前回の続きです。理念は前回書いたとおり。
論理的プロセスがそんなに信頼できるものなのか、異なる主張の中において困難なくひとつの合理的答えを導き出せるのかということを証明しなくてはならない。新直接民主主義の根幹である論理的分析の限界についても追求しなければならない。
主張が本能や感情であるとすれば、論理的思考は理性や合理性。
この世界は全て、本能や感情も含めて、合理性で構成されている。
合理性が崩れれば、この世界はそもそもはじめから存在していない。よって、この世の事に関して、論理的分析で説明できないことは存在しない。
主張の違いをどのように判定するか。ひとつの主張を定義する1つあるいは複数の項目によってその主張が構成される。そのひとつでも項目が異なれば、それは異なった主張となる。項目の組み合わせによって、主張が区別されるという言い方もできる。
項目の違いは、単純な論理的分析によって容易に区別できる。
現在のように国民が国に騙されるという要素は、ほとんど皆無。
なぜ、「新間接民主主義」ではなく「新直接民主主義」か。直接民主主義が理想の民主主義とされているであろう世の中において、直接民主主義では極めて非効率的な意思決定プロセスとなってしまうという理由で、多少の不都合があるにせよ間接民主主義が現在とられているだろう。
新直接民主主義のプロセスは、代表者が意思決定を行うという要素から、間接民主主義と言えるのかもしれないが、その根幹の理念は直接民主主義である。
新直接民主主義の理念は、全国民が各々の意思を直接、憲法や法律に反映し、立憲、立法を行うことができるということである。
ゆえに、代表者の意思が全党員の意思と完全同一であることが党の条件。
もし、異なる意思を持つ党員が発生すれば、その党に所属することは不可能であるシステムになっている。誰かが判定するのではなく、システム的に自動的に決まってしまう。
何故なら、主張を構成する各項目全てに同意していることが、同一党員である条件だから。
党は、あらかじめ定義された項目の組み合わせで自動的に区別され結成される。
主張を法律案として発議するには、
主張が発生すると、主張を構成する項目が定義され、党がシステム的に自動的に結成される。党に所属するためには、その党の主張する項目全てに賛成することが必要。
絶対不変の憲法を定義するには、
議論による意思決定プロセスにおいて、どの論理分析手法をとるかという研究が必要。有力な手法が複数の種類存在するなら、どの手法をとるか定義しないといけない。
代表者は、意思決定の場で幾人かの補佐を付けることが許される。自由に交代可能。代表者自身も交代可能。代表者の交代要件は、元候補者または新候補者であり、代表者の要件を満たしている者であること。
代表者および補佐の選出方法は、現在の間接民主主義の方法とは根本的に異なる。現在の党の総裁を選出することの方に近い。それにならうと、代表者は、自ら又は他薦により候補となり、党員が彼らに投票し、投票数を最も獲得した者、同数の場合は再度決選投票で投票数を最も獲得した者というプロセスで選出される。
これは、多数決を利用しているが、この選出の意味は、主張の異なる者から一人を選出するということではなく、皆同一の主張において、最も適切に議論をすることができる者を選出するということである。
なお、代表者の資格要件は、前回書いたとおり。
最も適切に議論をすることが出切る者とは、自分たちの主張を最も理解し、最も論理的思考能力を持ち、最もマネジメント能力を持つなど、それらを総合的に兼ね備えた者となるだろう。
補佐は、代表者が自由に何人でも必要な人数、議論に支障のない程度に付けることができる。
補佐の役割は、議論において必要となる能力を、代表者に補うこと。
議論に必要な能力は、論理分析能力、情報整理能力、専門知識、書記能力など様々である。
議論の当事者が交代しても、論理的進行においては支障は起こらない。誰が議論しても同じ答えが出るところが、間接民主主義とは異なる点。代表者は、集団の絶対的総意であり、一部の相違もない。それが、党の定義。これが、間接民主主義のように見えるが、中身は直接民主主義であるということ。
代表者とは言っても、集団のひとりにすぎない。何の特権も持たない。
現在の専門家による調査委員会によって、学問的、論理的結論を出すことがあるが、意思決定プロセスは、これに類似。
本構想では、国益に反することが全て却下されることから、現在隠れている国益に反するものも自ずとあぶり出される。
発議された案件が、憲法による理由以外で、廃案になることはないから。
憲法による理由とは、憲法に定られた国益に反するなど、根本的な理由。
現在のように何日過ぎたからとか、過半数がどうのこうのとか、そもそもそういう概念すらないから。余計な拘束は不要。そんなものがある構想なら、はじめから考案する価値もない。
現在各党間で主張がぶつかり合い、合意が困難となっているひとつの具体的な事例で、シミュレーションしてみる。「原発をどうするか」私の持っている原発に関する全ての知識の範囲で想像してみる。賛成派、反対派、中間派、その他、利権、地元、関係業者、被害者、加害者、大企業、中小企業、一般家庭、国民、富裕層、庶民、その他関係団体などのくくりを想定して、主張としてどのようなものが発生しうるか。
まず、憲法によって、国益を損なう主張は全て却下されるが、それでも一旦はそのような主張も生まれるかもしれない。後でどのみち却下されるけど。
続きはまたの機会に。次回とは限らない。