こんにちは。ニューヨークで役者やってます、まみきむです。

NYアクターの生活、オーディション、現場での様子などをお届けしています。

 

台風で被害を受けられた方へ、お見舞い申し上げます。

1日も早く日常生活が取り戻せますように、お祈りいたします。

 

 

以前、オファーを装った詐欺メールについてお話しした。

 

ところが少し前に、何とまた詐欺メールが送られてきたのだ!

 

初公開、これが詐欺メールの現物である。

 

 

 

日本語なら、こんな感じになる。

 

こんにちは!

 

私達はnowcasting.comにコネがあるのですが、あなたの名前が浮上しましたので、あなたに連絡を取り、トライアルさせてあげる事にしました。私達は、コマーシャル・ゲーム・ショー・ホストの広告プロジェクトの為の声優を探しています。

もし興味があるなら、その旨を記し、声のサンプルを以下のメールアドレスに送って下さい。

もしあなたの声が合うようなら、こちらから連絡します。

 

ベイジー

 

ちなみに、ここに出てくるNow Castingというサイトは実在し、私が以前登録していたキャスティング・サイトの1つである。そこは、アカウントを作るのは無料だがサブミットするのに料金がかかる…というシステムだったので、ケチな私は、実は登録はしたものの、実際にそのサイトを使った事はなかった

私のメールアドレスは、おそらくそのサイトの私のプロファイルから知ったのだろう。

実は、このメールだけでは、明らかに怪しいとはちょっとわかりにくいかもしれない…実際、このような感じでプロダクションからアプローチされる事は、特に最近ではそう珍しくなくなったからだ。

ただ、前に私のブログを読まれた方は、以前の詐欺メールとの共通点がいくつかあるので、ピンとくる事だろう。

 

まずcommercial game host show advert project…って、一体何やねんそれ?!

コマーシャルなのかゲームショーなのか、しかもそのゲームショーのホストの広告?!

しかも「advert」という言葉はアメリカ英語ではあまり使わない、どちらかといえばイギリス英語だそうである(イギリスでも業界で頻繁に使われる言葉なのかどうか、私にはわからない…)

さらに、業界のビジネスレターとしては「???」というような箇所あちこちにある…もっとも、最近の若者はアメリカでもこういう文章を書くので、必ずしもこれは外国人の仕業…とはいえないかもしれないが、少なくとも業界のプロらしくないボキャブラリーではある。

 

しかし、前回の詐欺メールでは、いきなり「あなたの声がうちのプロジェクトにぴったりです!」というアプローチが嘘くさかったのだが、今回は一応声のサンプルを送れ…とあるところが、少し本物っぽい?…もっとも、たとえどんなものを送っても、おそらく絶対に「あなたの声はうちのプロジェクトにぴったりです!」というメールが返ってくるに違いないのだが…

 

何れにせよ、詐欺メールである事はわかっているので、これも速攻で消すところだったが、そこでふと気が変わった

実は前回も、そのメールを受け取った時、「ご冗談でしょう?」と、速攻で消してしまった…なのでその事をブログに書こうと思った時、そのメールの現物は手元になく、その事を少し物足りなく思っていたのだ…これに返信したら、ひょっとしたらもっと詳しい詐欺メールの現物が手に入るのではないか?!それが前のと全く同じものなのか、あるいは少し変更されているのか無性に気になるし、それはそれでブログネタになる?!

 

そこで、さすがに声のサンプルこそは送らなかったが、このベイジー氏に、「もう少しあなたの会社の事や、プロジェクトについて詳しい事を教えて下さい。」と返信した。(よい子は真似しないようにしましょう!

 

そのすぐ後、何とベイジー氏から速攻で返事が届いた

 

その2へ続く)