こんにちは。aonoです。
前回は優等生として振る舞おうと
意識しすぎた私が、
声が出なくなるという問題を
抱えることになったことをお話
しました。
今回はその原因について
お話します。
原因は〇〇だった
当時の私は、自分の症状について
元々緊張しやすいからだと考え、
それ程深くは考えませんでした。
人前に立つのは昔から苦手でした。
職場で毎朝朝礼を担当して、
ある程度は慣れて
緊張を感じなくなっていたのですが、
ふとしたきっかけで緊張がぶり返す
ということは時々ありました。
なので、毎朝の朝礼時に、
「何か最近は緊張しやすいな~」
と思うだけでした。
しかし、その時期からは朝礼でも
緊張が緩まらず、思う様に話すことが
できない状況が続きます。
そして、「緊張しやすいな」
という感覚を感じてしまうと
他の様々なことでも
緊張を感じてしまいます。
職場内でちょっと同僚や
上司に話しかけるだけでも
緊張してしまいます。
社外へ電話を掛ける時も、
大した用でも無いのに
なぜか硬くなってしまいます。
そして、何か起こっている
わけでもないのに、なぜか
ずっと緊張気味で過ごしている
ということが続きました。
そして、臨機応変な対応ができず
それが余計に緊張に火をつける
という悪循環でした。
しかし、年次を経て会社の中の
自分の役回りにも慣れつつあった
時期に、なぜこの様に急に
緊張しやすくなってしまったのでしょうか?
今になって考えれば、
この緊張の正体は
「こうあらねばならない」
という理想を意識し過ぎた
ことによるものだと思います。
素の自分に対して
「こんな自分を見せてはいけない」
と考え、隠そうとしていたこと
によって緊張が生じていたのです。
私は社会人になってからも
高校生時代にできた優等生の
イメージを追い求めて
演じようとしてきました。
「そうでない自分はダメだ」
と考えていたからです。
そして、そうでない自分が周りに
見えないように隠してきました。
隠している状態というのは
いつも人にバレないかと不安を
抱えている状態です。
そして常に
「こんな自分は周りに
バレてはいけない」
と考えているということは
「自分はダメだ」
と自分に言い聞かせている
ことに等しいのです。
そうすると更に、他人の視線から
自分を隠さなければならなくなり
朝礼などで注目を集める場面で
緊張感を強める原因になっていた
のです。
そして、この様な状態になると
意識的にも無意識的にも人から注目される場面を
避けるようになってきます。
例えば数人で話をしていても
自分が注目の的になるのを
避けようと考えながら
話の流れを制御しようとしたり
します。
職場で仕事をしていても
自分が前に立つ状況を避けようと
します。
また、人前に立たなくても
周りが静かな状態だと
電話をかけるのを避けたり、
もしくは何をしていなくても
周りに人がいるだけで視線を
気にする状態になります。
つまり、常に自分の頭の一部が
自分を隠すために状況をみたり
判断したりすることに使われ、
脳のスペースの一部を占有している
という状況になるのです。
そして、自分の行動にブレーキが
かかる一方で自分を隠すために
色々な行動をとるために神経的にも
体力的にもエネルギーを消費します。
これが疲れやすさの原因の一つに
なっているのではないかと思います。
特に内向的な人は、そもそも
脳が刺激に敏感にできており
同じ様に刺激を受けていても
疲れやすい体質になります。
そこへ加えて、私と同じような
経過を辿って不要なエネルギーを
消費している人は結構多く
いらっしゃるのではないでしょうか。
それは元をただせば、
社会で求められている
「外向的な人間」
であろうとして、
内向的な自分を隠そうとする
思考から生まれるものです。
そして、その外向的な人間
であろうとする思考は
学校や会社などの集団で
生活する中で、
周りから受け入れてもらうために
インストールするものです。
つまり、生きていくために
自然と身につけていくものであり、
多くの人は何の疑問も抱くことが
ないはずです。
そうでなければ、周りから受け入れて
もらえないのですから当然です。
しかし、それが今の生きづらさに
繋がっているのであれば、
変えていく時期にあるのかも知れません。
内向的な人間が外向的な人間になろうと
することを否定するわけではありませんが、
外向的になろうとすることには、
それだけで膨大なエネルギーが必要です。
しかし、元々外向的な人間には
そんなエネルギーは必要ありません。
自然体で外向的なので、エネルギーを
自分のやりたいことに全て向ける
ことができます。
そこには大きなハンデが生じます。
もし、内向的な皆さんが外向的であろうと
自分を隠して消耗しているのであれば、
その他の資質も含めて、自分の素の素材を
最大限発揮する方向をお勧めします。
最後まで読んでいただき
ありがとうございました。