東京から嫁にきました@白石(宮城県) -3ページ目
27日、28日と、大学で「プロジェクトデザイン論」の講義。
講師は広瀬郁さん(@IkuHirose)。

プロジェクトにまつわるヒト、モノ、カネ。
建築学生はモノの勉強はたっぷりするけれどヒトとカネの勉強はしない。
だからそれを二日間でレクチャーするよ、というとても明確なアジェンダ。

1日目は「カネ」。
キャッシュフロー、損益計算書(P/L)、貸借対照表(BS)を学生のタコ焼き屋起業を例えに解説した後、100部屋のホテルを開発する場合の建設業者、開発業者、運営者それぞれを絡ませながら事業費用の考え方をワーク。

2日目は「ヒト」。
プロジェクトのリーダーシップとチームワーク、企画書の考え方、作り方、プレゼンの意義、コンセプトとは何か。その後カフェの企画を学生に20分でまとめさせ、3分でプレゼン。



とても刺激的かつ美しく設計されたスマートなビジネスセミナーを2日間にわたって受けた感じでした。
これ、外で受けようと思ったらウン万円取られますよね。
こんな授業を大学院の講義で受けられてとてもラッキーでした。


「建築学生はモノの勉強はたっぷりするけれどヒトとカネの勉強はしない。」


これは建築学生だけではないですよね。
私は最初文学部だったからなおさらそう思うけれど、文系に限らず、理系でも、ここの部分の教育は決定的に足りていないはず。

去年も「プロジェクト・マネジメント」という授業を受けたけれど、こうした教育をしなければならないということが強く意識されているのだということを感じます。
そうした環境で今現在学べることは本当に恵まれていると思わないといけない。



広瀬郁さんは「カネ」のことが分からないとダメだという問題意識から建築の大学院を卒業後、外資系経営コンサルティングファームに勤めてから建築の世界に戻って建築空間のプロデューサーになったという異色の経歴。
だけどすごい先見の明。


講義中も、社会情勢、世界情勢、金融、話題のビジネス書のタイトルなどが多彩にばんばん飛び出してきて、幅広い見識がうかがい知れました。

いかにも頭がキレる!という感じでそういう内容をスラスラ話され、今回の講義の基本スタンスが「空間でお金を儲ける」ということだったのもあり、講義を受けた後には経済主義的な印象が強かったのですが、「お金のことをわからないといけない」と思ったきっかけが同潤会アパートの調査だったということをここで知り、広瀬さんの懐の深さを垣間見た思いがしました。

建築だけではない、そこに人が長期にわたり関わることで生まれる価値。
どうすれば、現在ある価値を残しながら新しいものをつくり経済的にも成り立たせることができるのか。


そんな風に考えて経営コンサル→建築プロデューサー。

素敵な人はいるものだ。


もっともっと勉強して、もっともっと真剣に考えて、行動しなくてはいけないと、思わされました。
こんな講義を受けられて、多謝。




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前回書いてからだいぶ空いてしまいました…。
10月から大学院に復学したのですが、新生活のペースにまだまだ振り回され中です。

その辺りの話は追い追い書くつもりにしておいて(笑)、今日は14日に行われた渋井真帆さんの「日経・女性のためのキャリアアップ講座in仙台」のお話を。

夫の家業である新聞店では河北新報の他に日経新聞も取り扱っており、私も今回この講座を興味のありそうな方におススメしたりしていたのですが、行けなかった方から「ぜひ内容を知りたい!」というお声が複数あったので、簡単にご報告しておきます。

さすが、申込が定員をオーバーになって抽選になっただけのことはありますね。



「難しいことをわかりやすく」説明するのが十八番の渋井さん、

今回のお話で、聴く側にとってまあ一番イタかった(笑)のは、

「女性がビジネス社会で成功できない1番の理由はビジネス社会の仕組み・構造に興味が無いから」

というところでしょうか。

一方、女性は自分自身のことには興味津々。
だから女性誌に載っているのはファッション、恋愛、占いなのだとズバッと切ってらっしゃいました。



と、そんな厳しいお話もきちんとしつつ、「稼ぎ力の種」は誰でも持っている、と勇気づけられるお話も。

経験したこと、悩んだこと、葛藤したことは全て“種”。
専業主婦の家事や料理の経験だって“種”。


いつだって最強の資産は、外にあるものではなく、自分がもうすでに手にしているもの。
まずは自分の中にある“資源”の存在を認めてあげることから始めましょう。

とのお言葉は、真面目でコツコツ努力するタイプが多い女性にとってはウロコの落ちるお話では。


ただ日本人はインプット過多でアウトプットの訓練ができていない。
すでに自分が持っている種をビジネスの場でアウトプットする訓練をすれば、“自分”という会社の収益性を高めることができるのだ、ということでした。


そして私たちが資本主義社会に生きている以上、経済の仕組み、構造、環境を知らずして努力するのは目隠しをしてK1リングに上がるようなもの、と。


で、ここから、当初渋井さんが独自に作り上げ、日経新聞社公認にさせてしまった「日経新聞の読み方講座」に。


日経新聞は「世界経済欲望ドラマ新聞」である


という衝撃的な命名は著書「日経新聞読みこなし隊」で知っていましたが、
「渡鬼」フリークで先々の展開を得意げに予想していた渋井さんのお母様にこの読み方をレクチャーしたところ、「渡鬼」と同じノリで管政権の為替介入について予想を述べるようになったというお話には、爆笑しながら瞠目してしまいました。


月9や昼メロと同じノリで読めばいいから、日経新聞は

見出しと太字、図表を

登場人物、欲望、行動、その影響に着目して目を通せばいい


という、ある意味身も蓋もない、でも超~~~わかりやすいレクチャー。


確かに、日経をこんな風に解説するのは、男性ではできないよなあ…。



噂話やドラマが大好きな女性には、経済を理解するセンスがある。
そして、女性の感性に基づく意見を「女性のおしゃべり用語」で話すのではなく「日経語」に翻訳して話せば、ビジネス社会で受け容れられることができる。


もちろん、そのための訓練は必要なのですが、ものすごく複雑で難しそうなビジネス・経済を、バサッとスキッと視界が晴れるような解説をされ、
「なるほど、そうやればいいのか!」
と希望に胸躍らせて帰られた方、多かったんじゃないかな。


私も新聞を読み始めると、ついつい細かいことが気になってしまって、読み込みすぎて時間がなくなって、それで挫折…するんですよねえ。

これは昼メロだ!


と思って短時間で楽しくパッパッパッ!とめくっていく習慣がつけば、きっといつの間にか「経済通」になることができるんでしょう。

最近ドラマってぜんぜん見ないから、「この連続ドラマだけ見ようっと~♪」というノリでやれたらいいんだな。


ついでですが、メディアについてははネットがどう、テレビがどう、新聞がどう、ではなく、

全部いいとこ取りせよ

とのお話でした。


どれも一長一短あるのだから「ハイブリッド情報収集」で。

そうだ、そういう柔軟性、物事をフラットに見る姿勢が、何事においても必要なんだろうな。


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