■大人になってもアトピー性皮膚炎で悩まれている方が増えています。
実は私の姉もその一人でした。
(姉は北欧へ移住したとたん、治りましたが)
世界で最も権威のある教科書の一つである、アメリカの皮膚科学教科書
『一般医学の中の皮膚科学』によると、
「1960年代以降、アトピー性皮膚炎の有病率は3倍以上に増加している」
また、昔は約85%の人が成人までに治っていたのが、今は約20%の人
しか成人までに治らず、残りの65%は、程度の差はあれ、病気が続いて
いるそうです。
■そして、ここで問題になるのが、
妊婦さんがアトピーの場合に、薬をどうするか?
ということです。
サリドマイド事件のように、妊娠中はやはり薬はできる限り避けたいもの。
とは言え、痒みがひどい時に、それを我慢して放置していたら、
アトピーも悪化しますし、ストレスが溜まってつわりも悪化しやすいですし、
それこそ悲惨です。
ですからこういう時は、どちらの方があなたと胎児にとって
リスクになるのか、慎重に検討すべきです。
アトピーやつわりの症状が続き、悪化するリスクと
厳密にテストされ、妊娠中も認可されている薬を服用することで
起こりうる小さなリスクをです。
■薬の中でも特に、
妊娠中のステロイドの使用は安全か?
そんなご質問を頂いたことがあります。
私は医師では無いので、あくまで参考程度ではありますが、
かかりつけの医師に妊娠していることを伝え、
妊娠中も使用できると言われた薬であれば、基本的には問題無いです。
実際、イギリスの研究によると、ステロイドの使用と口蓋裂や早産、
死産との関係性はみられない、という報告がありました。
・大量に使用しない
・1日2回以内を厳守
・痒みがひいたら使用せず、保湿クリームやオイルで代用する
といったような服用の仕方をすればより安全です。
また、日本国内でも、妊娠中にステロイドを服用し、
何の問題も無く出産された方のコメントがいくつか記載されいます。
何の問題も無く出産された方のコメントがいくつか記載されいます。