昨日の記事で、カイロンと天王星のアスペクトを持つ例として、ハリウッド女優、ブラッド・ピットの元妻として有名な、アンジェリーナ・ジョリーについて書いた。
だけど、高校時代はとても痩せていて眼鏡や歯列矯正器具を着用していた。
その為、からかわれ、うつ傾向もあり自傷行為をしたり、という。
その上、父親がアカデミー賞俳優ジョン・ボイドだったものの親の離婚で母親に育てられ、つましい暮らしの中、育つ。
それもまた疎外感を味わった一因だった。
(彼女が通ったビバリーヒルズの高校は裕福な生徒が多かった)
そんな生育歴を持つので青春時代に、あらゆるドラッグを経験したと言う。
いかにも周りから浮き立った自分の存在に苦しんできたことを体現している感じだ。
スターになっても彼女は、
「私は今でも…そしてこれからも…心の中では、刺青をしたつまらない子供に過ぎません」
と答えている。
こんなに美人でスタイルも良いアンジーなのに・・・。
でも、相談の仕事をしていると、本人の容姿や能力が高くとも劣等感を持つ人によく出会う。
つまり、それは、おおかた子供時代の育ち方、家庭、両親との関係の影響が多いと感じる。
(例え、そのような状況であっても、本人が自分の心の傷に気づき癒した人は違う。
でも、圧倒的に癒えている人は少ない。
なぜなら人は自分の心の傷に気が付きにくい傾向性があるから。)
彼女のホロスコープには、10ハウスのカイロン、アセンダントにコンジャンクションした金星、4ハウスの天王星のTスクエアがある。
つまり、親や家庭の問題で傷ついたこと(4ハウスと10ハウスのオポジション)から、自分の魅力(アセンダントの金星)に対しても肯定的な見方ができない、
と読める。
だけども、
彼女は女優としてロケで訪れたカンボジアで人道問題に興味を持ち、慈善活動を始める。
彼女が沢山の養子を持つことも有名だ。
と書いたように、今は母親のような愛情を元に(蟹座の金星)、従来の家の概念を壊し外国の養子を沢山持ち(4ハウスの天王星)、人々に癒しを与える存在(10ハウスのカイロン)。
彼女は女優として稼いでいるが慈善活動が彼女の天職・情熱なのだろう。
カイロンによる心の傷は、完全には癒しにくい天体。
だけども、そのカイロンを受け入れた彼女は、多くの人に癒しをもたらすために、自分が実践することで、ヒーラーのみならず良き導き手となった。
これこそ良きヒーラー、良き教師であったカイロンそのまま。
10ハウスと言う天職を表す場所に「傷ついたヒーラー」を意味するカイロンを持つアンジェリーナ・ジョリーらしい活かし方。
★虹の花のできる事(他はメニューに)