~わが子が突然~闘病記改め普通の日記 -17ページ目

*ICUに5日間...

術後すぐに起き上がろうとするミラクルを見せてくれたJ
Dr. や私達もびっくりしていたのもつかの間、また薬で眠らされ、次の日も目を開けていたのは一日のうちの数十分。
ピッピッピッ、っていう機械音だけが鳴り響くICU
たまにへんな音がすると旦那と目をあわせ、じっとJをのぞきこんだりして。

術後しばらくは母が家に泊まっていてくれたから、Dの事を任せっきりで、私と旦那で朝から面会時間ぎりぎりの夜10時までつきっきりで病院にいて。

旦那は30日間仕事を休めたので、ずっと一緒にいたねー、こんなに24時間×30日間べったりでいた事はなかったかな。。。

いろんな事を2人で話し合って。
前とは違う会話ができたような気がする。

なぜだろう、それはJが私達を新たな気持ちでいっぱいにしてくれたから。。。

術後の話にもどるけど、術前にみたMRIの画像と術後の画像、あきらかに違っていた。
前は真っ白い影が映っていたのに、今はない!!

でもやっぱり残っているっていう事実は変わらなくて、これから抗がん剤、放射線、そしてまた抗がん剤の繰り返し.....の治療にがんばっているJの事をこれからも書き続けていきたいと思いまーす!

*息抜き



最近以前にくらべてガールズナイトのお誘いがある。

女同士は話が尽きない。

次から次へと止まる事がない。

昨日もハンチへ(ミリと付き合っていたら知ってるよね!)

カスタム(ブラパンだったら絶対知ってる・・・)でまったり。

落ち着きすぎて気づくと2時。

笑いすぎて喉痛い・・

たまには!?こうやって飲んで、気分転換しないと、

どんどんいやなことをかんがえるだけ。

だから、飲んで笑って、Jの話して。

なぜか、みんな、くら~い話なのに、泣きながら笑っている。。。

ある友達はこう言った。

『Jのこと話しているとき、Nの明るさ、力強さ伝わってくるよ』

そうなのかな、私はとてもこわくて、いっそのこと全てを忘れてしまいたい・・・って思ったりするけどな。

でも、きっと他の人たちからは、そう思われている。

なんか、自分も強い人間に感じてくる!

そうだ、今日は少しだけ化粧して、病院に行こう!(ブラパンメークはやばいので、薄化粧・・笑)

なんか、強いママになれそう! 化粧は気分も変えてくれるしね。

Jには弱音はけないからね!!

*ブラパンとは・・・・・黒人と付き合ったりしている人たちの愛称・・・・・大爆笑

*やっぱり・・・・・


こわい・・・・・



という言葉が頭をよぎる。

考えたくないから、

今日も早くJに会いに病院へ。。。。。




*その日の夜


手術室からでてきたJはまるで別人でした。
鼻や口、喉、手にも、管やホース(医療はど素人なので、名前はわからない。。。)
手術前にはくるくるウエーブの髪の毛がボーズだし。
まだ、麻酔で寝かされていて、そのままICUに。
外で待っていてとの指示。

しばらくして、今からCTとりに行くので、出てきますよーと主治医。
麻酔を意識的に弱くして、反応をみるとの事。
お母さん達話しかけてみてください!って!

ICUからCTの部屋までわたしたちははなしかけまくり。
ぼんやり目を開けて答えるJ

CT室に入ってDr. 達が、「Jくん、ベッドから移動するよー」
の声に反応して、なんと、起き上がろうとしたのです。
身体にはいろんな物がついていて、自由がきかないし、なにより、術後数時間しかたっていないのに!!
慌ててナースが、身体を押さえつけました!笑

その後はまた薬で眠らせて私たちは仮眠室へ。

手術前の何日間は熟睡なんてできるはずもなく、
やっと安心の中で眠る事ができたような。

それでも、術後何日間は油断できないし。
頭、脳みそ、いじったわけだし。

ICUにいた5日間は、眠っているJを眺めては、
こんなふうに寝ている姿をじっくり見たのは、赤ちゃんの時以来だなーと、
懐かしくもあり、私がもしナースだったらもっとはやく病気を見つけてあげられたかなと、おもってみたり。
真剣に「これからナースになろうかな」...って、旦那にいってみたら、

真剣に「殺人者の夫にはなりたくない」...って、いわれました。。。



ナースの友達2人いるけど、ほんと、尊敬します。



*3月10日。。。私たちは生まれ変わった!?

とうとうきてしまったこの日。
朝4時におきて、母、旦那と私で病院に。
父はDが学校がまだあったから、お留守番して面倒をみてくれる事に。

病院までの道のり、3人ともなにか話すのだけど、なんにも結局頭に入らず。笑

病院に着くと、まだJは夢の中。敏感な彼は私達が顔を覗き込むとすぐに目を開けてしまったが。私はこのとき、『麻酔きいてくれるかな・・・』とおばかな心配をしていました。『利くにきまってるじゃん、全身麻酔だから』と、一般常識は私よりある、旦那につっこまれました。。。

6時ごろ麻酔の前の麻酔。。?みたいな少し眠くなる薬をJに。
やっぱりJでも薬の効果に勝てず。。。ウトウト。だけど、私達が話しかけると、パッと目を開けて、答えていました。

私達3人で、Jの顔を穴が開くほど覗いていると、ナースがおむかえにきました。
朝一開始の手術・・・
手術室に行くまでの道のり、さすが子供病院だけあって壁にはペイントされて、工作などが飾られて、まるで子供の国に行きますって感じ。
でも、さすがに9歳の男の子・・・しかもJは結構さめてる子・・・反応はあまりなかったです。笑
薬のせいでウトウトしてたからかな。笑

ここでもドラマのような一こま。大きなドアの前でしばしのお別れ。
手をぎゅってして、ママたちまっているからね、すぐだからね、がんば!!なんて言って。
もちろん、涙腺弱すぎの私は大なき。

それから長かったこと。。。

ざっと手術時間11時間!!!!!

ながかった~~~。

母が、おなかがすいていたら余計さみしくなる。。。
ということで、大量にコンビにで買った朝食を3人で。 味なんかわからなかった。 
それから母は家に帰って自宅待機。
食べ終わって、旦那とまだ人気のないロビーに座ってみたり、院内散歩したり、目をつむってみたり。。。寝れば時間が早く過ぎるから、寝よって提案してみたが、無理だし。

一時間、十分、一分がとてつもなく長く感じて。

何かあったら電話をします。。。って言われ渡された医療用携帯を肌身離さず。
だけど、なんと2回も!電話がなって。 それは、その日泊まる予定の部屋どうします、と、用意できました、の2件。。。でも、この電話が鳴るたびに私は心臓が飛び出してしまうんではないかというくらいビックリして。 笑

そんなんこんなんしているうちに主治医から終わりましたのコール。

手術室の横の小さな部屋に通されて説明。

『ほとんどの腫瘍は摘出できました。だけど脳幹部分に近いところは取りきれませんでした。病理検査してみないとはっきりとはいえないが、みんなの意見はやはり ”髄芽腫”だろうと。 これから化学療法(抗がん剤)放射線やっていくことになるだろう・・・がんばりましょう。全力つくします。』
あれ、全部摘出できなかったんだ・・・・・
やっぱり悪性。。。。。

でも不思議と達成感があり、まだ腫瘍がのこっているという事実があったにも関わらず、私達夫婦は安心感たっぷり、もう大丈夫 感たっぷりの、抱擁をしましたラブラブ!
言うまでもなく、手術着を着たまま、手術室からでてきた主治医はとても大きく、とても正義感のある、すごく偉い人・・・に見えました!!

もちろん、
今も!!笑