)で、何より大好きな機種だし、他の状態が良ければ…と思ったのだ。
フィルムカメラなんて今更なんだろうけど、このカメラが手元にある事で、自分が夢を捨てていないように思えるからだろう。
夢なんて終わっているし、この先に待っているものはロスタイムに近い。
それでも明日どこに行こうかなぁ…と、計画をしていた時間や期待感を少しだけ懐古したいのだ。
手元にあるXEは、ブログに幾度と登場している初代機。もとは廃棄寸前のジャンクであったのをベースにして、何台か分解して部品を入手して組み上げた。
初めて能を撮影したのも、実はこの初代機なのだ。いささか無謀だったと思うが、当時は必死だった。
この一台で夢を手に入れられるならば、本当に幸せなのだろう。
どうやらサンタも来ないようだし、今夜はカメラを枕元に置いて寝よう。
