アウトドア給湯器の心臓である
給湯器のチョイスについて考えていきます。
もちろん、市販の瞬間湯沸かし器を使うのですが、
メーカーや、型式などどれにするか迷いました。
中国製なども取り寄せて実験しましたが
どうしても、着火性などの問題が許せない。
安全装置もついていないものもあって
リスクも高くて使えない。
こういうものは、やっぱり国産品がベストです。
ノーリツ、リンナイ、パロマなど各種瞬間湯沸かし器を
中古ながら準備してテストをしてみました。
さすがに国内メーカー品はどれも、
極めて安定しており、小さなガスボンベの流量でも
安定して炎が出て、湯温も高い。
熱交換率も高いんだなと納得。
結論からすれば国内メーカーなら大差はないでしょう。
応答性もいい。
蛇口を開けば一瞬で火がついてすぐ湯が出てくる。
但し、
国産の瞬間湯沸かし器を使うにあたって不便な点は一つ。
それは、過剰な安全装置。特に立ち消え防止装置は秀悦。
風に煽られたり、密室使用で、
不完全燃焼状態になればすぐガスが止まる。
過去の一酸化中毒事故の例から
まあ、安全を意識する日本企業としては当たり前ですが、
3回連続して立ち消えすると、機器がロックして
メーカーの作業員を呼ばないと二度と着火しない置物になる。
流石に、3回連続なんて立ち消えしないかと思っていたら
そよ風程度が吹き込むだけで立ち消えして
あっという間に3アウトチェンジである。
法的にアウトドア専用として作ったものなので
風による炎の揺れは避けなければならない。
どうしてもこの機能だけは困る。
立ち消え安全装置は良いにしても3回アウトはやめてもらいたいですね。
法的に機器を使えないようにすることは義務付けられていないのですが、
どのメーカーもこの3回アウト機能はついていますので
業界で暗黙のルールみたいになってるんでしょうね。
今回、アウトドアで使うにあたって
この3回アウトになったときにメーカーが
こんなポータブル給湯器的な使い方の持ち主の所まできて、
リセット作業をやってくれるかは難しいと思いますので
ユーザー側でリセット出来るようにスイッチを設けました。
穴開けて配線通してゴニョゴニョと・・・。
このスイッチ操作で、不完全燃焼3回アウト状態から
すぐリセット出来て復旧します。
また、リセット状態のまま保持は出来ないようにしています。
リセット操作後すぐに安全装置はスタンバイ状態になり、
安全装置は一切殺していません。
但し、このスイッチを付けるのに丸1日かかってしまった。
数多く作るようになったらもっと簡素化しないと・・・。汗。
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もし、この給湯器を入手された方で
何度リセットしても風で不完全燃焼状態になる場合は、
アウトドア給湯器自体を風下方向に置きなおしていただくか
フルカバーオプションを選択して覆うようにした方がいいです。
アウトドア用としていますので、
密室で長く使うような使い方は控えてもらった方がいいです。
さて、次回から、構造について触れていきます。
引き続きマニアなお話にお付き合いください。(*^。^*)
まだ、製作中です。
お待たせしている方は申し訳ないですが
しばし、完全完成品の出来上がりをお待ちください。
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