つわり対策の一貫としても、胎児の先天異常リスク軽減の一貫としても、妊婦用マルチビタミンを摂取することが、欧米の産婦人科学会や医療機関では推奨されている、というお話は以前よりしてきました。
(詳しくは こちら>)
とは言え、妊娠中は常にリスクと隣り合わせのため、摂るものすべてが気になる方も多いのではないでしょうか?
そこで、今回は、サプリメントの品質や、妊娠中に注意すべきビタミン、上限の摂取量についてご紹介します。
サプリメントの品質
サプリメントの品質にも様々なレベルがあります。
大雑把に分けると大きく2つに別れます。
・化学合成された成分が主のもの
低価格がウリの製品です。品質は価格相応です。
・天然の食物成分が主のもの
既に日々食べている物をベースに、栄養素が体内で働きやすいよう調整して作られています。そのため価格は高めですが、安全性や品質も高くなります。
もちろんお勧めは天然の食物成分がベースとなったサプリです。
妊娠中に注意すべきビタミン
ビタミンには、水溶性(水に溶けやすい)のものと脂溶性(油に溶けやすい)のものがあります。
水溶性のビタミンCやB群は、過剰に摂取しても尿として排出されるため、日常生活ではほとんど心配要りません。
一方、脂溶性ビタミンであるビタミンAやD、E、Kなどは体内に蓄積されるため、過剰に摂取し続けると健康被害を及ぼす可能性があります。
妊娠中に最も注意すべきは、"動物性由来"のビタミンAです。
動物性食品に多く含まれるビタミンA(レチノール)は、過剰摂取することで以下のような健康被害を及ぼす可能性があると言われています。
・胎児への影響:奇形のリスク上昇
ビタミンA(レチノール)を多く含む食品としては、鶏のレバー:47,000/100g IU、豚のレバー:43,000 IU/100g、うなぎの蒲焼:5,000 IU/100gなどがあります。
一方、緑黄色野菜や海草に多く含まれるプロビタミンAの「β-カロテン」は、体内で十分にビタミンAに変化しない為、量を気にせず摂れて安心だと言われています。
水溶性のビタミンCやB群は、過剰に摂取しても尿として排出されるため、日常生活ではほとんど心配要りません。
一方、脂溶性ビタミンであるビタミンAやD、E、Kなどは体内に蓄積されるため、過剰に摂取し続けると健康被害を及ぼす可能性があります。
妊娠中に最も注意すべきは、"動物性由来"のビタミンAです。
動物性食品に多く含まれるビタミンA(レチノール)は、過剰摂取することで以下のような健康被害を及ぼす可能性があると言われています。
・胎児への影響:奇形のリスク上昇
・母体への影響(短期間の摂取):吐き気や頭痛、めまい、目のかすみなど
・母体への影響(長期間の摂取):中枢神経系への影響、肝臓の異常、骨や皮膚の変化
ビタミンA(レチノール)を多く含む食品としては、鶏のレバー:47,000/100g IU、豚のレバー:43,000 IU/100g、うなぎの蒲焼:5,000 IU/100gなどがあります。
一方、緑黄色野菜や海草に多く含まれるプロビタミンAの「β-カロテン」は、体内で十分にビタミンAに変化しない為、量を気にせず摂れて安心だと言われています。
では、実際に妊娠中はどれくらいの量を摂取すべきなのでしょう?
そして、その上限量はどれくらいなのでしょう?
これについて、次回詳しくご紹介致します。