いつかプレパパ向けの本も書きたいと思い、アメリカで人気のプレパパ向けの本を読んでみました。
The Expectant Father
by Armin A. Brott (Author) , Jennifer Ash (Author)
人への愛情や優しさであったり、食欲・性欲・物欲であったり、夫婦関係であったり・・・。
ですから、この本も読んでいて非常に共感できるし、親近感がわきます。
この本はプレパパ向けですが、実際にはプレママにとっても参考になると思います。相手が今どんな気持ちなのか、どんな状態なのかを少しでも理解する手助けになるため、夫婦関係を保つために有効だからです。
ということで、このブログでも私の独断と偏見でこの本の一部を抜粋しつつ、私の意見も交えてご紹介します。
「妊娠」の実感の男女差
この時期の赤ちゃんはまだ「胚」から「胎児」へと成長している段階のため、3Dなどで見ても、「黒い点」「お豆ちゃん」のようにしか見えません。そのため、お腹を蹴られたりするような感覚はもちろんありません。
ですが、女性たちにとっては、絶え間ない疲労感やつわり、頻尿や胸の張りなど、自分の身体が刻々と変化しているため、「妊娠」している実感がわきます。
一方、大部分の男性にとっては、まだこの時期は「妊娠」についての具体的な実感がわきません。ともすると、パートナーが妊娠していることを忘れてしまう瞬間さえあります。
そのため、ディナーでアルコールを勧めてしまったり、目の前でタバコを吸ってしまったり、家事・育児をこれまで通り任せっきりにしてしまったり・・・と、いつもと変わらない接し方をしてしまうこともよくあります。
「喜び」と「不安」の葛藤
最愛のパートナーとの間に自分の子どもが宿っている、という事実は、とても興奮する出来事になり得ます。特に自分の息子と将来キャッチボールをしたい、娘とショッピングに行きたい、などの夢を持っていた男性であれば、喜びはひとしおです。
一方で、妊娠自体は嬉しいものの、不安や戸惑いの方が強く感じる男性もいるでしょう。
・流産や何か良くないことに対しての恐れ
・「一家の大黒柱」として家族を養っていけるのか、という経済的な不安
・立派に子育てをする「父親」になれるのか、という親としての不安
・夫婦だけの世界から子どもを中心とした世界に変わることへのもどかしさ
・パートナーが女性から「母親」になることへの切なさ etc.
もちろん、こうした心の葛藤は、男性だけではありません。
女性の場合は、つわりなどで物理的に身体の自由が利かなくなるため、無力感ややるせなさなど、さらに複雑な心境を抱きやすくなります。
いずれにしても、「妊娠」は夫婦にとってのビッグイベントです。お互いの状況を理解し、「妊娠」を機に夫婦の絆を強められるよう、コミュニケーションがいつも以上に必要になってきます。