こんにちは。ニューヨークで役者やってます、まみきむです。
NYアクターの生活、オーディション、現場での様子などをお届けしています。
台風で被害を受けられた方へ、お見舞い申し上げます。
1日も早く日常生活が取り戻せますように、お祈りいたします。
以前、オファーを装った詐欺メールについてお話しした。
- オファー詐欺の見分け方(1)
- オファー詐欺の見分け方(2)
- オファー詐欺の見分け方(3)
- オファー詐欺の見分け方(4)
- オファー詐欺の見分け方(5)
- オファー詐欺の見分け方(6)
- オファー詐欺の見分け方(7)
- オファー詐欺の見分け方(8)
- オファー詐欺の見分け方(9)
- オファー詐欺の見分け方(10)
ところが少し前に、何とまた詐欺メールが送られてきたのだ!
初公開、これが詐欺メールの現物である。
日本語なら、こんな感じになる。
こんにちは!
私達はnowcasting.comにコネがあるのですが、あなたの名前が浮上しましたので、あなたに連絡を取り、トライアルさせてあげる事にしました。私達は、コマーシャル・ゲーム・ショー・ホストの広告プロジェクトの為の声優を探しています。
もし興味があるなら、その旨を記し、声のサンプルを以下のメールアドレスに送って下さい。
もしあなたの声が合うようなら、こちらから連絡します。
ベイジー
ちなみに、ここに出てくるNow Castingというサイトは実在し、私が以前登録していたキャスティング・サイトの1つである。そこは、アカウントを作るのは無料だがサブミットするのに料金がかかる…というシステムだったので、ケチな私は、実は登録はしたものの、実際にそのサイトを使った事はなかった。
私のメールアドレスは、おそらくそのサイトの私のプロファイルから知ったのだろう。
実は、このメールだけでは、明らかに怪しいとはちょっとわかりにくいかもしれない…実際、このような感じでプロダクションからアプローチされる事は、特に最近ではそう珍しくなくなったからだ。
ただ、前に私のブログを読まれた方は、以前の詐欺メールとの共通点がいくつかあるので、ピンとくる事だろう。
まずcommercial game host show advert project…って、一体何やねんそれ?!
コマーシャルなのかゲームショーなのか、しかもそのゲームショーのホストの広告?!
しかも「advert」という言葉はアメリカ英語ではあまり使わない、どちらかといえばイギリス英語だそうである(イギリスでも業界で頻繁に使われる言葉なのかどうか、私にはわからない…)
さらに、業界のビジネスレターとしては「???」というような箇所があちこちにある…もっとも、最近の若者はアメリカでもこういう文章を書くので、必ずしもこれは外国人の仕業…とはいえないかもしれないが、少なくとも業界のプロらしくないボキャブラリーではある。
しかし、前回の詐欺メールでは、いきなり「あなたの声がうちのプロジェクトにぴったりです!」というアプローチが嘘くさかったのだが、今回は一応声のサンプルを送れ…とあるところが、少し本物っぽい?…もっとも、たとえどんなものを送っても、おそらく絶対に「あなたの声はうちのプロジェクトにぴったりです!」というメールが返ってくるに違いないのだが…
何れにせよ、詐欺メールである事はわかっているので、これも速攻で消すところだったが、そこでふと気が変わった…
実は前回も、そのメールを受け取った時、「ご冗談でしょう?」と、速攻で消してしまった…なのでその事をブログに書こうと思った時、そのメールの現物は手元になく、その事を少し物足りなく思っていたのだ…これに返信したら、ひょっとしたらもっと詳しい詐欺メールの現物が手に入るのではないか?!それが前のと全く同じものなのか、あるいは少し変更されているのか無性に気になるし、それはそれでブログネタになる?!
そこで、さすがに声のサンプルこそは送らなかったが、このベイジー氏に、「もう少しあなたの会社の事や、プロジェクトについて詳しい事を教えて下さい。」と返信した。(よい子は真似しないようにしましょう!)
そのすぐ後、何とベイジー氏から速攻で返事が届いた。
(その2へ続く)