●T・ルーズベルト米大統領の手紙発見 日本軍称賛の旅順攻略ルポ 「興味深い」
日露戦争中に(共和党の)セオドア・ルーズベルト(Theodore Roosevelt, Jr、第32代大統領フランクリン・ルーズベルト(民主党)は彼の従兄弟に当たる)米大統領が知日派の友人に送った手紙が、米国ボストンで発見された。手紙には日本陸軍の旅順攻囲戦に従軍した米国人記者の戦況報告書が添付されていた。ルーズベルトは日本陸軍の戦いぶりを高く評価する報告書を「とても興味深い」と友人に紹介している。日本に好意的だったルーズベルトを知る歴史的資料として専門家から注目を集めている。 手紙は1905年1月9日付で自筆のサイン入り。米富豪でボストン美術館の浮世絵コレクション収集にも貢献したウィリアム・ビゲローにあてられたもので、ビゲローの知人が所有していた。ルーズベルトは知日家のビゲローと日本について意見を交換していたとみられる。 報告書は、米雑誌の戦争特派員、ジョージ・ケナンが04年末、旅順攻囲戦を展開中だった日本陸軍について分析したもの。ケナンは、日本陸軍が旅順を攻略すると予想し「彼らを止めるものは何もない」と断言。軍人の忍耐強さや勇敢さについても「決死隊を組む際に志願者を2回募る必要はない」などと称賛している。ルーズベルトは手紙のなかで、自らも前夜に日本海軍の将校と会談したことを伝え、「海上における日本の危機は去ったようだ」と戦況を分析している。 ケナンに詳しい英国人研究者の井上ラウラさんは「ケナンはルーズベルトと文書をやり取りしていたが、この報告書は初めて見る」とし、「旅順での戦い方が詳しく書かれ、とても面白い内容。(手紙からは)ルーズベルトがケナンの文書を高く評価していたことが分かる。ケナンの記事を多くの有権者が信じたことも、大統領がこの報告書を重視した一因だろう」と話している。2008.3.13 10:55 産経新聞http://sankei.jp.msn.com/culture/academic/080313/acd0803131117007-n1.htm・主権回復を目指す会■「河野談話」の白紙撤回を求める市民の会FC2 Blog Ranking