「騙されない生き方」対談・苫米地英人×中村うさぎ
これまたタイトル悪い

サブタイトル
「本当の幸せをつかむ方法」
とか、
中身でいっさいそんなことに触れてないだろ!

だいたい、
借金地獄ホスト地獄体当たりデリヘルルポ整形女王
汚れ放題の中村うさぎと、
散々世間様で
インチキ臭いだクチだけの詐欺師だ怪しいだ
言われてる苫米地英人見て、
「わたしもあの人たちみたいに
幸せつかみたぁ~い~


なんて思うやついるかばか!

さて、タイトルは置いといて。
気になりすぎる二人の対談と言うことで、
速攻いそいそご購入

実はわたくし、
「ゴクドーくん漫遊記」の頃からの
中村うさぎ大ファンであります

まさかこんなぶっ飛んだ方向行くとは
思ってなかったですが。
生き様は惚れるし、
作家としての仕事ぶりも好きです。
対談内容ですが、
恋愛・自分・お金・メディア・宗教
の5テーマで、
苫米地英人がいつものように
愚民たちを馬鹿にしくさって
「皆洗脳されている。私の考えが正しい」
を理路整然とぺらぺらよくしゃべります。
そこに中村うさぎが
「えーそれどうなのよ」と
一般人目線の突っ込みを、
遠慮無くバシバシ入れ込んでいきます。
中村うさぎって、
個人的にめっちゃ頭いい人だと思ってるので、
この「素直な一般人目線」も、一回りして辿り着いてる気がする。
高い意識だとか立派な人格とかの気持ちよさでなく、
あくまで俗に徹して、不満だらけの日常でもがく一般人の苦しみを
極端にまで体現して、それを作家として表現にする。
どこまでも欲に溺れ俗に流れ、
同じ目線を得ようとする。
分析する観察者ではなく、生々しい体験者として。
そこが好きで

あとがきにも書かれてましたが、
「世間で胡散臭い言われている脳学者・苫米地英人でなく、
ファミレスで会話する一人間としての苫米地英人の面白さを
多くの人に気づいてもらいたい」
というあたり、
やっぱりすごくいいなと

面白いですよ、内容!
本当に。
中村うさぎの鋭い目の突っ込みに対しても、
苫米地英人は一々理論で返してくる。見事に。
苫米地英人の頭の中が完全に整理されてるのか、
まったく別のところに話が飛んで、そこから引っ張ってきたのか
読んでいてもさっぱりわからない。
ただ、なんか「はー」って納得してしまう。
あまりにも脳内世界が広すぎて、
またその情報の整理構築が上手すぎて、
正しいんだかなんだかよーわからんのだ。
でもそりゃ、
この人の話を深夜のファミレスで聞けていたら、
楽しいだろ!!!

個人的に、
恋愛の項目の
セロトニン・ドーパミン・ラポールのくだりを
もっと突っ込んで欲しかったな。
ぜひ、そちらで一冊出していただきたい
