ねむたやおかみとスタッフが
愛媛県西予市 野村町にある
「シルク博物館」へ見学に行ったレポの続きです。
前回の記事はこちらから
そもそも、絹(シルク)って
長い時間と手間をかけて野生のガの繭(野蚕/やさん)を
家畜化して改良されてきた繭(家蚕/かさん)からできているものが
現代ではほとんどですが、
(野蚕)
(家蚕)
家蚕も、時代を追うごとに
どんどん品種改良が進んできた歴史があるそうです。
1880年代→1990年代の繭が展示されていましたが
1880年代の繭は、
小さめで大きさも不揃い
110年後の1990年代にもなると
大きさも均一で何より1つ1つが大きい!
見た感じも、中まで密に糸が絡んで
みっしり詰まっていそうな感じを受けました。
明治時代から代々の皇后陛下が「ご養蚕」で受け継いでこられた
日本古来の品種「小石丸」も発見!
やはり、現在の品種に比べると小ぶりでした。
そしてちょっとピーナッツ🥜型。
野生の特徴を色濃く残す
野蚕系の品種の一つ「天蚕」の繭と糸も展示されていました。
佇まいがワイルド・・・!
家蚕の繭に比べると大きいですがかなり薄い。
天蚕からとった生糸は
色付けなくても綺麗なグリーン。
通常の私たちが知る「絹」とは
だいぶ様子が違います。
そもそも、ガの種類が違うので
食べ物からして違うそう。
よく知られているカイコのエサ=桑ではなく
クヌギが幼虫のエサとなるらしく、
シルク博物館では、天蚕用に木から育成。
手厚いです…
生糸だけではなく
ここで紡がれた最高級の伊予生糸(いよいと)
できた布もいくつも展示されています。
この布はなんと
国会議事堂の机に置かれているものだそう。
すごい重厚感・・・!
全体的に
このあたりサラッと展示されてるんですが
情報量が多すぎて
一つ一つの展示の前で館長さんを質問攻めにする
ねむたやおかみとスタッフ…
そして、
なんでも答えてくださる館長さん…
ここまでも
歴史や文化史好きなねむたやスタッフは
大興奮だったのですが、
さらにさらに
鼻血が出そうなお話を聞けたのはこの後。
(続きます)
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