HOODのブログ -149ページ目

推し変という仁義と義理の狭間



あまりに感情の波が低すぎて、周囲とのバランスさえ難しい一日だった。


そんな日に他人に会う。どうでも良い理由と言い訳を用意していた。

そんな感情を知ってか知らずか、やるせない私の気分を『みぃママ』さんに一蹴してもらい、少しだけ気持ちを取り直した。

恩に着る必要もないし、着せることもない。

レジカウンターにあった『タネ』マグカップを買って帰る事も脳裏を過った。しかし、私の事だ。買ってしまえば思い出のシーン、ネタの一つとして
終わってしまうだろう。たぶん、店に行かない公算が強い。


ただ、何となくだが、みぃママさんに義理を立てて、通った記念にマグカップを入手すべき…と。

これは、みぃママさんへ推し変したかも知れんな。

冬の宿…四

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どうにも落ち込んだ感情、やるせなさのまま…私は、そこにいた。


娘みたいな若い女の店員がいた。いや、意外と人妻かも知れない。

私は、前に来たようにビールとベーコンを注文。店内は数人の客と静かな流れ…あと一時間程で閉店。


鞄に放り込んでいた文庫を読みながら、時間を過ごす。


あと、今日の目的を果たすだけだ。

人は二つの交流方法しかない。一つは『相手に対する』…それは時に感情や利益も含めて、対応する感情や行動が基礎となる。

もう一つが『相手からの』…人より学ぶ事、取捨選択をせず受け入れながら付き合う。経験による悟りを探すに近い。

そんな『別に、どうでもよかろうさ…』的なままビールのに本目も空になった。
閉店も近い。私は荷物をまとめレジに向かう。

さきほどの若い娘に『先日、この店で飲んだ時に私はビール三本飲んだのですが、レジは二本しかカウントしてなかったんで、ビール代支払いたいんですが…』


店員は店の奥に引っ込み、店主の女房が出てきた。

『いやー、わざわざありがとうございます。こちらのミスですから申し訳ないです、ですから、受け取れませんよ。こちらも覚えてもいないし…また良かったら、飲みにいらしてくださいね…』

静かな笑顔だった。

今は無理に支払う必要もない。

私は礼を言って店をあとにした。

次は、いつ来れるのだろう。近くて、遠い。

振り返った時、店の灯りは閉ざされて行く闇に沈み始めていた。

冬の宿…三

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師走に向かう駅前。

福引きは引いた事があまりない。ほとんど記憶にない。

育った街が企業城下町だったから、師走の味わいも薄い雰囲気であった。むしろ、大晦日の空気感は都会に暮らすようになってから私の生活圏内や街の周囲に濃くなったようにも思う。