こんにちは。ですですaonoです。

 

 

前回は特に友達とのコミュニケーション

に係る経験から、自分を変える必要を

感じ始めた頃のお話をしました。

 

 

 

 

 

 

この頃から私は、自分を変えるために

徐々に自分の理想像を真似て振舞う

ようになってきます。

 

優等生として振る舞う

優等生の定義が変わった私は

そのように振舞おうとしました。

 

 

明るく楽しく積極的に

元気に友達に接しようと

したのです。

 

 

学校の休み時間や部活の前後、

下校途中など、友達と会話が

始まると頭をフル回転させました。

 

 

「できるだけ良いタイミングで

 会話に入っていこう」

「できるだけ的確なことを言おう」

「できるだけ面白いことを言おう」

 

そう思ってじっと聞いています。

 

 

そして

「お、今これ言ったらいいかも」

と思うのですが、、、

 

 

声を発した瞬間に別の友達が

同時か少し早めに発言します。

 

 

そうすると、声が小さい私の発言は

気付いてもらうことができず

他の友達に会話をさらわれます。

 

 

「もうちょっとしたら、

 次のチャンスが巡ってくるはず」

 

 

そう考えて、またじっと聞きます。

 

 

あんまり何も喋らないと何なので

自分と同様に喋らない人へ少しだけ

話しかけて、時間を潰したりしつつ

タイミングを計ります。

 

 

そして、

「お、今これ言ったらいいかも」

と思い、言ってみたところ

スルーされるということも

多々あります。

 

 

私は来る日も来る日も

一生懸命喋ろうとするのですが、

 

なかなか他の友達の様に、

自然に楽しく喋ることが

できないでいました。

 

 

楽しく喋るだけではありません。

 

 

高校生くらいの男子は、

お互いにいじり合ったりして

じゃれあう様なところがあります。

 

 

しかし、おとなしくて

自己主張をしないキャラクター

の場合は、

 

いじられるのがエスカレートして

完全に見下される立場になってしまう

ことがあります。

 

 

これも周りの友達が攻撃を

仕掛けてきた時に、どれだけ

素早く対処できるかにかかっています。

 

 

私の周りには少し気の強い友達

もいたので、この点も非常に気を

遣いました。

 

 

これが上手くいかないと、

バカにされ続けます。

 

 

しかし、これも頭の回転が

早くないとタイムリーに

良い切り返しができません。

 

 

家に帰りすがら

「あそこで、こう切り返していれば…」

「あのタイミングでこう言っていれば…」

と反省ばかりする日が続きました。

 

 

そして、次の機会ではちゃんと

切り返しできるように

イメージトレーニングの様に

頭の中で反芻をしていました。

 

 

私はだんだん頭の回転の

遅さに悩むようになりました。

 

 

 

 

書店で頭が良くなる本を

購入して読んだり、

雑誌に載っている怪しい機械にも

手を出しかけたこともあります。

 

 

一方、会話だけでなく、

元気な感じを

出すことにも苦労しました。

 

 

例えば部活の後は、彼らが

どこかへ遊びに行くとなれば

必ず自分も一緒に行きました。

 

 

本当は早く家に帰って

ゆっくりしたかったのですが、

一人だけ帰るような人間では

いけないと考えていたのです。

 

 

ある日は、仲間の一人の家に

遊びに行くことになりました。

 

 

自宅に行く程度であれば、

それほど疲れることもないと

安心していたのです。

 

 

しかし、その友達もまた元気で、

彼の家で漫画を読んでいると

 

「今からバスケしに行く?」

「〇〇の家にでも遊びに行く?」

 

と次々とアクティブな発言を

するのです。

 

 

私としては一旦漫画を読み始めれば

切りのいいところまで読んで

そこそこに帰るつもりでした。

 

 

まったりしていたかったのです。

 

 

彼から自分の想定外の提案が次々と

発せられる状況に、少しついていく

ことができませんでした。

 

 

しかし、周りの皆は乗り気です。

 

 

誰もが、

「おお、じゃあ〇〇に行こうか!」

「〇〇しに行きたい!」

と積極的なのです。

 

 

私としては

「え、まじで・・・」

「今から行くの?」

と言う感じでした。

 

 

結局、近くに遊びにいくこととなり、

帰ってからぐったりと疲れてしまう

という感じです。

 

 

当時の私から見ると

「なぜ、こいつらはこんなに

 エネルギッシュなんだろう」

「疲れないのか?」

と不思議でたまりませんでした。

 

 

そして、それは

「多分、自分が疲れやすい

 タイプなんだろうな…」

「もっと、活動的にならないと…」

という自己否定につながって

いったのでした。

 

 

また、この頃は気付いていません

でしたが、小学校時代と異なり

友達との関係に心地よさを感じることが

少なっていました。

 

 

友達といる間は常に競争の中に

いるような緊張関係があったのです。

 

 

もともと、陸上を始めた理由は

中学時代の卓球部よりも

ヒエラルキーの高い集団に属したい

ということが一つの動機でした。

 

 

卓球部と言えば、サッカーや野球等

と比べて内向的な印象のスポーツです。

 

 

もちろん、今でも卓球は好きですし、

卓球をしている人を卑下するような

つもりは全く無いのですが、

 

当時の私はもっと学校内でヒエラルキー

が高い部に入って外向的な友達の様に

なりたいと思っていたのです。

 

 

つまり、自分の殻を破ることを

一つの目的として

この環境に飛び込んだのであり、

緊張するのは当然と言えば当然でした。

 

 

しかし、内向的であろうが

自分の好きな友達と好きなように

過ごしている人を見ると

 

日常から緊張関係に身を置いて

自己否定をしていることに

少し疑問を抱いてしまうのでした。