6月2日16時05分
鹿児島市内
市内からのレポート
「鹿児島市中心部に向けて灰が流れています。これだけの灰だと車の運転も前が見えなかったり、スリップして危険です」
3日まで西側に流れ込みやすくなります。鹿児島市内の方は、降灰にご注意ください。
【噴火警戒レベル3】
入山規制
桜島噴火警戒レベルとは?
火山活動の状況を5段階であらわしたもの。危険範囲や必要な防災対応を解説しています。
解説
レベル1(平常)
■対象範囲:火口内
■火山活動の状況:
火山活動は静穏。火口内や一部火口の外に火山灰の噴出がみられる可能性があります。(火口内に入った場合は生命に危険が及ぶ)
■住民&登山者へ
状況により火口内への立入規制があります。
レベル2(火口周辺規制)
■対象範囲:火口周辺規制
■火山活動の状況:
火口周辺約1km以内に噴石が飛散するなどの影響を及ぼす噴火が発生、または発生すると予想。(この範囲に入った場合、生命に危険が及ぶ)
■過去の事例:
2000年11月~07年12月までの噴火
■住民&登山者へ
住民は平常どおりの生活が可能。ただし火口周辺への立入規制があります。
レベル3(入山規制)
■対象範囲:
火口から居住地域付近まで
■火山活動の状況:
居住地域付近まで火口から約2km以内に噴石が飛散したり、火砕流が到達、地震多発など、重大な影響を及ぼす噴火が発生、または発生すると予想。(この範囲に入った場合、生命に危険が及ぶ)
■過去の事例:
1984年7月21日南岳山頂火口から約1.2kmまで火砕流が到達。
2000年10月7日の噴火
■住民&登山者へ
住民は平常どおりの生活が可能。ただし、状況に応じて災害時要援護者の避難準備等が必要。登山禁止や入山立入規制等、危険地域への立入規制があります。
レベル4(避難準備)
■対象範囲:
居住地域含む
■火山活動の状況:
噴火活動が高まり、有感地震の多発や顕著な地殻変動等により、噴石や火砕流、溶岩流が居住地域に到達するなど、重大な被害を及ぼす噴火が発生すると予想。または可能性が高まっている。
■過去の事例:
・大正噴火1914年、噴火開始の前日に有感地震が多発。鹿児島市内で35名死亡。
・昭和噴火1946年、溶岩流出の数時間前に噴火活動の活発化。
■住民&登山者へ
警戒が必要な居住地域での避難の準備。災害時要援護者の避難等が必要。
レベル5(避難)
■対象範囲:
居住地域含む
■火山活動の状況:
全島に影響する溶岩流や火砕流、噴石の飛散、またはそれらが一部居住地域に接近・到達するなど、重大な被害を及ぼす噴火が発生、切迫してる状態にある。
■過去の事例:
・大正噴火1914年、噴火当日、溶岩が流れ、大隅半島と陸つづきになった。この噴火で合計58名が死亡(うち35名は前日の地震が原因)。
・昭和噴火1946年、溶岩流が黒神海岸、有村海岸まで到達。1名死亡
■住民&登山者へ
危険な居住地域からの避難が必要。
〔Sauce by Weather News〕
桜島の警戒レベル3クラスですが、このところ世界各地では、それ以上の規模の噴火が集中し、連鎖しています。
2010.4.14 アイスランドでエイヤフィヤトラヨークトル火山が噴火。
2010.4.30 カムチャッカ半島でカルィム火山が噴火。
2010.5.27 首都グアテマラ市の南方約25kmのパカヤ火山(2552m)が噴火。
2010.5.28 エクアドルで首都キト南東135kmにあるトゥングラウア(Tungurahua)火山(同5,023m)で、この数日で火山活動が続き、噴火で大量の火山灰や溶岩が噴出。
2010.5.31 21:34~21:50 にかけて、カムチャツカ半島にある Bezymianny 火山が強い爆発的噴火
2010.5.31(詳細日時不明) バヌアツのヤスール山の火山が噴火。
2010.5.24 コスタリカの首都サンホセ(San Jose)の北東80キロにあるアレナル国立公園(Arenal National Park)内のアレナル(Arenal)火山(1633メートル)溶岩や火山灰、有毒ガスを噴出。
2010.5.31(詳細日時不明) 北マリアナ諸島で火山が噴火 →サリガン島の南での海底火山の爆発のようです。
まだまだ続きそうです