空間たのしみ研究所

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小さなころから「建築」のある空間で育ち、「建築」を意識してから30年!? 今は建築設計、インテリア&カラーの仕事と、建築とアートのガイドの仕事をしています。そんな「空間たのしみ家」のブログです。

 最近気になる、アート、インテリア、カラー・・・

それなら一緒に楽しんでみませんか?


空間たのしみ研究所-表紙

『場』『色』『光』『素材』『香り』…そんな

プロの視点でガイドする「空間ワクワク体験の旅」です。



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こんにちは。

今週はこんな展覧会にも行ったのでした。

「ブラジル先住民の椅子展」

ユーモラスなだけだと思っていたら、結構見ごたえのある展覧会でした。お時間あったら連休中にどうぞウインク

 

これらの椅子はもちろん、

作品がここに来るにいたる現在のアマゾンの経済発展、

儀式でつかっていたという文化的背景、

手技がよくみえる力強い造形、等々

興味がわくポイントはいろいろあるのだけれど、

やっぱり出来上がった野生動物そのものの

ユーモラスな姿は秀逸で、

ただそれだけで引き付けられてしまいます。

 

それをゆっくり鑑賞させる仕組みもまた秀逸でした。

会場に白いビーズクッション(大きいモノ)やもうちょっと固めの白い椅子(小さいモノ)が散らばっているのです。

ここに座って動物たちをもっと低い位置でみると、よりその表情が見て取れます。

東京都庭園美術館の本館と新館で展示室がつづき、新館ではこんな白い空間で動物がぐるりと周りを取り囲みます。それを座ってみるようになっています。

本館では動物の椅子が台に載っていたり、作品自体の高さがあるものが多く、小部屋をすすみながら見るのに丁度良くなっています。

今回の展示の空間デザインは建築家の伊東豊雄さん。さすがという見せ方です。

 

作品で個人的にツボだったのはエイを彫った椅子。

地域や部族が違えどもエイを作っている例がいくつもありました。

エイを椅子にしようって感じが、なんかもう想像の上を行っていて笑ってしまうのです。

展示の最後にビデオがあり、実際に彫った人たちへのインタビューもありました。現代のインジオ(原住民)のブラジルでの生き方についても垣間見られて引き付けられました。


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こんにちは😃

先日父と一緒に「建築の日本展」に行ってきました。
まとめると「文化とその研究としての視点から建築を捉えた“日本建築の総復習”」という感じです。
 
日本の古代から現代までの建築という流れを意識したことがない人には良い展覧会です。
外国人の来館者が多いのがよくわかります。
 
個人的によかったところ3点!!
 
1丹下健三邸の模型とスライドショーがあったこと。
あれだけの建築を作った建築家が実際はどういう暮らし方をしていたのかが分かる。
なかなか住むのが大変そうだけど、大学の先生として、日本を代表する建築家として
公的な人としての役割も担うことができたのは、あの家のお陰なのかと思います。
2パワーオブスケール(Power of Scale)というインスタレーション
映像だけですが、さまざまな空間のスケール感を同じ空間で見られます。
空間設計をしたことがない人には同じスケールなのにこうも見え方が変わるのかと驚きがあると思います。
個人的には避難所の段ボールで区切られた生活空間をここでみることで肌感覚でわかるものがありました。
 
3木材の継手(つぎて)を触れること
香川県庁舎の家具を展示している場所があるのですが、その本棚に継手の見本があるのです。図面や写真でみることはあっても分かりづらいものです。これが触れるとなるといちいち「へぇ!」と声がでてしまいます。
 
私、個人的には学生時代に学んだあとは「学ぶ」が減ってしまっていたので、その間の抜けた部分を補ってもらえた感じです。
建築の展覧会やイベントには建築学生時代にはあちこち行きましたが、20年前から今日までで旬だった建築家を追ったり、建築の俯瞰して考えることはしていませんでした。自分自身の日常業務や精神的な成長をコントロールするのに精一杯で、新しい建築文化を模索するという熱意や気力はなかったのです。
 
それでもやっぱり建築は面白いと思っています。
自分の身を置くところ変えたら自分はどう変わって行くのか?キョロキョロ
空間を変えたら人と人との関係性はどう変わるのか?おねがい

またそんな初心の気持ちを思い起こさせてくれた展覧会でした。
もうすぐ終了ですが、22時まで開催しているのでよかったらぜひ!

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こんにちは。

「フィンランド陶芸 芸術家たちのユートピア展」に行ってきました。

明日、2018年9月6日(木)まで目黒区美術館で開催中です。


フィンランドの美術や工芸というと意外と知られていないですよね。

知られているのはテキスタイルデザインのマリメッコ(marimekko)とか食器やガラスのイッタラ(iitara)くらいでしょうか?

あと絵本としてはムーミンですね。

 

 

フィンランドに実際行ってみると、街の建築や美術館の作品から、ソ連(現ロシア)領になっていた時代とか、スウェーデン領になっていた時代といった歴史を感じることができ、暗い時代があったとか2つの大国からのデザインの影響が大きいといった国の雰囲気がわかるのですが・・・

日本にいてそれを感じるのは難しいですよね。

 

 

今回はそんな一面が感じられる作品が来ています。

「フィンランド陶芸の体系的な展示」説明があるだけあって、ヨーロッパでの美術運動の流れの影響とか、北の小国にとって文化大国であることを示すことがとても大事であり、そのために陶器メーカーのアラビア社(※)が果たした役割とか、いろいろ、いろいろ、納得でした。

※アラビア社は140年の歴史がありましたが、現在はイッタラ社に吸収されてしまっていて会社としては存在しません。日本で今も人気のある陶器のほとんどがアラビア社時代からあるものです。

 

全体的には赤土に化粧土を塗った厚みのある陶器から始まって、その後磁器が増えたり、もっと自由な形状の陶器が増えたりという流れがありました。

 

特徴的だったのは他の北欧諸国が20世紀においては大量生産の工業製品での陶器デザインを戦略的に考えていったのに対して、フィンランドでは職人の手による一品生産的な芸術作品をつくる方式が強かったためそれが現代まで続いているという点です。個性的な作品が多くみられました。

 


もちろん、工業製品として一般家庭で使われる陶器のデザインも名作があります。美術館内のカフェでは、イッタラ社のティーマの器(元はアラビア社でカイ・フランクが1950年代にデザインしたKILTAキルタシリーズがあり、その発展形)でコーヒーを提供していました。これは日本で今でも大人気のシリーズですね。

 

興味を持たれたら、美術館の案内だけでもおすすめです。➡美術館のサイト

今後どこかで巡回するといいですね。

 

 


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今日は無料チケットあるからと誘う母と展覧会に行きました。

 

六本木で「寛永の雅」(←工芸や屏風絵展@サントリー美術館)をみて、その後日本橋三越で「春の院展」(←日本画) という二本立て。

さすがに2つをはしごするのは疲れました。

けれど二人で勝手に絵を分析しあうのが楽しかったです。

 

『春の院展』 では現代の日本画がずらりと。
現代の日本画はあまり見たことなかったけれど、これだけの点数をまとめてみると傾向が見えてきますね。

そして「どうして同じ印象の絵になるんだろうか?」という疑問が。パステル画のようなぼんやりとした印象の絵ばかり。逆に人物画は輪郭線が目につく。
 

そこはやはり画材のせい!?

 

と思って過去の記憶を手繰り寄せると、学生時代に美術の時間に描いた日本画を思い出しました。
材料は岩絵具で膠(にかわ)で溶くのでした。やはりパウダー状、粒子状のものを画面に載せていくということで、光の反射という点でパステル画と質感が同じなんですね。
粒子を載せていくから輪郭部分の処理がはっきりせず、色を重ねていくとパステル画と同じように淡いぼんやりとした印象に仕上がるのですよね。
その一方で人物は線画で描かれてそこを塗り絵のように塗っている印象でした。その描き方はマンガっぽいというかイラストっぽい感じがします。

だから、みんな同じ印象を感じるのですね。

 

油絵は面や色で立体を描いていくのに日本画の描き方はそうではない。360余点の内3~4点だけ「面で立体を描こうとしている」作品がありましたが、たぶんこの描き方はあまり適していない画材なのかもしれません。色味も限られている印象です。
なんだかおもしろい発見です。材料や技法による縛りがある上に作品が成り立っているというのが、工芸的ですね。

4月には横山大観展も大規模に行われるようなのでまた注目ですね。


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先日デンマークの雑誌を通して色を学ぶ機会がありました。

その雑誌は「BO BEDRE(ボーベダー)」というデンマークのライフスタイル誌でColorbolation(カラボレーション)主催の「洋雑誌のカラー講座」の今年のテキストです。



カラボーレーション代表の鳥沢先生がずっと注目してきた雑誌ですが、特にクリスマス号がクール&豪華ということで配色を学ぶワークショップを開催されました。

タイトル文字がキラキラしています

裏表紙にはホルムガードの広告。

ホルムガードはとても柔らかな曲線のガラス器をつくるので大好きなスウェーデンブランドです。

 

中は写真載せられませんが、ちらりと。

きれいな紙面構成です。

 

全体として表紙の通りにダークトーンの中で黄色が見えた光る質感のモノでアクセントをつけたり...

 

どんなものもそうですが、ただ「きれいだな~」とみているよりも「なぜこれがキレイに見えるのかの分析を言葉にしてみる」ときちんと理解されて自分の学びとしてストックされます。

 

今回も鳥沢先生の言葉を通じて今の気分を確かめてきました。

 

ワークショップとしてJulehjerterユーレヤータ(クリスマスハートの意味)もつくりました。

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とっても素敵で楽しい時間でした!

 

 

 

 

 

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