皆さん、お元気でお過ごしですか?
心理アロマ調香師&
ポジティブ心理インストラクターの
Keikoです。
NHK大河ドラマで
鎌倉幕府が舞台となっているため
ゆかりの寺社は
多くの人々が
訪れています。
そのため私は
なるべく
人通りの少ない裏鎌倉を
散策している今日この頃です。
ところで、今日は
鎌倉仏像美人一位と
思っています東慶寺の
「水月観音(すいげつかんのん)」
を紹介します。
観音菩薩の霊場である
補陀落山(ふだらくさん)の
水辺の岩に座って
水面に映った月を
眺めているお姿の観音菩薩です。
写真は
左:クラリセージ精油
中央:インド更紗に入ったお守り
右:水月観音の写真です。
この写真も
お顔が見にくいのですが、
本物の仏像も
34cmと小ぶりで
目を凝らしても
詳細が見にくいのです。
ただ
水面の月を眺めている
眼差しが
バチカン市国
サンピエトロ大聖堂
ミケランジェロ作「ピエタ」
(十字架から降ろされたキリストを
腕に抱くマリア像)に
重なってしまい
とても慈愛に満ちています。
水月観音は
その美しいお姿から
日本でも
水墨画や絵画など
多く現存しているのですが、
観音像としては
日本では鎌倉周辺にしか
ないそうです。
この木像も
鎌倉時代13世紀作の
神奈川指定文化財と
なっています。
ところで
観音菩薩は女性
と思っていたのですが、
本来は男性で
女性に対して
説法する時は
女性の姿に変身するため
性別はないものと
捉えられるようになったそうです。
この水月観音がある
東慶寺(とうけいじ)は
北条時宗の妻の覚山尼が
開いた
江戸時代までは
女性の駆け込み寺の
尼寺でした。
(鎌倉尼寺五山のひとつで
他は廃寺のため唯一現存)
この観音像の
慈愛に満ちた眼差しと
微笑みには
多くの女性が
救われてきたことでしょう。
私は
インド更紗に包まれた
厄除けのお守りに
クラリセージの香りを
ほんのり付けて
持ち歩いています。
シソ科クラリセージは
西洋占星術の「月」の香りで
少し重く
青臭い感じがしますが、
薄めて嗅ぐと
不安を静めて
気持ちを
落ち着かせてくれます。
その特徴成分の
スクラレオールは
女性ホルモンのエストロゲン
の構造と似ており
同様の作用があり
また
主要成分の酢酸リナリル
とリナロールには
鎮痛作用もあります。
そして
水月観音が右手に
持っているのは
穂のような
「ヤナギ(柳)の花」
です。
ヤナギは
古代ローマ時代から
痛み止めとして
そして
日本でも平安時代より
歯痛を予防する
柳の爪楊枝が
使われてきたようです。
その樹皮の
サリシン成分から
1899年
ドイツの製薬会社
バイエルンが
生理痛や解熱鎮痛剤の
「アスピリン」を
開発したのです。
偶然にも
月のイメージで
選んだ「クラリセージ」と
水月観音が
手にしている「柳」が
女性の苦痛を救う
共通点があるとは・・・
本堂(右)の渡り廊下奥の水月堂(左)
水月観音を
拝めるのは
毎月18日です。
機会がございましたら
訪れてくださいませ。
山野草育成の「花だより基金」