最近は気温も30℃を超え、いよいよ夏本番になってきました。
 
技術士二次試験の受験生の皆さまは、最後の追い込みで体力的にもきつい時期だと思います。
 
心が折れそうになった時に、心に響く名言を紹介させて頂きます。
 
松下幸之助氏の「道をひらく」より、「道」というタイトルの短文です。
 

 自分には自分に与えられた道がある。天与の尊い道がある。どんな道かは知らないが、ほかの人には歩めない。自分だけしか歩めない、二度と歩めぬかけがいのないこの道。広い時もある。せまい時もある。のぼりもあればくだりもある。坦々とした時もあれば、かきわけかきわけ汗する時もある。
 この道が果たしてよいのか悪いのか、思案にあまる時もあろう。なぐさめを求めたくなる時もあろう。しかし、所詮はこの道しかないのではないか。
 あきらめろと言うのではない。いま立っているこの道、いま歩んでいるこの道、ともかくもこの道を休まず歩むことである。自分だけしか歩めない大事な道ではないか。自分だけに与えられているかけがいのないこの道ではないか。
 他人の道に心をうばわれ、思案にくれて立ちすくんでいても、道はすこしもひらけない。道をひらくためには、まず歩まねばならぬ。心を定め、懸命に歩まねばならぬ。
 それがたとえ遠い道のように思えても、休まず歩む姿からは必ず新たな道がひらけてくる。深い喜びも生まれてくる。』
 
自分の選択に迷いが生じたときに、今、自分がやっていることを一心不乱にがんばりなさいと
 
背中を後押ししてくれます。
 
技術士受験は険しい道だと思います。
 
途中で、心が揺らいで、あきらめそうになることもあるかと思います。
 
技術士になると決めた選択は、正しいと信じて頑張って頂きたいです。
 
引用
「道をひらく」松下幸之助著、PHP研究所、1968年
●『機械部門受験者のための技術士第二次試験〈必須科目〉論文事例集』
http://pub.nikkan.co.jp/books/detail/00002198
技術士第二次試験(必須科目)の論文事例集。
必須科目の過去問題、予想問題について、合格者再現論文のほかに、
添削事例や改善事例を含めて解説している。
主対象は機械部門受験者中心ではあるが、他の部門の受験者でも参考
になる内容で、豊富な『論文コメント&アドバイス』が特徴。

●『技術論文作成のための機械分野キーワード100解説集―技術士試験対応』
http://pub.nikkan.co.jp/books/detail/00001535
機械分野の技術論文を書く際の参考書となるよう、現場技術者が機械工学
のキーワード100を厳選し、論文形式で解説したもの。
本書を足がかりに教科書や専門書を学習することで、幅広い知識を効率的
に理解できる。
技術士試験「機械分野」の試験対策にも最適の本。
 
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こんばんは。

計算力学技術者(CAE技術者)という資格があります。
毎年12月に試験が行われています。
みなさんご存じですか?
 
私は、普段の業務では機械設計をしながら
たまにCAEを使っています。
解析結果について評価したり議論するためにも
設計者にとっては重要な技術であると考えます。
 
恥ずかしながら過去2回受験しましたが玉砕でした。
今年こそは♪とコツコツ勉強してます。
(材料力学や有限要素法など)
 
試験についての詳細はこちらで↓
http://www.jsme.or.jp/cee/cmnintei.htm
 
あと、今年は振動分野の試験も新設されたそうですよ。
興味のある方はぜひ!
20年ほど同じ会社で仕事をしてますと、少なからず世代ギャップを感じます。
 
最近、とても大きなギャップがあることに気づきました。
それは、電話です。

20年前、メールが社用として普及し始めた頃、メールを送信後すぐに先方に電話をかける上司が近くに何人もいました。「いまメールしたんですけどね。届いてますか?あ、良かったです。ちゃんと伝わりますかね~。また、お返事おねがいしますわ。」など、どこでも見られた光景でした。

いま、若手に「あの仕事どうなってる?確認してな。」と尋ねると、「確認してるんですけどメール返信が無いんです。」と返ってきます。さらに「電話をかけて、どうなってるかすぐ確認して」ともう一度言うと、「電話するのが怖いんです。誰が出るか判らないので。」とのこと。
 
仕事上必要であれば、好き嫌い(怖い・怖くない)を問わず、やらなきゃいけないことのひとつが電話だと思っていましたので、電話をかけることを避けても問題ないという世代になっていたことがとても衝撃的でした。
 
◎電話は、双方向通信できるだけでなく、ノンバーバル・コミュニケーションできる有効な手段のひとつ。
◎メールなど、文字情報だけでは7%しか相手に伝わらない。(マレービアンの実験)
という背景を伝えながら、半ば強制的に電話をかけてもらう練習をしています。
 
これを踏まえ、技術士である私たちは、この7%しか伝わらない文章でも相手に伝えることができるスキルを身につけ、さらに日々研鑽を続けている、ということに気づかされました。
3Dプリンターとは、三次元CADデータを基に、特殊な樹脂を使用して
立体模型を製作するものです。
 
紫外線で固まる樹脂をインクジェットプリンターのように噴射して、薄い層を
積み重ねてそこに光を照射して固めていくことで立体形状を実現します。
 
外観はまさにプリンターと同じで、ラピッドプロトタイピングの小型版といった
ところでしょうか・・・
 
活用することによって、高品質な小型模型を素早く、安く作れるようになるようです。
 
まだまだこれからの商品みたいですが、本体価格が下がってもっと普及すれば
新製品の開発期間の短縮が図れるようになりそうです。
6/16に政府が大飯原発3,4号機の再稼働を決定しました。これを受けて関西電力は再稼働の準備に入りましたが、フル稼働できるのは7月末となり、電力需要がピークとなるときに間に合わないかもしれません。
 
4月14日、枝野幸男経済産業相は福井県の西川一誠知事に会い、大飯原発再稼動への理解を求めています。このときに、原発の安全性が確認できたとして、西川知事は納得されています。しかし、この後、橋下徹大阪市長、山田啓二京都府知事、嘉田由紀子滋賀県知事らが再稼働に反対しました。さらに枝野経産相が、再稼働はすべきだが、将来の原発については、再生可能エネルギーを開発し、原発を限りなくゼロに近づけるべきだ。と発言されました。
 
このため、西川知事が態度を硬直させ、再稼働はしない方向に進んでいきました。これでは、関西圏は大飯原発の再稼働がなければ電力不足に陥るため、橋下市長は夏の間だけ、期間限定の再稼働を認めると発言されました。
 
これを受けて、西川知事が、野田首相が『再稼働は日本のために必要だ』と言うのなら再稼働を認めるという条件を出され、6月8日に野田首相が記者会見が行われました。このときに、野田首相は、夏限定の再稼働で国民の生活は守れない、 エネルギー安全保障の視点からも原発なしでは「日本社会は立ち行かないと述べられています。
この後、西川知事が6/16に首相官邸で野田首相に再稼働に合意したことを伝え、大飯原発の再稼働が決定されました。
 
結局、再稼働の決定を遅らせたのは、関西圏の首長と正しい報道をしないメディアに原因がありそうです。
さらに、原発再稼働反対派の方々も原発が稼働していなければ安全だと誤解されているようです。福島第一原発4~6号機は定期点検で停止中でしたが4号機は東日本大震災による津波により、電源を失い爆発しています。これを見れば、稼働していなくてもガン発は安全でないのは、明らかなのに再稼働だけに反対されている人が多いようです。
 
こうした一連の流れや、原発再稼働の決定をいつ行うか、原発の安全性、将来のエネルギー政策などを新聞、テレビなどのメディアは正しく伝えていません。日本のメディアが低レベルで、いいかげんなことばかり報道しているのには腹立たしいです。
本書は機械技術者以外の人たちに、機械に興味を持ってもらうこと
を主眼に書かれています。
 
図やイラストをふんだんに使って書かれているため、機械に携わっている
技術者でも再確認、再発見があります。
 
特に近年重要度が増しているメカトロに関しても、詳しく解説されています。
 
機械に対する関心を高め、機械を愛する気持ちになれる一冊です。
 
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こんにちは。46歳の新米技術士です。
『人間到るところ青山あり』という古めかしい言葉は高校生の時に世界史の先生から習った私の好きな言葉です。『人間』は『じんかん』と読みます。『青山』は『せいざん』と読みます。お墓のことです。これは中国の昔の人の言葉で「人は古代から外へ外へと活動の場を広げてきたが、結局その場で骨をうずめることになる。人の命はむなしいものだ」という意味だと教わった記憶があります。その時、遊牧騎馬民族の侵略に怯えながらもけなげに自分達の居住地を広げていった農耕民族の厳しい暮らしを想い、心に残りました。そしてそれ以来、人里離れた山奥にひっそりとたたずんでいる家を見かけるたびにそこに住んでいる人の生涯に想いを馳せ、涙をはらはらと流しイメージ 1ていました。(右の写真のような家です)
 
 ところが最近、自分の記憶が全然違うことに気付きました。どうやらこれは日本の幕末の頃の月性(げっしょう)というお坊さんの言葉で『武士として生まれたからには大望を遂げるために積極的に外に出て活躍すべきである。死に場所はどこにでもある』という意味らしいです。私の記憶とはまず国が違います。時代も新しいです。意味もなにやら物騒です。私の流した涙は一体何だったんでしょうか。なんだかあんぽんたんです。

 ただ、もしかすると今の技術者に必要な教えなのかもしれません。武士ではないのでさすがに青山を築くまでの覚悟は必要無いでしょうが、グローバルに活躍の場を求める気概を持つことは大切だと思います。私自身、去年イギリスへ人生初の海外出張に行き、お金では買えない貴重な経験をたくさん積むことができました。そして『人は積極的に外へ出るべきである』と実感しました。
 巷に「グローバル」という言葉があふれる今日この頃、知っておいても損ではない言葉かもしれません。
日本発の技術であるiPS細胞は、人口多能性幹細胞と呼ばれ、体細胞
にいくつかの遺伝子を組み込み培養するため、無限に増殖できる。
 
その応用例としては・・・
1)臓器などの機能を回復する再生医療
  移植時の拒絶反応が小さい
 
2)創薬への利用(新薬開発時に実際の人の細胞の代わりに利用する。)
  新薬の候補物質を探したり、副作用の有無を調べる
 
課題としては・・・
・安全性をどう実証していくか
・制度面での基盤整備
・日本の優位性をどう保つか
 
課題はあるけど、有望かつ日本発の技術として期待したいところ!
 
(日経ビジネス 2012.6.4)  
震災に円高、ますます過酷さを増しているグローバル競争の中で、日本の
メーカーは勝ち残っていけるのか、不安を感じる今日この頃である。
 
企業の中で、若手技術者たちを見ていると、答えの見えない課題に挑戦する
チャレンジ精神、悩みながら失敗しながらも克服する技術者魂といったものが
失われていっているように思われる。
 
今までの手順に則り、失敗なく製品を開発して行くことを好む若者たちを
見ていると、間違うこと、失敗することを悪とする現在教育の弊害が完全に
浸透していると感じられる。
また、企業の中でも効率化の名のもとに、失敗をさせないという風潮が見られ、
更にその方向性を助長している。
 
過去のベンチマークをもとにした開発であれば、他のアジアの国々でも
同様にできるのであり、コスト高の日本の技術者が過去の踏襲をしていて
勝ち残れる時代は、もはや終わりを告げようとしているのではないだろうか。
 
昔、日常的に行われていたOJT、数々の失敗の中で掴み取ったノウハウや技術、
失敗を叱られた中で育てられた精神力。こういった一見非効率と思われる部分
こそが新規技術の発見や、技術者の成長を生み出してきたのであり、今後の
日本の技術力向上に必要なモノなのではないだろうか。
 
若手技術者たちに言いたい、失敗を恐れるな、人は失敗の中からこそ、多くを
学べるのだから・・・。