↑のつづき。


さて、
船盡比賣神社を後にして車で数分。


舞台は徳島市入田町から
神の住む山『神山町』へ。


吉野川と平行して流れる鮎喰川の上流域。

鮎喰川周辺には農地と集落が点在し、
周囲を囲む山々は、町域の8割を越える。



「昔は山の上から拓けてきた」

神山町の伝承である。


神山町の地区名は
『阿野(あの)』
『鬼籠野(おろの)』
『神領(じんりょう)』
『上分(かみぶん)』
『下分(しもぶん)』


一筋縄にはいかない。


明らかに雪深くなってきた。


ここは神山町阿野。


高天原の入り口である。



胸の鼓動は「ワクワク」か「ドキドキ」か。


鮎喰川沿いから
名田比賣(クシナダヒメ)に所縁ある
名田へと曲がった先で↓
次の神社にたどり着いた。



石灯籠か常夜灯か。



鳥居の扁額は『八幡神社』。



両端には『随神門』。



石段を登る。

ここから空気が一変した。



雪帽子の狛犬。





そして境内が見えてきた。




拝殿。

『雨返八幡神社』

鎮座地 徳島県名西郡神山町阿野雨返
創建 不詳
祭神
誉田別命 足仲津彦命 息長足比売命 
大日孁命(天照大御神)

阿波徳島の神社では、
基本的にアマテラスは

大日孁命の神名で祀られている。



八幡神社は後世に合祀された。


社名の「雨返し」は元々
天返し(アマガエシ)』であり、
伊津面(出雲)と高天原との
境を示す地名である。

ここで入国を認められない場合は帰される。


だから『天返し(アマガエシ)』。



付近の『名田河の板碑群』には
櫛名田比賣の殯宮の伝承があり、
須賀山を望むことができる。


須佐之男命櫛名田比賣の出逢いの場所。


アマテラスやスサノオの物語は
この神山を中心に始まったのである。

扁額は『雨返神社』。

八幡神社が後に合祀された証拠だ。



横から社殿。

本殿はよく見えなかった。




小さな祠が沢山。



阿波特有の五角形『地神塚』もある。

二本もあるのは、合祀された証拠。



この祠を支える石造りは美しい。

言葉を失っちゃうぜ。

造り的には、
オフナトさんの信仰を思わせる。



気になって中を覗かせて頂くと、
猿田彦大神』の碑。



写真では伝わらないが、
静寂の世界にたった一人、
自分だけの足音が響いていた。




立派な木が多い。

結局、神社の素晴らしいところは
境内の木々が大切にされていることだと
思っている。



神山町って
本当に素晴らしいところですよ皆さん❗








さてさて
さらに神山町のディープな世界へと
歩を進めよう。






美しい天返神社を後にして
さらに神山町をゆく。

阿波古代史において、
高志八岐大蛇退治の舞台である
『肥の河上の鳥髪』とは、
吉野川下流域の『高志』の
付近のことかと思っていたが、
どうやら別の説もあるようだ。

敬愛する
解釈できます。

元の意味は「日の神の河」で
上流に天照大御神の奥之院である
神山町神領高根、
下流には葬場である矢野神山の
天石門別八倉比売神社の麓を流れる
河であることから
「肥の河(日の河)」と呼ばれたのでしょう

鳥髪(とりかみ)」とは、
気延山(矢野神山)東麓の
「鳥坂(とっさか)」。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
天石門別八倉比売神社奥の院『卑弥呼の墓』


説得力が有りすぎる。


そして、これから向かうのは
神山町『鬼籠野(おろの)』


八岐大蛇(ヤマタノオロチ)との
関連性やいかに⁉️


そして、『籠の中の鬼』とは…



つづく。


ではまた❗




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