6/16に政府が大飯原発3,4号機の再稼働を決定しました。これを受けて関西電力は再稼働の準備に入りましたが、フル稼働できるのは7月末となり、電力需要がピークとなるときに間に合わないかもしれません。
4月14日、枝野幸男経済産業相は福井県の西川一誠知事に会い、大飯原発再稼動への理解を求めています。このときに、原発の安全性が確認できたとして、西川知事は納得されています。しかし、この後、橋下徹大阪市長、山田啓二京都府知事、嘉田由紀子滋賀県知事らが再稼働に反対しました。さらに枝野経産相が、再稼働はすべきだが、将来の原発については、再生可能エネルギーを開発し、原発を限りなくゼロに近づけるべきだ。と発言されました。
このため、西川知事が態度を硬直させ、再稼働はしない方向に進んでいきました。これでは、関西圏は大飯原発の再稼働がなければ電力不足に陥るため、橋下市長は夏の間だけ、期間限定の再稼働を認めると発言されました。
これを受けて、西川知事が、野田首相が『再稼働は日本のために必要だ』と言うのなら再稼働を認めるという条件を出され、6月8日に野田首相が記者会見が行われました。このときに、野田首相は、夏限定の再稼働で国民の生活は守れない、 エネルギー安全保障の視点からも原発なしでは「日本社会は立ち行かないと述べられています。
この後、西川知事が6/16に首相官邸で野田首相に再稼働に合意したことを伝え、大飯原発の再稼働が決定されました。
結局、再稼働の決定を遅らせたのは、関西圏の首長と正しい報道をしないメディアに原因がありそうです。
さらに、原発再稼働反対派の方々も原発が稼働していなければ安全だと誤解されているようです。福島第一原発4~6号機は定期点検で停止中でしたが4号機は東日本大震災による津波により、電源を失い爆発しています。これを見れば、稼働していなくてもガン発は安全でないのは、明らかなのに再稼働だけに反対されている人が多いようです。
こうした一連の流れや、原発再稼働の決定をいつ行うか、原発の安全性、将来のエネルギー政策などを新聞、テレビなどのメディアは正しく伝えていません。日本のメディアが低レベルで、いいかげんなことばかり報道しているのには腹立たしいです。