途上国の優秀者は、先進国の平均者よりも、しばしば有能だ
私は昔、ドイツで学生をやっていました。大学に入る前に短期の間、入試のための語学学校に通いました。いろいろな外人学生がそこいにはいましたが、あるギリシャ人がいました。彼は成績が良いのです。こちらが一生懸命勉強しても,いつも少し上なのです。今考えると、彼の母語のギリシャ語は、英独仏の語源がたくさん入っていて、彼は有利な立場にあったのです。日本人が中国語をある程度読めるというのど同様です。その他に、彼の話を聞くと、ホーマーを原語で暗記しているというのです。日本で言えば、源氏物語を全部記憶しているのと同様でしょうか、とてもインテリなのです。ところが、彼のやっているアルバイトは、道路掃除とかビルの清掃でした。僕は“彼などは、平均的なドイツ人よりはるかにインテリ なのに”と思っていました。それから40年ほど時間が経ちました。舞台は日本です。戦後の経済成長を経た日本には、留学生がたくさんやって来ます。私はピーコックのレジの外人の若者に時々話しかけます(ベトナム、インドネシア、韓国、中国など)。彼らはとても紳士的でまじめで感じが良い。レジの学生らと少し話をすると、亜細亜大学の大学院、東京造形大の大学院に通っているとか、これから早稲田と法政の大学院を受験するなどと言っています。彼らの方が,日本の平均的学生よりも有能かも知れないですね。時代はどんどんと変化します。のんびりして、いられないですね。