ヘインがスンハを追って外に出ると、スンハは泣いていた。何も聞けなくてオルゴールの御礼を言うヘイン。

「私の方こそありがとう。」そう言って立ち去るスンハの後姿を見て、12年前、傘を貸しくれたお兄さんを思い出していた。




スンハの姉とジュンピョ記者のつながりを聞くため、オスはスンハを呼び出した。黒幕が身元を知ったジュンピョを消そうとしたというオスの見方に、疑問を投げかけるスンハ。

「自分の身元が明らかになることをそれ程恐れていないのでは。誰かがこれ程の恨みを持つのには、理由があるのではないですか。12年前の事件が本当に偶発的だったのか疑問。」






ヘインは昨日のスンハのことが気になっていた。おかずを届けにスンハの事務所へ。そして、雨の日に傘を貸してくれた人ではないかと尋ねたが、スンハはそうだとは言えない。






スンヒの病院にオスが訪ねたところにスンハも現れた。ジュンピョから送られてきたという音声ファイルを再生すると、クラシックが流れる。そんなはずはないと混乱するオス。




オスが帰った後、病室で帰ろうとするスンハをスンヒが呼び止めた。「テソン」。

自分の病気を治すために家出をして働き始めたスンハが電話してきたことがあった。テソンという良い友達と一緒にいる。

3年後、尋ねてきたあなたの声はスンハと少し違っていたけれど、信じたかった。」
「目が見えない代わりに、人の心が見える。あなたは辛そうだったし、いい子だった。私に接するたびにすまなそうな気持ちが痛いほど伝わってきた。」あせる
スンハの最後の言葉は「姉さんを頼む」だった。あせる
「理由はきかない。あなたがスンハとして生きなければいけない理由も、このファイルをなぜ警察が探しているのかも。私もスンハと同じようにあなたを信じたい。私の優しい弟だから。」あせる






「塔」のカードは、秩序の崩壊を意味する。定位置は避けられない悪材料を、逆位置だと変化の時期を示している。「今までのすべての法則と行動様式を捨て、新しい方法を模索しろ。」

スンハは、使っていた携帯を捨てた。

次の日、スンハはヘインと一緒にソラを兄の家に連れて行った。



今回は、どんだけ泣いたか。。あせる

現場から立ち去るスンヒ。ジュンピョ記者は病院に運ばれたものの、意識が戻らない。

捜査の中から、この事故の周辺で偶然では片付けられないことが明らかになる。消えたジュンピョ記者のノートパソコン、ジュンピョが持っていたタロットカードから1枚だけ無くなっていた「塔」のカード、ジュンピョに届いていた「月」のカード。そして、オ・スンヒという人の名前と住所を書いたメモ。

ジュンピョを撥ねた運転手の証言でオス父につながる暴力団を逮捕したが、この運転手こそジュンピョに恨みを持つ人物だった。





ジュンピョがテソンの事故現場で聞き込んだハラボジの証言を録音した音声ファイルは、オスの姉に送られていた。何も知らずにファイルを聞いてしまったスンヒ。これまで心に引っかかっていたことが、ほどけるような気持ちだったでしょう。



ヘインは母が食事に招待するように言っているとスンハに電話をかけた。

「私とは一緒に食事しないと言ったのに。私に何か怒ってるんですか?」

「嫌なのではなく、一緒に食べないと言ったんです。」

オルゴールをおみやげにヘインの家を訪れた。ヘイン母の作ってくれたチャプチェを食べようとして、急に席を立ってしまったスンヒ。母親が給料日にいつも作ってくれたチャプチェ、兄の大好物だった。あの頃の思い出が押し寄せてきて、喉を通らなかった。


死にながら生き、生きながら死んでいる、オ・スンハであり、チョン・テソンである人。スンハに取引を持ちかけてきたジュンピョ記者に、犯罪構成要素は成立していないと自信を見せるスンハ。

スンハにカードを送りつけたのは、ジュンピョだった。「残念でしたね。カードの選択を間違えられたようだ。」

スンハに「殺すつもりでカードを送ってきたのか。」と尋ねるジュンピョに、「私がテソンだったとしたら、チャンスを与えたかったんだと思います。過ちを挽回する最後の選択と言ってもいい。」




ジュンピョは、オス父と駆け引きをし、スンギはソクジンを脅す。蒔かれた種に翻弄される人々。

ヘインは、ソラの人形からヨンチョルを透視し、何とか止めたくて会いに行った。ヨンチョルがあの時、真実を隠してしまった家の事情。テソクを裏切ってしまったことへの悔やみ。

そして、ヘインの姿を遠くで見ることしか出来なくなってしまったスンハにも、あの時のヘインへの想いがあった。ヘインが真相を話してくれたことを知っていたのか。





スンハが警察に届けたのは、オス父とジュンピョのつながりを示唆する写真。ヘインが透視を試みるも何も浮かんでこない。スンハに何か起こるのかと心配して電話するヘイン。「私のことは心配いりません。電話してくれて、ありがとう。」 切った電話を握り締めるスンハ。ヘインのいる世界へ引き返すことはできない。




追い詰められてきたジュンピョはオス父との取引に応じることにした。指定場所に会いに行く途中、男たち追われ振り切って飛び出した道路でトラックに跳ねられた。意識のもうろうとする中、彼が見たのはそこに立つスンハだった。「選択を間違えましたね。」 その現場にはヨンチョルの姿もあった。


スンギとジュンピョ記者に届いた宅配便。それぞれに企みを持つ二人は、オスに中身を言わない。ソクジンの弱みを握ったスンギと、オス、スンヒの過去を握ったジュンピョ。

そして、スンハの元にも宅配が届いた。黄色の封筒に入ったタロットカードは、「塔」。

「その人はトンネルの中から抜けだしたいと思っているはず。」というヘインの言葉を思い出していたスンハだったが、許すことのできない想いはどうしようもなかった。




図書館にヘインを訪ねたスンハは、食事に誘う。スンハの嬉しそうな顔。幸せで心温まる時間。




並んで歩きながら、ヘインの手に触れたくても触れられなかったスンハ。

「おいしいご飯の思い出を作ってくれてありがとう。これで最後になると思います。」

カードを受けとって、スンハは何かを決意してしまったよう。。




「チャンスを与えてやったのに、結局これを選ぶとは。」 スンハは、オスに電話をかける。



捜査をあきらめない理由を問うスンハに、オスは「そいつの顔が見たいから。人は本来善良なはずなのに、自分のせいで悪い奴になったから。」と答える。

「人は自分の短所のためでなく、卓越した長所のためにさらなる不幸の中に飛び込んでいくものなんですね。粘り強い勝負欲があなたの長所だ。」




酔っていたオスが向かった先はヘインの家。「友達も信じられず、誰もが敵に見える。自分が変わっていくのかと思うけれど、これが本来の自分の姿なのかも。神は後になって罰を与えるために、許す振りをしていただけだった。」

「自分を見失わないで。自分を守るのよ。」と励ますヘイン。

「自分には守らなければならない姿があるのか。自分は誰なのか。どんな奴なのか。」



ヘインが助けてあげあきゃいけないのは、オスじゃなくてスンハの方なんだけど。。

スンハが病院に会いに行った姉。目の見えない姉を一人にしていることをすまないというスンハ。



オスが手にした手紙。「この地獄から生き残る唯一の道は、常に自分を守ることだ。」

「月」のカードは、「待て」のサイン。何も見えない夜の月、夜が明けるのを待つ。動いたら混乱する。そして、中央の赤いサソリは死の象徴。待たずに動けば、誰かが死ぬことになる。

誰かが同じカードを受け取ってているはず。オスは焦っていた。



ソラ母の接見に訪れたスンハ。殺意があった訳ではないから大丈夫と慰めるが、「ガス銃を送りつけられたせいで、自分は殺人者になってしまった。どうして私だったんでしょうか。」と訴えるソラ母に、辛かった。図書館に向かったが、ヘインの姿を見つめるだけで、声はかけられなかった。



張り込んでいたコインロッカーに現れたヨンチョルに詰めより、「お前は少しも変わっていない。」と言われ、立ちすくむオス。ヘインの家にカードの透視を頼みに行くが、疲れた顔。

「自分を守るのに一番必要なのは体力なんだから、休んでください。自分自身を見失うのは地獄。」

「自分に続ける資格があるのか、犯人を憎む資格があるのか、繰り返し考えています。」

「刑事さんを信じています。」というヘインの笑顔に、少し気持ちが楽になる。




図書館で神曲の透視をしていたヘインが倒れた。居合わせたスンハが病院に運ぶ。眠っているヘインを見つめながら、ヘインに触れたくても触れられないスンハ。




スンギに届いた2枚の写真から、スンギはソクジンとオスの兄嫁の関係を知った。

オスの事件に気付いたジュンピョ記者は、テソクの弟の線を探っていた。その弟の交通事故の現場周辺で、拾い上げた話。弟ヘソンが一緒にいた友達の名がスンハだという。




スンハを観ていて、胃が痛くなってきた。。

「アジョシが一番好きな人って言ってたよ。」ソラの素直な爆弾発言に、ヘインも心の中が暖かくなったかな。スンハがヘインに見せている顔は、クールなのに優しくて、強い顔だけ。これも企みの一つでありませんように。。



ヘインの周りを嗅ぎまわっていたジュンピョ記者に会ったスンハは、止めるように警告する。「今度やったら、私が相手になります。法的措置をとるという意味。二度目の警告はありません。」

スンハが見せるこの表情。ヘインの力で止めてあげて欲しい。。



テフンの弟を探していた事務長は、戸籍でその母、弟があの事件から半年の間に亡くなっていたことを確認して、オスに伝えた。失踪した後死んだという弟の状況は不明。

捜査を続けるというオスに事務長は、「私情を挟まずに捜査することは、自分を守ること。それが出来るのか?」と問う。「私に資格はないのでしょうか。」と考え込むオス。「自分の過ちを認め、そこから抜け出そうとする人間は、少なくとも昨日よりは強くなっている。」



テフンの弟は、事件後オス父に会っていた。「覚えていてください。私はいつでも、どこにいてもあなたの息子、家族を見ています。そして必ずまた来ます。」 オス父は、死んだというこの弟をもう一度調べさせる。

ヨンチョルに会ったオスは、ソラとヘインにヨンチョルの顔を確認させようと、ヨンチョルを呼び出した。

隠れたところから、ヨンチョルを見たソラは、「あの人じゃない。」ソラとヨンチョルの約束。その成り行きを見つめていたスンハの表情は、緊張していた。




「ヘインさんが捜査を手伝っている理由を知りたい。」オスを呼び出したスンハは、ヘインをジュンピョ記者が付け回していることを告げる。「私だったらこれ以上関係させない。」

ヘインのことを守るというオスに、「あなたの言葉を信じましょう。」



オスに以前届いた手紙の言葉は、神曲の序章、地獄を意味していた。「犯人が来いというところには行く。例えそこが地獄であっても。」

手紙を透視したヘイン。地獄門を見つめる男の後ろ姿と、図書館の標識。その棚にはオスに宛てた赤い封筒が挟まれたダンテの神曲があった。次のタロットカードは、「月」。同じカードがジュンピョ記者にも届けられていた。


「取り返しのつかないことをした。俺がどんなに卑怯かを教えてくれた奴。その勇敢さが羨ましかった。そのテフンを俺が殺した。卑怯にも生き残り、でも最善をつくして努力していればいつか神は許してくれるかと。今はこういうふうに生きていいのか分からない。」 ヘインに自分の過去を話したオス。

「重要なのは今。誰のためでもなく、自分の選んだ道を信じて進めばいい。自分を許すにはどんなに暗いトンネルでも入らなくては。」ヘインのこの言葉にどんなに救われたことか。。




ソラをヘインの家に預けにきたスンハ。ヘインはソラを見て自分の読み取った女の子だと分かった。教会で話すオスとスンハ、そしてヘイン。12年前の事件を事務長から聞いていたスンハは、事務長の言葉を借り、あの事件に関係した人が舞台に集められているのだと言う。

ソラ母をテソク殺害の容疑で逮捕したものの、背後に誰かいるのは分かっている。ソラに人形を渡したのは誰か。ソラ母にガス銃を宅配で送った人物は誰か。



教会から、図書館からスンハはヘインを家まで送る。心配しているのか、それさえも企みなのか。

「事件に関わって怖くないですか?」

「怖いけれど、その人を止めたいのです。私のカードが使われたのは、その人も苦しんでいて止めてと言っている気がする。その人はきっと暗いトンネルに閉じ込められている人だから。」

苦しんでいる、止めてと言っている、トンネルに閉じ込められている、その言葉にスンハのクールな表情が微妙にゆがむ。





ソラの人形から男の顔を読み取ったヘイン。オスは自分がいじめていたヨンチョルの高校時代の写真を持って確かめにきた。眠れない夜を過ごしていたオスを心配するヘイン。

「あんな話を聞いた後でも、変わらずに助けてくれてありがとう。」オスにとってのヘインの存在は大きい。

カードや手紙の言葉が意味するものが分かったオス。あの現場に立ったオスは動けなかった。何も言わないオスを心配するヘイン。

高校でオスとヘインが偶然会ったオスの担任の先生のところにも差出人不明の手紙が届いていた。チャジュンピョの記事のコピーと殺されたテフンの写真。当時の担当警官だった事務長に会いに来た先生は、テソクの死とオスが事件を担当していると知る。





スンハが訪れたのは、母と兄が眠る場所。あの事件の後、母も事故で亡くなっていた。





「自分が悪い奴、情けない奴だということを忘れていた。」オスはチーム長に辞表を渡す。

「12年前父親の後ろに隠れたように、今度は罪悪感の後ろに隠れるのか。お前はいつも弁解しない。誰に何と言われようと、正しい道を進む人間。どれほど悪い奴だったかを忘れず、お前の役割分を生きろ。犯人の目的はお前を倒すことだ。」

オスの過去を知っても、オスを信じて何も聞かなかったチーム長。自分の目を信じてる人なんだな。



母を迎えに行った教会でヘインはスンハに会った。子供に絵本を読み聞かせているスンハを見て、思わず微笑む。スンハも何気にヘインをくどいてるし。。一晩預かることになったソラにも、スンハは「アジョシがすごく好きな人のところ連れて行くよ。」って言って。




図書館でオスを心配していたヘインの前にオスが現れた。

「ヘインさんに話さなければいけないことがある。」


オスに届いた手紙。

「苦痛の都市に向かいし者よ 我を越えて行け 

永遠なる苦痛に向かいし者よ 我を越えて行け

永遠を消失した人間どもを作りし者よ 我を越えて行け」



ドンソプとテソクの事件の黒幕がいるはずというオスに、「目に見える真実さえ見ないのが人間」と言うスンハ。

スンハの事務所の事務長は、刑事時代の先輩でオスの上司チーム長に会い、12年前の事件を語った。オスに刺されて亡くなった高校生。弁護士に付き添われ3人の目撃者とともに、被害者に先に脅された正当防衛だったと主張したというオスの過去。そしてその現場の全く逆の事実を読み取っていたヘインのことを。

ヘインからタロットカードが届いたと電話を受けたオスは、ヘインの元へ駆けつける。焦ったオスはヘインの側に居た学生につかみかかってしまう。(ごめんなさい↓)






「女帝」のカード。大地の母、自然の支配者。カードに描かれた水仙は、下界の花であり、死者の声を意味する。「私がその声を代弁をするのを望んでいるのかも。」

ヘインがそのカードから読み取ったのは廊下で逃げ惑う高校生、地獄門、スンギの顔。ヘインに導かれオスと二人で向かったのは、あの事件があった高校だった。

「あの時の高校生かも。12年前刺された。」と呟いたヘインの言葉にオスは凍りついた。


テソクに送られたカードは「正義」。オスが駆けつけるとテソクが倒れていた。病院に担ぎ込むが、テソクの息は戻らなかった。オスの足は自然とヘインの家に向かっていた。





タロットカードやヘインが見た地獄門をのせたブログの発信者を辿ると、ジュンピョ記者の名前が。取り調べるオスに「個人的な感情だけで愚かな真似はしない。」と言い放つジュンピョ。

スンギからテソクの死を知らされたスンハは、「若すぎた」というスンギの言葉に目つきが変わった。






テソクに届いたカードからヘインが読み取ったのは、「あいつを殺せ」という声とオスを見つめる何者かの視線。テソクの事務所でオスが見つけた女性の洋服のボタン。それを手にしたヘインには、ソラという娘の名前を呼び泣き叫ぶ母親の顔、拳銃の引き金を何度も引く姿が見えた。



そして、ヘインとオスの元にそれぞれ次の宅配便が届いた。



はぁ。。このドラマだけは一瞬も見逃せない。倍速で見るなんて不可能です。