推し変という仁義と義理の狭間
あまりに感情の波が低すぎて、周囲とのバランスさえ難しい一日だった。
そんな日に他人に会う。どうでも良い理由と言い訳を用意していた。
そんな感情を知ってか知らずか、やるせない私の気分を『みぃママ』さんに一蹴してもらい、少しだけ気持ちを取り直した。
恩に着る必要もないし、着せることもない。
レジカウンターにあった『タネ』マグカップを買って帰る事も脳裏を過った。しかし、私の事だ。買ってしまえば思い出のシーン、ネタの一つとして
終わってしまうだろう。たぶん、店に行かない公算が強い。
ただ、何となくだが、みぃママさんに義理を立てて、通った記念にマグカップを入手すべき…と。
これは、みぃママさんへ推し変したかも知れんな。

