普及機
先日に続いてEOS850(実家から持ち出した十年干されカメラ)を使って街角スナップ。
雨が降る都内をカメラが濡れるのも気に止めず肩から下げて歩く。とにかく露出、絞りや速度など考える必要のないプログラム一択撮影。プリワインドで最初からフィルムを巻き上げてしまうタイプなので撮影したコマは、裏蓋が不用意に開いた場合でも守られる…重くて、頑丈なコンパクトカメラと考えると納得できた。
おそらく、このカメラの設計者は表向きは低価格普及機として最低限の機能だけ付けた一眼レフに仕上げたが、実際に使ってみると隠された意図があったように思える。
メイン機材とレンズの互換性維持。緊急時に余計な事を考えずに撮影可能なプログラム機能。内蔵ストロボはないが、プログラム機能で不用意に発光した場合の面倒さを考えると、邪魔な場合が多い。機体は拳銃のように頑丈で選択レバーも機械式というアナログさ。何も付いていないのでブラックテープで『キヤノン』のロゴを隠すとクレイモデルに見える。
それでいて、しっかりバッテリーチェック機能は確実にある。
特に『拳銃のように』と表現可能なくらいカメラ全体の樹脂が硬い。スポーツや報道、紛争地取材、などサブに扱うには必要な条件を満たしている。しかも発売当時の価格は五万円以下。高級コンパクトカメラより価格は安くて頑丈。しかも金属マウントで重量のある高級レンズも装着可能。『とにかくフィルム一本だけ撮っておこう』という時には最適。
ネット検索しても非常に情報が少なく、当時は(1988年発売)評価されなかった。改めて再評価してみた。
注…レリーズ音は凄まじいので能楽堂や芝居、演劇撮影には不向き。即刻、出禁になる。
