「夢をかなえるゾウ」著・水野敬也
今、ちょいと西の方へ来ております

親戚の子どもたちや、
うまいものや温泉や田園風景に触れ、
うっかり人生見つめ直しかけてます

さてそんな都合で、
今回は最近いろいろ香ばしい
夜行バスで東京→大阪移動したわけですが。
どうしても車内はヒマなもんで、
オーディオブックで
「夢をかなえるゾウ」
買ってずっと聞いてました。
出た頃に一度普通に読んで、
今回再読(聴?)になるわけですが。
やばい、
オーディオブック版、
めっちゃ作りいい…
車内で聴いてましたが、
先へ先へと聴きたくなって、
全然寝れませんでした。
この本の、
はっきりとわかりやすいところ。
それは、
既存のビジネス書や自己啓発書の
よくある理屈や法則でとどまらず、
「行動」
に徹底的に視点を置いているところ
これ、
著者の水野敬也先生の制作物
すべてに共通してるとこだと思います。
そういえばアレですね、
水野先生と言えば、
こちらの隠れキャラ「愛也」の
恋愛講座も超お役立ちらしいですよ
なにやらツチヤさんも
制作に深く関わっているらしいです
まずは、
靴を磨いてみる。
ムダとも思えるかも知れないが、
お参りに行ってみる。
募金をしてみる。
一日だけ、悪い習慣をやめてみる。
まっすぐに帰宅する。
人を笑わせてみる。
「なんでそんなことしなきゃなんないんだ!」
って突っ込みは、
主人公の青年がぜんぶやってくれます。
変わりたくないなら別に何もしなくても良いが、
今より良い状況に変わりたいと思うなら、
一つずつ、小さなことから行動を取っていく。
意識を変えても、
何も変わったことにならない。
「やろうと決める」ことには、
何の意味も無い。
動き出して、
初めて何かが変わる。
人間が変わるのに必要なのは、
意識や知識じゃない。行動と経験。
行動を持続するために環境を変えていくことが、
変わっていくと言うこと。
また別の所からの引用だけど、
-------------------
人間が変わる方法は3つしかない。
1番目は時間配分を変える。
2番目は住む場所を変える。
3番目はつきあう人を変える。
この3つの要素でしか人間は変わらない。
最も無意味なのは「決意を新たにする」ことだ。
-------------------
これ、大前研一先生の有名なお言葉ですね
そういうことだと、
本当に思います。
オーディオブックって、
実は買ったの初なのですが
めっちゃいいですねこれ

気合い入れて本読もうとしなくても、
頭に流し込んできてくれます。
良くできたオーディオブックは、
本より定着率高いんじゃ無いでしょうか

別に回し者じゃないですが、
もっと活用していこうかと思います

「騙されない生き方」対談・苫米地英人×中村うさぎ
これまたタイトル悪い

サブタイトル
「本当の幸せをつかむ方法」
とか、
中身でいっさいそんなことに触れてないだろ!

だいたい、
借金地獄ホスト地獄体当たりデリヘルルポ整形女王
汚れ放題の中村うさぎと、
散々世間様で
インチキ臭いだクチだけの詐欺師だ怪しいだ
言われてる苫米地英人見て、
「わたしもあの人たちみたいに
幸せつかみたぁ~い~


なんて思うやついるかばか!

さて、タイトルは置いといて。
気になりすぎる二人の対談と言うことで、
速攻いそいそご購入

実はわたくし、
「ゴクドーくん漫遊記」の頃からの
中村うさぎ大ファンであります

まさかこんなぶっ飛んだ方向行くとは
思ってなかったですが。
生き様は惚れるし、
作家としての仕事ぶりも好きです。
対談内容ですが、
恋愛・自分・お金・メディア・宗教
の5テーマで、
苫米地英人がいつものように
愚民たちを馬鹿にしくさって
「皆洗脳されている。私の考えが正しい」
を理路整然とぺらぺらよくしゃべります。
そこに中村うさぎが
「えーそれどうなのよ」と
一般人目線の突っ込みを、
遠慮無くバシバシ入れ込んでいきます。
中村うさぎって、
個人的にめっちゃ頭いい人だと思ってるので、
この「素直な一般人目線」も、一回りして辿り着いてる気がする。
高い意識だとか立派な人格とかの気持ちよさでなく、
あくまで俗に徹して、不満だらけの日常でもがく一般人の苦しみを
極端にまで体現して、それを作家として表現にする。
どこまでも欲に溺れ俗に流れ、
同じ目線を得ようとする。
分析する観察者ではなく、生々しい体験者として。
そこが好きで

あとがきにも書かれてましたが、
「世間で胡散臭い言われている脳学者・苫米地英人でなく、
ファミレスで会話する一人間としての苫米地英人の面白さを
多くの人に気づいてもらいたい」
というあたり、
やっぱりすごくいいなと

面白いですよ、内容!
本当に。
中村うさぎの鋭い目の突っ込みに対しても、
苫米地英人は一々理論で返してくる。見事に。
苫米地英人の頭の中が完全に整理されてるのか、
まったく別のところに話が飛んで、そこから引っ張ってきたのか
読んでいてもさっぱりわからない。
ただ、なんか「はー」って納得してしまう。
あまりにも脳内世界が広すぎて、
またその情報の整理構築が上手すぎて、
正しいんだかなんだかよーわからんのだ。
でもそりゃ、
この人の話を深夜のファミレスで聞けていたら、
楽しいだろ!!!

個人的に、
恋愛の項目の
セロトニン・ドーパミン・ラポールのくだりを
もっと突っ込んで欲しかったな。
ぜひ、そちらで一冊出していただきたい

「「ダラダラ癖」から抜け出すための10の法則―集中力を最高にする時間管理のテクニック」
すげーいい本だった!

タイトルが悪い!
そのせいで安っぽく見える!
そこらへんにけっこずらっと並んでる、
文字が大きく行間スカスカで、
著者が自分の場合ばっかり述べてるだけの
30分で読み終わる本とはだいぶ違いました

うっかり付箋もいっぱい

ちょいといいジョークが載っていた。
------------------
あるところに新しい網を手に入れた漁師がいた。
一日目に彼は100匹の魚を獲ることができた。
日を追うごとに、彼は漁に出る時間が長くなった。
しかし、獲れる魚の数は、
それに反比例して少なくなっていった。
それを見た仲間がこうアドバイスした。
「なぜ、網を修繕しないのだ。
穴がたくさんあいているのに修繕しないままでいるのだから
魚が獲れなくなるのは当たり前じゃないか」
すると、働き者の漁師はこう答えた。
「俺は、そんなことをしている暇がないほど忙しい。
もっともっと魚を獲らなきゃならないのだから」
------------------
さて。
気づいたら、
これをやらかしているわけだ

緊急度が高いことに目を奪われ、
重要なことに目が行かなくなっている。
結局、目先の緊急仕事ばかりに時間を奪われ、
最終的に獲れる獲物は減るばかり。
自分の目的を考えた時に、
本当に今やらなくてはならないことは何なのか?
まずは、目的を明確にしなくちゃ始まらない。
当たり前のことかも知れないが、
日々の仕事に追われているうちに、
気づけばできなくなっている

目標は具体的か?
計画はあるか?
優先順位は明確か?
その場しのぎに時間を奪われていないか?
引き延ばし癖、後に回す癖はついてないか?
時間を奪う悪習は? 時間を資産に変える良習は?
そのあたり、
若い人は考えるきっかけに。
「わかってんよ」って人も、
もう一度見直す機会に。
とにかくタイトルと売り方が悪い気がしますが、
オススメです
