こんにちは。NYで役者やってます、まみきむです。

NYアクターの生活、オーディション、現場からのレポートなどをお届けしています。

オファー詐欺とは?

以前、タレント・エージェントを装った詐欺師の手口や、そのRed Flag(危険信号)の見分け方について書いた。

 

そのお話は以下のリンクをどうぞ:

夢の落とし穴(1)

夢の落とし穴(2)

夢の落とし穴(3)

夢の落とし穴(4)

夢の落とし穴(5)

夢の落とし穴(6)

夢の落とし穴(7)

 

これらは、まだ経験の浅い役者役者志望の人達を狙ったものだが、ある程度経験を積んだ役者達も、決して安心できない。というのも、そういった役者を狙う、今度は仕事のオファーを装った「オファー詐欺」があるからだ。

 

NYアクター達の大半は、エージェントを持つ人でも、決してただエージェントからの連絡を待っているだけではなく、常にProactive、すなわち自分から積極的に行動して、どんどん仕事を取っていかねばならない。特に昨今では、インターネットのおかげで、ビジネスの機会もぐんと増えた…例えば、キャスティング・サイトに登録し、そこにBreakdownと呼ばれるキャスティングの情報が掲載されたら、エージェントが応募してくれるのを待たずとも、条件さえあえば、自分でどんどん応募できる

 

また従来は、役者が仕事の機会を探して応募するだけだったが、今では雇い主(キャスティング・ディレクターや広告代理店)の方が、ネットを使って役者を検索サーチし、その役者に直接アプローチ…つまり、むこうからもこちらを見つけてくれるようになったのだ。事実、昔はそういうオファーは、ある程度名の知れたスターならともかく、我々のような下々の役者には滅多に起こらない事だったが、今ではさほど珍しいことではない。そして、そういう検索サーチに引っかかり易くするために、プロの役者達は、多くのキャスティング・サイトに登録し、また自分専用のホームページも持っている。

ところが、そうして役者を検索サーチしてくれるのは、実は雇い主だけではない。そういう雇い主を装った詐欺師達もまた、役者にアプローチしてくるのである。

 

では、実際どんな風にアプローチしてくるのか、次回はその具体例をお話しする。

 

(その2へ続く)