東アジア地域の環境保全に貢献した個人・団体を表彰する第16回日韓(韓日)国際環境賞。
今回は、日本側がNPO法人グラウンドワーク三島(緒明實(おあきみのる)理事長)、
韓国側が韓国ナショナルトラスト(ヤン・ビョンイ)理事長に決まりました。
両団体は絶滅危惧種の水草バイカモを旗印に活動して、パートナーとして交流を深めているそうです。
NPO法人グラウンドワーク三島は、水草バイカモの育成で地域の水辺環境を改善し、韓国の環境団体とも連携して成果を出していることが高い評価を受けました。
韓国ナショナルトラストは、地域住民と共にバイカモ群生地周辺に無農薬農法を導入し、成果を出しました。また日韓青少年交流事業などを活発に展開している点が認められました。合同表彰式は28日、ソウル市で開催される。
富士山を仰ぐ静岡県三島市の源兵衛(げんべえ)川。この川と水辺環境の再生に取り組み、これをきっかけに多彩な環境保全活動が広がっています。
富士山を源とする、わき水が豊富な三島市は「水の都」と称されています。全長1.5㎞の源兵衛川も、市立公園・楽寿園の小浜池のわき水が水源になっています。
ところが1960年代、富士山ろくの各企業が地下水をくみ上げた影響などから水量が減り、川沿いからの雑排水やごみ投棄も相まって環境が急激に悪化しました。
「何とかして清流と水辺環境の復活を」ということで。1992年に大がかりな市民運動が始動しました。グラウンドワークとは、市民、NPO、企業や行政が連携して環境改善をはじめ多面的な活動に取り組む組織で、80年代にイギリスで誕生しました。
日本では初めての実践例となり、水量を増やすために東レ三島工場の冷却水も活用するなど、グラウンドワークならではの取り組みが結実しました。
そんな中で、隣町の清水町の柿田川に生息するミシマバイカモに着目し、財団法人・柿田川みどりのトラスト(漆畑信昭会長)の協力で移植に踏み切りました。
ミシマバイカモは浮葉と呼ばれる葉が水中で体を支えるようにして清流にそよぐのが特徴です。
小指の先ほどの花びらは水面すれすれに顔を出す。

まず、源兵衛川近くのゆう水池を所有者の財団法人・佐野美術館から無償で借り、1996年からミシマバイカモの増殖基地「三島梅花藻(ばいかも)の里」として新たな役割を担わせました。
梅花藻の里は約200㎡ほどの池で、わき水をたたえ、水温は年中15度前後とほぼ一定した環境です。
週に1度、グラウンドワーク三島の会員が中心となって手入れをします。繊細なミシマバイカモは、ぬるぬるとしたコケ類が表面に付着しやすく、放置すると枯れてしまうからです。
そんなバイカモを通じた日韓の交流は、三島の活動を聞きつけた韓国ナショナルトラストの関係者が2003年に三島を視察したのが発端だ。2007年には韓国・江華島でグラウンドワーク三島、韓国ナショナルトラストと江華郡(行政庁)の3者の代表が会談し、江華島にバイカモ保全のための国際環境教育センターを建設することで合意しました。日韓の青少年たちが学び合う交流拠点とする計画です。
韓国ソウル近郊の仁川市江華郡にある小さな田んぼに行くと、大人のつめほどの白い花を咲かせるバイカモに出合うことができます。かつては、水田や沼地などでよく目にしたものだが、土地開発に伴い数が減ってしまいました。
韓国環境省が第2級絶滅危惧種に指定しています。花が梅の花に似ているところから付いた名前なんですね。

韓国ナショナルトラストは2002年、土地の寄贈や市民の寄付で購入し、耕地整理事業で絶滅の危機に直面したバイカモのために学校の運動場の半分程度の広さ3015㎡の田んぼを手に入れました。
そして「江華梅花藻群落地」と命名し、今まで保存してきました。
保存する価値が高い自然環境・文化遺産などを市民の自発的な寄贈や寄付で確保し、市民所有として永遠に保全するナショナルトラスト運動が韓国で初めて実を結んだ事例です。
ナショナルトラストは1895年にイギリスで最初に始まりました。
360万人の会員を抱えるイギリスナショナルトラストは現在、同国の約10%にあたる1141㎞の海岸線をはじめ、国土の約1%を所有するイギリス最大の私的土地所有者であり、最大の市民団体として成長してきました。
一方で、2000年に船出した韓国ナショナルトラストは、短い期間に驚くような成果を収めました。
韓国ナショナルトラストの土地購入を機に「市民自然遺産第1号」である江華梅花藻群落地は2008年、「ラムサール条約」の湿地として登録されました。
世界最初の「水田湿地」としての登録である一方、最小規模の登録湿地として、世界に名前が知られるようになりました。
韓国ナショナルトラストは、バイカモが育つ江華郡内の他の水田についても農薬や化学肥料の使用で生育環境が損なわれないよう地域住民と環境保全型農業協定を結ぶ事業も進めています。
2004年には、駐車場として開発予定だった江原道旌善郡内の17000㎡規模の土地を市民の寄付金で購入。東江流域の中核を成す生態系を保護したのも韓国ナショナルトラストが収めた成果の一つです。
2007年には、生態系の保存価値が高い場所として知られる臨津江べりの京畿漣川郡内の約40000㎡を市民から無償で寄贈を受け、事実上、永久保全措置に入りました。
さらに、昨年は国内で代表的なヒキガエルの生息地・忠清北道清州市の堤防の一部を市民の寄付などで購入しようと、土地所有者との契約締結にも動きました。
今回の関係2団体の受賞を機に、具体化に向けて弾みがつきそうです。
また交流においても三島と江華郡とは小学生の相互のホームステイを含めてこれまでに19回、延べ320人が行き来しています。
このように市民の自発的な努力が、絶滅危惧の保全を可能にし、そして広く考えると地球規模の自然環境の保護に繋がっていくわけです。
となると、それはワタシたちの未来へ繋がっていくわけで、本当に素晴らしい活動だと思います。
どんどんとこういった活動から、グイグイと政府を動かして行く・・・
そういった活動を積極的に考え行動する。そして世界各国と交流し、グローバルに進める。
これから課題となる生き方のように思えるのですが・・・いかがでしょう?
今回は、日本側がNPO法人グラウンドワーク三島(緒明實(おあきみのる)理事長)、
韓国側が韓国ナショナルトラスト(ヤン・ビョンイ)理事長に決まりました。
両団体は絶滅危惧種の水草バイカモを旗印に活動して、パートナーとして交流を深めているそうです。
NPO法人グラウンドワーク三島は、水草バイカモの育成で地域の水辺環境を改善し、韓国の環境団体とも連携して成果を出していることが高い評価を受けました。
韓国ナショナルトラストは、地域住民と共にバイカモ群生地周辺に無農薬農法を導入し、成果を出しました。また日韓青少年交流事業などを活発に展開している点が認められました。合同表彰式は28日、ソウル市で開催される。
富士山を仰ぐ静岡県三島市の源兵衛(げんべえ)川。この川と水辺環境の再生に取り組み、これをきっかけに多彩な環境保全活動が広がっています。
富士山を源とする、わき水が豊富な三島市は「水の都」と称されています。全長1.5㎞の源兵衛川も、市立公園・楽寿園の小浜池のわき水が水源になっています。
ところが1960年代、富士山ろくの各企業が地下水をくみ上げた影響などから水量が減り、川沿いからの雑排水やごみ投棄も相まって環境が急激に悪化しました。
「何とかして清流と水辺環境の復活を」ということで。1992年に大がかりな市民運動が始動しました。グラウンドワークとは、市民、NPO、企業や行政が連携して環境改善をはじめ多面的な活動に取り組む組織で、80年代にイギリスで誕生しました。
日本では初めての実践例となり、水量を増やすために東レ三島工場の冷却水も活用するなど、グラウンドワークならではの取り組みが結実しました。
そんな中で、隣町の清水町の柿田川に生息するミシマバイカモに着目し、財団法人・柿田川みどりのトラスト(漆畑信昭会長)の協力で移植に踏み切りました。
ミシマバイカモは浮葉と呼ばれる葉が水中で体を支えるようにして清流にそよぐのが特徴です。
小指の先ほどの花びらは水面すれすれに顔を出す。

まず、源兵衛川近くのゆう水池を所有者の財団法人・佐野美術館から無償で借り、1996年からミシマバイカモの増殖基地「三島梅花藻(ばいかも)の里」として新たな役割を担わせました。
梅花藻の里は約200㎡ほどの池で、わき水をたたえ、水温は年中15度前後とほぼ一定した環境です。
週に1度、グラウンドワーク三島の会員が中心となって手入れをします。繊細なミシマバイカモは、ぬるぬるとしたコケ類が表面に付着しやすく、放置すると枯れてしまうからです。
そんなバイカモを通じた日韓の交流は、三島の活動を聞きつけた韓国ナショナルトラストの関係者が2003年に三島を視察したのが発端だ。2007年には韓国・江華島でグラウンドワーク三島、韓国ナショナルトラストと江華郡(行政庁)の3者の代表が会談し、江華島にバイカモ保全のための国際環境教育センターを建設することで合意しました。日韓の青少年たちが学び合う交流拠点とする計画です。
韓国ソウル近郊の仁川市江華郡にある小さな田んぼに行くと、大人のつめほどの白い花を咲かせるバイカモに出合うことができます。かつては、水田や沼地などでよく目にしたものだが、土地開発に伴い数が減ってしまいました。
韓国環境省が第2級絶滅危惧種に指定しています。花が梅の花に似ているところから付いた名前なんですね。

韓国ナショナルトラストは2002年、土地の寄贈や市民の寄付で購入し、耕地整理事業で絶滅の危機に直面したバイカモのために学校の運動場の半分程度の広さ3015㎡の田んぼを手に入れました。
そして「江華梅花藻群落地」と命名し、今まで保存してきました。
保存する価値が高い自然環境・文化遺産などを市民の自発的な寄贈や寄付で確保し、市民所有として永遠に保全するナショナルトラスト運動が韓国で初めて実を結んだ事例です。
ナショナルトラストは1895年にイギリスで最初に始まりました。
360万人の会員を抱えるイギリスナショナルトラストは現在、同国の約10%にあたる1141㎞の海岸線をはじめ、国土の約1%を所有するイギリス最大の私的土地所有者であり、最大の市民団体として成長してきました。
一方で、2000年に船出した韓国ナショナルトラストは、短い期間に驚くような成果を収めました。
韓国ナショナルトラストの土地購入を機に「市民自然遺産第1号」である江華梅花藻群落地は2008年、「ラムサール条約」の湿地として登録されました。
世界最初の「水田湿地」としての登録である一方、最小規模の登録湿地として、世界に名前が知られるようになりました。
韓国ナショナルトラストは、バイカモが育つ江華郡内の他の水田についても農薬や化学肥料の使用で生育環境が損なわれないよう地域住民と環境保全型農業協定を結ぶ事業も進めています。
2004年には、駐車場として開発予定だった江原道旌善郡内の17000㎡規模の土地を市民の寄付金で購入。東江流域の中核を成す生態系を保護したのも韓国ナショナルトラストが収めた成果の一つです。
2007年には、生態系の保存価値が高い場所として知られる臨津江べりの京畿漣川郡内の約40000㎡を市民から無償で寄贈を受け、事実上、永久保全措置に入りました。
さらに、昨年は国内で代表的なヒキガエルの生息地・忠清北道清州市の堤防の一部を市民の寄付などで購入しようと、土地所有者との契約締結にも動きました。
今回の関係2団体の受賞を機に、具体化に向けて弾みがつきそうです。
また交流においても三島と江華郡とは小学生の相互のホームステイを含めてこれまでに19回、延べ320人が行き来しています。
このように市民の自発的な努力が、絶滅危惧の保全を可能にし、そして広く考えると地球規模の自然環境の保護に繋がっていくわけです。
となると、それはワタシたちの未来へ繋がっていくわけで、本当に素晴らしい活動だと思います。
どんどんとこういった活動から、グイグイと政府を動かして行く・・・
そういった活動を積極的に考え行動する。そして世界各国と交流し、グローバルに進める。
これから課題となる生き方のように思えるのですが・・・いかがでしょう?


