HOODのブログ -122ページ目

普及機


先日に続いてEOS850(実家から持ち出した十年干されカメラ)を使って街角スナップ。

雨が降る都内をカメラが濡れるのも気に止めず肩から下げて歩く。とにかく露出、絞りや速度など考える必要のないプログラム一択撮影。プリワインドで最初からフィルムを巻き上げてしまうタイプなので撮影したコマは、裏蓋が不用意に開いた場合でも守られる…重くて、頑丈なコンパクトカメラと考えると納得できた。

おそらく、このカメラの設計者は表向きは低価格普及機として最低限の機能だけ付けた一眼レフに仕上げたが、実際に使ってみると隠された意図があったように思える。

メイン機材とレンズの互換性維持。緊急時に余計な事を考えずに撮影可能なプログラム機能。内蔵ストロボはないが、プログラム機能で不用意に発光した場合の面倒さを考えると、邪魔な場合が多い。機体は拳銃のように頑丈で選択レバーも機械式というアナログさ。何も付いていないのでブラックテープで『キヤノン』のロゴを隠すとクレイモデルに見える。
それでいて、しっかりバッテリーチェック機能は確実にある。

特に『拳銃のように』と表現可能なくらいカメラ全体の樹脂が硬い。スポーツや報道、紛争地取材、などサブに扱うには必要な条件を満たしている。しかも発売当時の価格は五万円以下。高級コンパクトカメラより価格は安くて頑丈。しかも金属マウントで重量のある高級レンズも装着可能。『とにかくフィルム一本だけ撮っておこう』という時には最適。


ネット検索しても非常に情報が少なく、当時は(1988年発売)評価されなかった。改めて再評価してみた。
注…レリーズ音は凄まじいので能楽堂や芝居、演劇撮影には不向き。即刻、出禁になる。

博多天神


渋谷の街、写真家の会合があって久しぶりに行った。その会合を兼ねた飲み会が終わり散会。


急にラーメンが食べたくなり駅ガードを潜り『博多天神』を目指す。別に博多ラーメンが好きなわけではない。学生時代に博多出身の友人がいて、『東京にある博多ラーメン屋は、すべからく東京の味ばい…』と全否定しいて、醤油ラーメン好きな私には博多ラーメンとは難しいものたな…と思っていた。

この店の博多ラーメンも、『うまか…』と絶対に言わないだろう。

博多天神のラーメン一杯五百円・替え玉一個無料サービス。

『男ならば迷わず替え玉追加だろ』
私は美味いラーメンだと思う。


どうかね…美味しいよねぇ?


『……』

久しぶりに渋谷の街を歩いたが、妙に人間臭い空間に変わったように見えた。熟れたような臭い、際どい服装に派手なメイクの女性たち。横道は小便臭く、獣がうごめくような気配すらある。

懐かしいというより都会の闇だな。昭和三十年代の上野駅近辺と似ている。あの入り混じった濁りを感じた。


さて、行くかね。もう、ここに来ることも減るだろう。


願わくは、もう一度『鯨料理』を食べたかった。

今日は頭を下げておこう。


カメラのロゴ部にテープを貼って隠す…一説ではプロカメラマンがスポンサーに配慮した結果であるとか、あるいは戦場で目立つ事を防ぐために貼ったなど。または盗難防止と言う。

しかし、ネットが普及し幾多にも交錯する時代に単にスポンサー配慮でもあるまいし、近代戦の戦場ではカメラのロゴなど見えようが、見えまいが戦闘行為には無関係だろう。


思うに、当初は撮影上の意味があったロゴ隠し。そのスタイルがプロ的な典型となったに過ぎないと、私は推察している。

『わたしはプロカメラマンですが、それがなにか…』と、どこか斜に構えた言わずもがなさ。

プロ写真家の一人がカメラにブラックテープを貼って撮影に臨んで、いつしか流行りになった…と、考えてみる。


写メは実家の押し入れに収納されている
EOS850、知る人ぞしるキヤノン製品の超非選抜、干されカメラ。このカメラを買った人が何人くらいいて、使い続けた人は購入者の半数にも満たないのではないか。


撮影は単純なプログラムモードしかなく、あまりに操作性は味気ない。しかも鈍重な重量は一流機並みにあり、無駄に重たい。家庭向けの簡単機種なのにカメラ内蔵のストロボはなく、妙にマニアックに『ノンストロボに馴れた方がお使い下さい』と言わんばかり。

そのカメラへ気取ったようなブラックテープを貼ってみたが、既に携帯会社のシールが貼ってありダサいスポイルが際立つ。

さらにレリーズ音、フィルム巻き上げ音の騒音は、私は他に例を知らないくらい『ガサツな』叫び声をあげる。
だいぶ前に新大久保にあった中古カメラ屋で捨て値で入手したが、今まで一度も使わなかった。

ネット記事を検索しても、このカメラを使って撮影した記事は見当たらないようだ。

そこで再び実家から送ってもらい、一度くらいは本格的に使ってみる事にした。

今朝は雨。

楽しくない日々を、いかに楽しくするか。